リバースエニアグラム

エニアグラムには外的基準が本当に無いのか?_タイプ判定が難しい理由_その4

明けましておめでとうございます。
 

篠田工治です。
 

本年もよろしくお願いします。
 

この記事を書き始めたのは
実は昨年の12月29日。
 

大晦日に間に合わせたかったのですが、
例によって家事やら子供の相手やら行事やらで
なかなか腰を落ち着けることができませんでした。
 

家に入れば入ったで、
自分の時間を確保することって
結構難しいんですね・・・。
 

と、新年早々ボヤいていても始まりません。
 

それでは、はりきって(?)
シリーズ「タイプ判定が難しい理由」の4回目、
いってみましょう!

タイプ判定が難しい理由
1.自分自身を見つめることの難しさ
 【そもそも自分を見つめることは難しい】-済
 【自分を見つめる機会が少ない】-済
 【外的基準がない】-済
 【比較対象がない】
 【人は役割に縛られている】
2.エニアグラムの内容的な課題
 【ダイナミズム(ウィングと矢印)】
 【チェック表】
 【書籍】
 【9択】
 【3つ組(視点)】

 

前回は「外的基準がない」について
お伝えしました。
 

エニアグラムおける外的基準とは
「誰が見ても明確にタイプを判断できるような情報」
のことでしたね。
 

そして、
・外的基準を使う占いのメリットとデメリット
・エニアグラムに外的基準を使わないメリット
についてもお伝えしました。
 

今回は前回の補足として
「エニアグラムには外的基準が本当に無いのか?」
という疑問についてお答えしようと思います・・・が。
 

何度も推敲書き直しをしていたら
記事の文字数が9000文字を超えていました(汗)。
 

なので最初に「まとめ」を載せておきます。
 

本文は、お暇なときに是非ごらんください。

今回のまとめ
・エニアグラムのタイプ判定に利用できる外的基準は存在する
・エニアグラムの講師やファシリテーターは意識的、
 若しくは無意識的に外的基準も利用して
 受講生のタイプ候補を探っている
・外的基準の多くは姿や形に表れ、
 他者との比較が可能なものばかりである
・外的基準には次のものがある
 【聴覚基準】
 「声」
  1.口調
  2.強弱
  3.スピード
  4.高低
 【視覚基準】
 「体」
  1.表情
  2.人相
  3.体型
  4.仕草
 「物」
  1.服装
  2.所持品
  3.ワーク時に描かれた絵
・上記基準のうち、
 タイプの自己判定に役立つのは
 次のものだけである
 1.人相
 2.体型
 3.服装
 4.所持品
 5.ワーク時に描かれた絵
 ※考案中のタイプ判定法に
  活用するのは困難
・外的基準をタイプ判定に使う際のデメリット
 1.例外や偶然に左右されやすい
 2.外的基準が一人歩きしかねない
 3.タイプの核心を突くような情報ではない
 4.学習のボリュームが増えすぎる
 5.ワークショップで場数を踏む必要がある
・上記デメリットを考慮した
 エニアグラムにおける外的基準の扱い
 1.中級以降に学べばいい
 2.補助的な使い方が吉
 3.書籍にあまり掲載できない

エニアグラムには外的基準が本当に無いのか?

エニアグラム指導者の中には、
「あなたのタイプを判定をします」
と謳う方がいます。
 

例えば、
究極のエニアグラム」代表の竜頭万里子氏。
 

こちらのページでタイプ診断を受け付けています。
 

あと「株式会社エニアグラムコーチング」代表の安村明史氏。
 

確か、同氏が発行するメールマガジン
中級以上のセミナーだったか、
タイプ診断ソフト購入者に対するアフターフォローとして、
「性格タイプを診断します」と謳っていた記憶があります。
 

(うろ覚えなので間違ってたら教えてください)
 

エニアグラムの書籍においては、その多くが
「最終的にはタイプは自分で決めるもの」
としています。
 

その点については私も全く同感です。
 

その理由は以前の記事
外的基準がないタイプ判定が難しい理由その3
でお伝えしました。
 

・タイプ判定の難しさは自身を傷つけない為の安全弁でもある
・自分を変えたい、楽になりたいのならいずれは自身を真摯に見つめる必要がある。
・自身を見つめる力が養われる
・判定に苦労する分、謙虚になり、自信がつく

 

これらの理由により、やはり自分で決めることができるなら、
そのほうがいいのです。
 

でも、現実問題として。
 

何年も自分の性格タイプが分からず、
悶々とした日々を送っている場合。
 

先に紹介した
「タイプ判定を謳う」両氏のような指導者の存在が
救いになることでしょう。
 

又、タイプ判定を謳うか謳わないかは別として。
 

エニアグラムの講師やファシリテーターは
受講生に適切なアドバイスをするため、
性格タイプの候補を導き出す必要があります。
 

(もちろん受講生にそれを伝える伝えないは
 講師、ファシリテーター次第です)

 

ワークショップやセミナーは対面形式なので
受講生に対して直接質問したり、
話を聴くことができます。
 

でもその多くはマンツーマンではないことから、
時間的な制約から逃れることはできません。
 

受講生の中には、
本心を話さない人もいますし、
そもそも本心に近づけない人もいるでしょう。
 

その時の気分にも大きく左右されますよね。
 

「制約が多い中でも、
 受講生から核となる言葉を引き出せることが
 講師やファシリテーターの力量」
と言ってしまえばそれまでかもしれません。
 

でも、数少ない言葉のやりとりだけで
受講生の性格タイプを判断することは
実際、かなり厳しい
と思うのです。
 

以前の記事、
あなたは悪くないタイプ判定が難しい理由その1
でもお伝えしましたが、グルジェフ氏のように

・弟子にウォッカをたくさん飲ませて様子をみる
・弟子の一番傷つきやすい部分を攻撃して様子をみる

を実行するのが手っ取り早いかもしれません。
 

でも現実的にはこんなことできませんよね。
 

では一体どのようにして
講師やファシリテーターは
受講生のタイプ候補を導き出しているのでしょうか?
 

もうお分かりのとおり外的基準を使うのです。
 

「外的基準の存在を講師やファシリテーターが
 意識する、しないに関わらず、
 他者のタイプを判定する際には使わざるを得ない
という表現が適切かもしれません。
 

どんな基準?

それでは具体的には、
どんな判断基準があるのでしょうか?
 

前回の記事では、外的基準を使うメリットを

1.分かりやすい
2.性格タイプを早く判断できる
3.期間が短縮できるので、ある意味安上がり

としました。
 

なので
「対象者の言葉や文章」
という基準は外れることになります。
 

そもそも
対象者の言葉や文章を論理的に考えるのが 難しくて時間がかかるから
外的基準に頼りたいワケですし。
 

なので今回考察する外的基準とは
言葉や文章によらない情報、
いわゆるノンバーバルな情報になります。
 

以下、私が見聞きした範囲ですが、
エニアグラムにおいてタイプ判定に役立つ基準を
次のようにまとめてみました。
 

『聴覚基準』
「声」
1.口調
2.強弱
3.スピード
4.高低
『視覚基準』
「体」
1.表情
2.人相(顔のつくり)
3.体型
4.仕草
「物」
1.服装
2.所持品
3.ワーク時に描かれた絵

 

前回、占いで使う外的基準は
命・卜・相」であるとお伝えしました。
 

「命(めい)=生年月日、運命」
「卜(ぼく)=乱数、偶然性」
「相(そう)=姿、形」
 

でしたね。
 

そして上記採り上げた性格タイプの基準は 姿や形があり、 他と比較できるものばかりなので
すべて「相」だと言ってもいいでしょう。
 

(声については形はありませんが、
 「型」を比較できるという意味で
 「相」に含めています)
 

生年月日の「命」や乱数を使うような「卜」は
ないんですね。
 

以下、例を交えながら基準を解説します。
 

聴覚基準「声」

例えば、
声がやたらと大きい人が消極的だとは思えません。
 

また、
早口な人が鷹揚な人だとも思えないワケです。
 

(タイプ9の人はゆっくり喋るイメージがあります)
 

声が甲高い人は、どうしても
ヒステリックな感じがするものです。
 

声に嬉しさやイライラ感が乗ることもあるでしょう。
 

このように、声にはその人の性格や
時々の感情が表れるものです。
 

だから手紙やメールといった
文字情報だけのやりとりよりは、
電話の方が色々なことを感じ取れるわけです。

視覚的基準「体」

「表情」

基本的には表情とは、
無意識のうちに顔に表れる感情
のことです。
 

「どんな感情が優位に表れるか?」は
各性格タイプによってそれぞれ異なります。
 

なので表情をよく観察することで
その人の性格タイプをある程度見抜くことは
可能なんですね。
 

もちろんどんな人でも
感情がストレートに顔に表れるワケではありません。
 

感情が顔に表れにくい人もいれば、
感情とは別の表情を作り出せる人もいるからです。
 

でもそういった傾向ですら、
性格タイプを選び出すヒントに成り得るのです。
 

例えば
「感情が顔に表れにくい人」にはタイプ5が多く、
「別の表情を作り出せる人」にはタイプ3が多い、
といったようにです。
 

「人相」

表情に似たものとして「人相」がありますが、
これは「顔のつくり」を指します。
 

遺伝の影響が大きいと思うのですが、
表情と無関係ではありません。
 

なぜなら
同じ表情を繰り返せば繰り返すほど
同じ顔の筋肉ばかりを使うことになるからです。
 

例えば安村明史氏著「9タイプコーチング」では
タイプ1の人相の事例として、
「常に怒りを抑圧していることから
 顎の筋肉のバランスが崩れ、
 口が曲がった人もいる」
としています。
 

つまり、
筋肉は使えば使うほど発達するので
顔のつくりも、使う筋肉が強調された形になる、
ということですね。
 

そして性格タイプが同じなら
優位になる感情も同じなので
顔つきは似ているという結論になるワケです。
 

データ化できるほどの事例は貯まっていないのですが、
私も同じタイプの人同士を観察していると、
「あー、やっぱり顔似てるなー」
と思うことがあります。
 

「体型」

次に「体型」です。
 

人相と同じく、遺伝の影響が大きいのは
言うまでもありません。
 

それでも大雑把ではありますが、
性格が表れやすい基準でもあります。
 

心理学では有名らしいのですが、
エルンスト・クレッチマー氏は

・肥満型
・細長(ヤセ)型
・闘士(筋肉)型

という3つの体型別に性格が分類できると
しています。
 

エニアグラムでは
確か、クラウディオナランホ氏の書籍に
各性格タイプにありがちな体型についての
記述があったと思います。
 

前述の安村明史氏著「9タイプコーチング」では

・タイプ1は筋肉質か痩せ型
・タイプ9は体格がガッチリ
・タイプ5は痩せ型

という傾向を指摘しています。
 

あとこれは私見ですが、
タイプ7の人って何故かノッポ型の
イメージがあります。
 

「仕草」

次に「体の」最後「仕草」です。
 

これは
無意識に表れる部分的な体の動き
と言ってもいいでしょう。
 

この「体」とは顔以外の部位を指します。
 

顔を含めるとそれは
「表情」になってしまいますしね(笑)。
 

ここで「仕草」と「態度」は違うのか?
という疑問が湧くかもしれません。
 

国語辞典的な解釈はさておき、
とりあえずここは
「態度=仕草A or 仕草B or ・・・」
若しくは
「態度=仕草A + 仕草B + ・・・」
と考えてください。
 

実は各性格タイプが取りがちな「態度」については
エニアグラムの書籍にちゃんと書かれています。
 

でも、その態度を構成する、
具体的な仕草についてまでは
書かれていないんですよね。
 

一つの「態度」につき、いろんな仕草があるので、
一々本に書いてられないという事情もあるでしょう。
 

具体例を一つ。
 

タイプ6は保護者像、
通常は父親に対して好意的で、
一体化の願望が強いとされています。
 

私の長女は物心付く前から、
何かと父親の私に対して、
スキンシップを図ろうとしていました。
 

最初は小さいうちだけだろうと
思っていたのですが、
小学3年生になった現在も
いまだにそうなのです。
 

一緒に歩いていると
自然に「手を握って」きたり
「腕を組んで」きたりという
「仕草」を見せるのです。
 

(私は恥ずかしいのですが)
 

面白いことに母親に対しては
ほとんどそういう「仕草」を見せません。
 

こういった対象者の「仕草」から
「父親像に対する好意的」な「態度」が分かり、
タイプ判定の基準の一つに成り得ます。
 

「手を握る」=「好意」は当たり前じゃないか、
と思うかもしれませんね。
 

でも他者のタイプ判定に取り組み始めると、
そもそも情報が少なすぎたり、
いろんなタイプの特徴が同時に見えたりして
判断するのが難しい時があります。
 

そんな時には、
こういった一つ一つの仕草は
貴重な情報源なんですね。
 

ましてやワークやセミナーなどでは
一人ひとりに注意を向ける時間は
少ないわけですから
尚更なワケです。
 

視覚基準「物」

「服装」&「所持品」

「物」で大事なのは
形や姿という視点に加えて、
「色」も重要な意味を持つということです。
 

特に「服装」「所持品」については、
「色を身に纏う」といっても過言ではありません。
 

「色」や「色使い」の選び方って
その人の精神状態や
意思を表していると思うのです。
 

(カラーコーディネーターや
 カラーセラピストの方なら
 このあたり詳しいと思います)
 

久々に私のポリシー「迷ったら動物に習え」を使います。
 

例えば、
毒ガエルの色使いって独特じゃないですか。
 

「毒ガエル」でGoogle画像検索した結果
 

「わぁ、鮮やか!」と注意を引くと同時に
「触ったらヤバイんじゃないか?」
って警戒心を持ちますよね。
 

彼らからしてみれば、
「毒持ってんだからオイラは危険だ。近づくなよ!」
という意思表示をしていると思うのです。
 

(例をカエルにしたのは
 単純に私がカエル好きだからです)
 

話を人間に戻すと、
例えばタイプ8の人は
「何事も白黒ハッキリつけたい」という欲求があるので、
白や黒を纏うことが多いように思います。
 

そして「色使い」とくれば、ズバリタイプ4というくらい、
彼らの色の組み合わせは独特です。
 

レニーバロン氏の書籍では
タイプ4は藤(フジ)色を好むとありますが、
私が見た限りでは
紫や緑や青といった寒色系の
色使いに特徴があると感じます。
 

また、安村明史氏著「9タイプコーチング」では
次の傾向があるとしています。
 

・タイプ1=シンプルで派手さを控える
・タイプ3=華やか、おしゃれ、
     時計、宝飾品、車等でステータスを誇示する
・タイプ4=奇妙、独特、個性的な物を身につける

 

あと面白いのが、
カレンウェブ氏の書籍の事例。
 

タイプ5は身の回りの品を最低限にする代わりに
部屋にはコレクションが並んでいることがある、
としています。
 

「ワーク時に描かれた絵」

最後の基準の「絵」です。
 

前述の「服装」や「所持品」は通常は
最低限の機能性が求められます。
 

なので機能性から大きく外れた形状は
取りにくいのが実態です。
 

でも「絵」なら
紙の大きさや色数の制限はあるものの、
形(描写)と色使いについてはかなり自由です。
 

よって描き手は幾つもの感情や意思を
意識的に絵に込めることができます。
 

また、本人が意図してしない、
無意識な精神状態や感情までもが、
絵には表れるのです。
 

例えば、
安村明史氏著「9タイプコーチング」では、
絵のお題目「モチベーションが上がる時、下がる時」
の事例としてタイプ3とタイプ7の描いた絵が掲載されています。
 

タイプ3の二人は申し合わせをしたわけではないのに、
モチベーションが上がる絵は両者とも
「太陽が輝く中、目標に向かって突き進む自分と
 自分に注目している人達」という構図になっています。
 

「自分に注目している人達」はタイプ3の
他者の賞賛を求める傾向を示しています。
 

タイプ7の三人も、
モチベーションが下がる絵が全員
「狭い所に一人きりで閉じ込められた自分」
という構図になっています。
 

これはタイプ7の
束縛や可能性がないことを嫌う傾向
を示しています。
 

これは私の感想ですが、タイプ4の人って
余白を嫌うので、お題と関係ない物も
どんどん描き込むことが多いんですよね。
 

これは欠落感を埋めたいという、
タイプ4の傾向が表れているんだと思います
随分長くなってしまいましたが、
外的基準の解説はここまでになります。
 

外的基準はタイプの自己判定に使えるのか?

さて、ここで問題が一つあります。
 

現在のシリーズ「タイプ判定が難しい理由」は
現在考案中の性格タイプ自己判定法に役立てるつもりで
書いています。
 

(そうだったのですよ)
 

でも皆さんお気づきかもしれませんが、
ここまで長々と書いた割には
他者のタイプを判断をする視点しか
お伝えしていない
んですね。
 

なので上記外的基準が
タイプの自己判定に役立つものかどうか
見極める必要があります。
 

それでは一体どれだけの基準が
タイプの自己判定に利用できるのでしょうか?
使えるものは次のとおりです。
 

・人相
・体型
・服装
・所持品
・ワーク時に描かれた絵

 

自分のタイプ判定に使える基準が
実はこれだけしかないんですね。
 

いきなりですが、
これら基準の共通項ってわかりますか?
 

それは
自分でも客観的に比較できて動きの無いもの
です。
 

つまり動きを伴う自分の

・声
・表情
・仕草

については客観的に観察、比較することは難しい
ということです。
 

ここであなたは、
「鏡を見ながらならできるのでは?」
と思うかもしれません。
 

でもこの「声・表情・仕草」という特徴は
むしろ無意識で自然な時に表れてくるものなのです。
 

だから鏡を見れば、その時点で
意識的で不自然な表現になってしまうので
その方法は使えないんですね。
 

まぁ、
自分の発言や行動を
誰かにビデオで「盗撮」してもらえるなら
使い物になる
でしょうね。
 

あなたはそこまでしますか?
 

私はもちろんしたくありません(笑)。
 

というわけで、
自己タイプ判定に使えそうな外的基準は

・自分の写真(人相と体型)
・服装
・所持品
・ワーク時に描いた絵

ということになります。
 

ただし、現在考案中のタイプ判定法へ
組み込みができるかどうかについては
話は別です。
 

やっぱり外的基準って
解釈の幅や個人差、例外が多すぎるんですね。
 

判定法の設問としては
使うのに躊躇してしまうのが
正直なところです。
 

せっかくこれだけ考察したのだから、
組み込みたいのはヤマヤマなんですけどね。
 

エニアグラムに外的基準を使うデメリット

前回、
占いにおける
「外的基準を使うメリット」
「外的基準を使うデメリット」、
エニアグラムにおける
「外的基準を使わないメリット」
についてお伝えしました。
 

・外的基準を使うメリット
 1.分かりやすい
 2.性格タイプを早く判断できる
 3.期間が短縮できるので、ある意味安上がり
・外的基準を使うデメリット
 1.基準がある分、診断結果に違和感を感じても
  検証のしようがない
 2.判断が簡単な分、自身を見つめる力がつかない
 3.判断に苦労しなかった分、結果を大事にしない
・外的基準を使わないエニアグラムのメリット
 1.診断結果の違和感はダイナミズムで説明できる
 2.自身を見つめる力が養われる
 3.判定に苦労する分、謙虚になり、自信がつく

 

今回記事をまとめていて思ったのは
エニアグラムで外的基準を「手放し」で
採用するのは問題が多いということです。
 

以下、エニアグラムのタイプ判定に
外的基準を使うデメリットを
5つお伝えします。
 

1.例外や偶然に左右されやすい
2.外的基準が一人歩きしかねない
3.タイプの核心を突くような情報ではない
4.学習のボリュームが増えすぎる
5.ワークショップで場数を踏む必要がある

例外や偶然に左右されやすい

ようするに一概には言えない基準ばかりなんです。
 

例えば私の知っている、
確実にタイプ9といえる人達は全員、
体は大きくなく、ガッチリもしていません。
 

また、とても個性的な服を着ているからといって、
タイプ4と決め付けるのは、あまりにも短絡的です。
 

大事な人からプレゼントされた服を
たまたま着ていただけかもしれないのです。
 

このように外的基準による解釈は
環境や偶然性、個人差に影響されやすいのです。
 

外的基準が一人歩きしかねない

前述のとおり、外的基準を手放しに信じると
タイプを見誤る危険性があります。
 

外的基準は形や型がある分、信じやすく、
ちゃんとした手本さえあれば
誰でも簡単に判定できてしまいます。
 

なのでエニアグラムが「タイプ当てクイズ」
に堕する危険がありますし、
一旦タイプを決めつけたら、
それを外すのが困難になります。
 

タイプの核心を突くような情報ではない

ブログやtwitterで何度も言っていることですが、
エニアグラムにおいて一番大事なのは
「自身を知り、思い込みを外すこと」です。
 

そのためには
自分が取りがちな言動の「動機」を探る必要があります。
 

外的基準は、その「動機」の枝葉でしかないんですね。
 

だから枝葉だけを一生懸命覚えても、
その性格タイプを貫いている根本的な動機が
分からなければ、本末転倒だということです。
 

学習のボリュームが増えすぎる

上述のように、
外的基準は枝葉の部分なので、
まともに覚えようとするなら、
必然的に学習のボリュームが増えます。
 

エニアグラムを学ぶ目的の違いや
価値観の違いかもしれませんが、
私は、ぶっちゃけキリがないと思うのです。
 

とくに今回は形や型がある基準ばかりなので
独学するなら写真、イラスト、動画、音声などが
必要になるでしょう。
 

ワークショップで場数を踏む必要がある

これまた上述のとおり、
外的基準は文字にしにくいものです。
 

なので各性格タイプの人を目の前にして
比較しないとなかなかピンときません。
 

使いこなすには
ワークショップやセミナーへの参加が、
しかも相当な場数を踏む必要があります。
 

以上5つがエニアグラムのタイプ判定に
外的基準を使う際のデメリットでした。
 

結論

上述のデメリットを考えれば、
エニアグラムにおける外的基準の扱いは
中級以降に学べばいい
タイプの見立てを検証したり強化するといった
 補助的な使い方が吉

ということになるのではないでしょうか。
 

だからこそ、多くのエニアグラム書籍において
外的基準の記述が少ない
のだと思います。
 

そろそろまとめます。
 

・エニアグラムのタイプ判定に利用できる外的基準は存在する
・エニアグラムの講師やファシリテーターは意識的、
 若しくは無意識的に外的基準も利用して
 受講生のタイプ候補を探っている
・外的基準の多くは姿や形に表れ、
 他者との比較が可能なものばかりである
・外的基準には次のものがある
 【聴覚基準】
 「声」
  1.口調
  2.強弱
  3.スピード
  4.高低
 【視覚基準】
 「体」
  1.表情
  2.人相
  3.体型
  4.仕草
 「物」
  1.服装
  2.所持品
  3.ワーク時に描かれた絵
・上記基準のうち、
 タイプの自己判定に役立つのは
 次のものだけである
 1.人相
 2.体型
 3.服装
 4.所持品
 5.ワーク時に描かれた絵
 ※考案中のタイプ判定法に
  活用するのは困難
・外的基準をタイプ判定に使う際のデメリット
 1.例外や偶然に左右されやすい
 2.外的基準が一人歩きしかねない
 3.タイプの核心を突くような情報ではない
 4.学習のボリュームが増えすぎる
 5.ワークショップで場数を踏む必要がある
・上記デメリットを考慮した
 エニアグラムにおける外的基準の扱い
 1.中級以降に学べばいい
 2.補助的な使い方が吉
 3.書籍にあまり掲載できない

 

今回はここまで。
 

次回はシリーズ「タイプ判定が難しい理由」の
番外編として、
「外的基準を全面的に出しているエニアグラム」
についてお伝えします。
 

お気軽にご意見やご要望をお寄せくださいね。
 

それではまた。
 

追伸

今回は安村明史氏の引用が多い記事でしたね。
 

実際に書籍として外的基準の記述が一番多いのは、
同氏著「9タイプコーチング」です。
 

実際、安村氏の「エニアグラムコーチング」さんで
学んだ人達から伝え聞くところによると、
やはり外的基準も重視した学習内容なんだそうです。
 

私も一時受講を考えたのですが、
東京しか開講していないこと、
高額であることから断念しました。
 

興味がありましたら
門を叩いてみてはいかがでしょうか。

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  1. whitebellsweet

    お疲れ様でした。
     
    外的基準は判断する人のこれまでの人間修養と判断力に
    帰するところが大きいですね。
     
    よほどつぶさに人を見ていないと(それも瞬時に)
    誤認することが大きいように感じます。
     
    そして外的基準に頼る人は、えてして判断力に
    問題がある人が多いようなんですね・・・(^^;;
    篠田さんの判定プログラムだけなら
    あえて外的基準は外してもよいように感じます。
     
    他との差別化という意味で(笑
    安村氏は最近、私があまりにうるさく言ったせいか(笑
    3に「華やかといういよりスマート」と強調してます。
     
    7は小さい人と大きい人が極端ですね。
     
    大きい人はなぜか「ぬーっ」という感じなのはなぜでしょう?
    もうひとつ。
     
    4の絵は、「欠落感」じゃなくて、(欠落なら7かな)
    空気のようにふわふわと拡散していく感じが好きなようです。
     
    余白が好きな4も色々見ましたから。(色使いはきれい)

  2. 篠田工治@クッキング父ちゃん

    > お疲れ様でした。
     
    ありがとうございます。
     
    whitebellsweeさんも長文読解おつかれ様でした(笑)。
     
    > そして外的基準に頼る人は、えてして判断力に
    > 問題がある人が多いようなんですね・・・(^^;;
    形として見えること、聞こえてくる声の影響は
    やっぱり大きいんですね。
     
    そして、一旦セットされたら
    普通は再検証する気にならないですよね。
     
    一般的には論理的に考えることって
    めんどくさいじゃないですか。
     
    性格タイプやセンターに左右される部分かもしれませんが、
    私も論理的に物事を考えるのかなり苦手。
     
    時間だけでいうなら、
    今回の記事は20時間近くかかってます(涙)。
     
    自分でも相当無理してるなと(笑)。
     
    なのでどうしても直感に頼ったり、
    簡単に比較できるほうに
    流れちゃうのかもしれませんね。
     
    あと、記事には書きませんでしたが、
    やっぱり面白いんですよ。
     
    外的基準を比較するのって。
     
    特にワークやお茶会で
    ワイワイ盛り上がるネタとしては
    最高じゃないですか(笑)。
     
    だから外的基準を過大に信じるのは問題ですが、
    過小評価することもできないんですよね。
     
    > 3に「華やかというよりスマート」と強調してます。
     
    どちらも他者を意識した服装が多いと感じます。
     
    恥ずかしい格好で外に出られないという感じ?
    > 7は小さい人と大きい人が極端ですね。
     
    > 大きい人はなぜか「ぬーっ」という感じなのはなぜでしょう?
    そうなんですよね。
     
    動きに軽やかさを感じる時もあります。
     
    > 4の絵は、「欠落感」じゃなくて、(欠落なら7かな)
    > 空気のようにふわふわと拡散していく感じが好きなようです。
     
    > 余白が好きな4も色々見ましたから。(色使いはきれい)
    たまたま私が見てきた4の人の絵が
    余白を嫌う絵だったかもしれませんね。
     
    きれいなグラデーションを多用する人も数人います。
     
    実は私は絵を描くのは嫌いじゃないのですが、
    [太字]一同の前では[/太字]見せたくないんです。
     
    (マンツーマンなら見てもらいたいですけどね)
    他者のリアクションが気になりすぎて、
    なんか、言い訳めいたことを口走ってしまうのです。
     
    だからお絵かきワークの際は
    4の人がどんな絵を描くのだろうって、
    それだけが楽しみです(笑)。
     

  3. whitebellsweet

    >特にワークやお茶会で
    >ワイワイ盛り上がるネタとしては
    >最高じゃないですか(笑)。
    これをネタとしてやるぶんにはいいのですが
    一般化しようとするから困るんですね(困)
    特に学び始めの人。
     
    エニアを嫌いになるきっかけとして
    これをあまりに指摘されすぎた人が
    過去に何人かいたので手放しでは喜べなくて。
     
    篠田さんのおっしゃるように
    中級クラスの人が内輪ネタで、という
    認識がされるならOKなのですが・・・。
     
    >どちらも他者を意識した服装が多いと感じます。
     
    >恥ずかしい格好で外に出られないという感じ?
    機能的、なんです。ムダはイヤというか、
    「評価」がクリアできるならそれでヨシ。
     
    芸能人も私服はシンプルですよね。
     
    ブランドにはこだわりません。
     
    自分が「高く」見えればいいのです(爆)
    >4の人がどんな絵を描くのだろうって、
    >それだけが楽しみです(笑)。
    これはあるあるある!
    「うわ、4だ!!」って皆で盛り上がります(笑)。
     

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