リバースエニアグラム

他者の性格タイプを判定することの是非

他者の性格タイプを判定することの是非

エニアグラムの案内人、篠田工治です。
 

前回、
「地元名古屋で初級エニア講座やるよ~」と
お知らせしましたが、
今日現在までの申し込みは2名のみ。
 

しかもお二人とも、
閉会したエニアグラム勉強会のメンバーでして。
 

平たくいうと新規のお客さまは
全然集まっていない状況でございます(苦笑)。
 

逆に言えば、この御二方は
xxx学会とか、xxx研究会とかに属していない、
言わば何の後ろ盾も無い私の講座に、
お金を払って参加していただけるということ。
 

なんとも感謝というか、
頭が上がりません(汗)。
 

こういう場でこんなことを言うのもアレですが
この御二人は「ロルフィング」という、
西洋渡来の施術(ボディワーク)を生業にしている、
「ロルファー」です。
 

いろいろお話を聞くところによると、
人は本来あるべき体の使い方をしておらず、
誰もが体の使い方の「癖」みたいなものを
持っているんだとか。
 

例えば私の場合、
いつも体の左側(心臓側)が下がっていて、
飲食店に入ると必ず壁際に席を陣取り、
体の左側を壁にもたれさせているんですって。
 

あくまで一例ですが、
そういった「癖」が長年続けば、場合によっては
それが体の不調や痛みの原因に発展するらしいのです。
 

そこで「筋膜」という部位に働きかける施術をおこなうことで、
体本来の扱い方を体に覚えさせる。
 

そうすると体の不調や痛みがなくなる、
という寸法なのだそうです。
 

なぜロルファーが、
エニアグラムという性格分類ツールに興味があるのかというと、
「体の使い方の癖」と「性格タイプ」に
関連性を見出しているからなんですって。
 

姉妹ブログのタイプ1考察において、
「タイプ1は怒りの感情が体の緊張につながりやすく、
 それが体の痛み(多くは顔)に出やすい」
ということをお伝えしました。
 

実際、私が知っているもう一人のロルファーがタイプ1でして、
世間では殆ど知られていないロルフィングを受けたキッカケが、
そもそも原因不明の顎の痛みだった、
と聞いた覚えがあります。
 

つきなみですが、
「心(精神)と体は切り離せない」
ということなのでしょう。
 

というわけで(?)、
数少ないロルファー2人とお話できる
貴重なエニアグラム初級講座になります。
 

記念すべき第1期は、
あと1週間くらい募集しております。

 

興味のある御方は是非ご参加くださいね。
 

>>お申し込みの方はこちら<<
(場所は多分、名古屋の南東方面になります)

他者の性格タイプを判定することの是非

さて、ここからが本題です。
 

実は前回の記事の講座募集要項に、しれっと

特典:全回出席者には修了後、無料でタイプ鑑定

と書きました。
 

もうお分かりだと思うのですが、
今後、私は
「エニアグラムの性格タイプ鑑定サービス」
を提供していくということです。
 

「え、本題なのに、また売り込み?」
えっと、そういうワケじゃなくて、
今回のテーマは、ズバリ、
「他者のタイプを判定(診断or鑑定)することの是非」
についてです。
 

まずは現況の確認から。
 

「是非」というくらいですから、
現在のエニアグラム業界(?)においては
「他者の性格タイプを判定すること」について
賛否両論あるということです。
 

N学会=基本NG
K学会=基本NG
C研究所=状況次第
EA=状況次第
EC=OK
R氏=OK・判定サービス提供中

 

書籍、Web、受講生さんからの伝聞を元にすると
こんな感じです。
 

ちなみに一番上が一番否定的で、
下にいくにつれて肯定的になります。
 

(あくまで目安なんで、違ったら教えてください)
 

「基本NG」とか「状況次第」とかハッキリしないのですが、
明確にOK、そしてサービスとしての提供を謳っているのは
R氏だけです。
 

あと聞くところによれば、
コーチングやカウンセラー、xxxセラピーの一貫として
他者のタイプ判定をしている方もいるそうです。
 

そこで私の見解ですが、
もちろんOKの立場です。
 

まぁ、これから他者のタイプ判定サービスを提供する、
と言うくらいですから、当たり前ですね。
 

で、その理由ですが、それは簡単で
タイプ判定をして欲しいと望む人がいるなら
それに応えたいからです。
 

需要と供給の関係、
と言ってしまえばそうなのですが、
話はそれだけに留まりません。
 

なぜなら、
その望みに応えるのか応えないのかの判断は、
つまるところ、
エニアグラム講師それぞれの「立ち位置」に関わることだからです。
 

結局は立ち位置の違い

この「立ち位置」とは言い換えるなら、
「誰の為にエニアグラムを教えるのか?」
「何の為にエニアグラムを教えるのか?」
という「在り方」の問題と言ってもいいでしょう。
 

この二つの問いに対する答えが、
他者のタイプ判定を明確におこなうかどうかの
分かれ道になります。
 

私の場合、その答えは
「誰の為?=本来の自分の姿を見失って困っていたりトラブルが続く人」
「何の為?=学習者が本来の自分の姿に戻る為のお手伝いをする」
になります。(最近ようやく固まったんですけどね_汗)
 

上記のような学習者であれば、
エニアグラムの基礎知識を学び終えたら、
さっさと自分のタイプを知ったほうがいいんです。
 

そうしないと負のスパイラル、
つまり悪循環のせいで
「傷口」がますます広がってしまうからです。
 

実は、前置きでお伝えしたロルフィングがここでつながるんです。
 

「誰もが体の使い方の癖みたいなものを持っている。
 
施術をおこなうことで、体本来の扱い方を体に覚えさせる。
 
そうすると体の不調や痛みがなくなる」

 

私の立ち位置は、これとよく似ているんです。
 

「体の使い方の癖=自分の性格タイプ以外のタイプ」
「癖が長年続けば体の不調や痛みの原因になる
 =自分の性格タイプ以外のタイプを使い続けると
  精神疲労やトラブルの元になる」
「体本来の扱い方を体に覚えさせる
 =自分本来の姿である性格タイプに戻っていく手助けをする」

 

これが私の今後の立ち位置になります。
 

なので学習者さん(患者さん?)には、
自分のタイプを早めに知ってもらうことで
「止血」のお手伝いをしていく所存であります。
 

これは、
自分のタイプを誤判定したまま、
「傷口」をさらに広げてしまうような人達を
少なからず見てきたから・・・なのかもしれません。
 

自分の性格タイプ=宿屋?

ここで、もしあなたが
エニアグラムを少なからず学んできたのであれば、
「あれれ?」
と思うはずです。
 

「癖=自分の性格タイプ(例:タイプ2)」
「問題やトラブルが多い=矢印方向のタイプ(例:タイプ8)」
「本来の(成長した)自分の姿=矢印反対方向のタイプ(例:タイプ4)」

 

「こうじゃないの?」って。
 

実際、私もずっとそう思ってきたのですが、
その考え方に違和感も感じていたんです。
 

その違和感をまとめると次のようになります。
 

「他者観察における気づき」
1.両矢印のタイプに長い間留まり続ける人は少ないと感じる
2.矢印反対方向の成長タイプに、
 ずっと留まろうと努力(?)している人は何か不自然で
 むしろ生命力(生気)が弱まっているように見える
3.本来の性格タイプの欲を満たしているときの表情が
 とても幸せそうに見える
 
「自己観察における気づき」
1.両矢印のタイプの特徴及び
 両ウィングのタイプの特徴が出ている時は、
 精神的に疲れる(ダイナミクスのタイプね)
2.ダイナミクス以外のタイプの特徴を一生懸命出そうとすると
 精神的に無茶苦茶疲れる(タイプ2が5のように分析するとか)
3.長い間、他のタイプの特徴を出し続けてから、
 自分の性格タイプに戻り、その欲を満たすと、
 体の底から湧き上がるような喜びを感じる

 

まぁ、すべて主観っちゃあ主観です(笑)。
 

主観ではありますが、
これまで自分が見聞きしてきた、
物語構造、弁証法、ビジネス論、戦略論、
生物動態、脳科学、神話構造などと上記主観を絡めた結果、
エニアグラムの真価とは
 自分の性格タイプを輝かせることにある

と思うようになったんですね。
 

つまりこれは、
矢印逆方向の成長タイプに向かうことが
「目的=ゴール」なのではなく、
それは本来の性格タイプを輝かせる
「手段」に過ぎないということです。
 

矢印逆方向の成長タイプに向かうことは
筋肉のトレーニングの際に必要な
「負荷」みたいなものだと考えていいかもしれません。
 

聞くところによれば、
筋力って単純に負荷をかけ続けるだけでは
アップしないんだそうです。
 

実は「弛緩」することが大事で、
休ませている時に筋肉が増えるんですって。
 

だから「負荷」と「弛緩」の両方が合わさって
筋力がアップする。
 

精神面もこれと同じで、
何かと負荷のかかる他のタイプから本来のタイプに戻り、
「弛緩」させて、ようやく光り輝けるのではないか、
そんな気がしてならないのです。
 

例えるなら本来の性格タイプって、
ドラクエの宿屋みたいなもんです。
 

他のタイプの特徴を使うと
精神力(マジックポイント)や体力を消耗しやすい。
 

で、散々消耗してから宿屋に戻って一晩寝ると
精神力と体力は満タンに回復、
ついでにレベルアップもしてしまうという、
便利なアレですね(笑)。
 

だから、もし精神的に疲れているのであれば、
一旦、自分本来の性格タイプに
戻ってくる必要があるのです。
 

天空神と地母神

私は、これまでのエニアグラムは
タイプ4とタイプ1が中心となって
発展してきたと考えています。
 

なぜならタイプ4とタイプ1にとって、
唯一神(父権的な神)やスピリチュアル的なモノは
とっても相性がよく、実際のところ
エニアグラムはこの二つのカテゴリと紐付けられて
広まった経緯があるからです。
 

例えばドンリチャードリソ氏、
伝聞とお顔を拝見した限りでは鈴木秀子氏、
そして安村明史氏はタイプ4。
 

そしてC+F研究所の高岡よし子氏、
日本エニアグラム学会の武田耕一氏、
田中きよみ氏がタイプ1だとお聞きしています。
 

唯一神というカテゴリに注目すれば、
鈴木秀子氏は著名なシスター、
ドンリチャードリソ氏はもともと神学生だとか。
 

グルジェフ氏もエニアグラムの出発点が
キリスト教の探求の為だったと
何かで読んだことがあります。
 

ここで私が思うのは、
エニアグラムを発展させてきた御歴々の性格タイプの特徴が、
現在のエニアグラムに色濃く影響しているのではないか?
という仮説です。
 

つまり
「高みを目指す」
「厳しすぎる理想」
「自己探究心」
というタイプ4的、タイプ1的な感性が
現在のエニアグラムを形作っているのではないか?
という問いです。
 

もしこの仮説が正しいとすれば、
現在のエニアグラムは
父権的な厳しさに寄り添うモノだと言えます。
 

で、あるならば
「矢印逆方向の成長タイプに向かうことが
 エニアグラムを学ぶ目的であり、ゴールだ」
という解釈になりやすいのは当然だと思うのです。
 

そういうニュアンスは御歴々の
「自己成長への厳しい道程」
「険しい自己探求の旅」
という表現からも見出すことができます。
 

でもね。
 

そこで私は「本当にそうなの?」って思うワケです。
 

姉妹ブログでもお伝えしたと思うのですが、
厳しい父性的な存在、つまり「負荷」だけでは、
人は成長しないのです。
 

母性的な、世話をしてくれたり、甘えられるような存在、
つまり「弛緩」も必要なんですね。
 

そのあたり、

天空神:天を司る、絶対的で厳しい父権的な唯一神
地母神:豊穣や愛情を司る、母性的な多神教の女神

 

という論点で語ると分かりやすいかもしれません。
 

もちろん、結論としては
どちらも必要で大事な存在なんです。
 

それを証拠に、
「天空神を信仰する地域であっても、
 聖母的な存在を持ち出してきて、
 本音の部分では女神を崇拝する」
とか
「多神教の長が地母神であっても、
 実質長的なポジションとしての天空神が
 せっせと管理をしている」
というシチュエーションもあるワケで。
 

でも、ここで一つ考えていただきたいのは、
日本文化は天空神と地母神のどちらを信仰してきたの?
ということです。
 

その答えは言うまでもなく、
地母神です。
 

多神教ですし、主神は女神ですからねぇ。
 

というわけで、このあたりの雰囲気が
日本でエニアグラムがあんまり広まっていない理由の
一つなのかなぁと思うワケです。
 

つまり天空神としてのエニアグラムは
日本人の主流派層には響きにくい
のかなと。
 

長々と書いてきましたが、
結局私が言いたいのは、
これまでのエニアグラムのアンチテーゼとして、
地母神としてのエニアグラムがあってもいいよね
ということです。
 

「止血」という発想がまさにそうですし、
それゆえ「タイプ判定サービス」の提供は
むしろ必然と捉えることができるのです。
 

ぶっちゃけたところ、
弱っていたり凹んでいる時に更に負荷をかけて、
それをバネにできる人って、
そんなに多いとは思えないんですよね。
 

このあたり、
つくづくタイプ2的な発想だなぁと自分でも思うんですけどね。
 

それが私の生まれもった「使命」とか「機能」なんだ、
と捉えることにしたのです。
 

他者だけじゃなく自分も輝かせる為に。
 

・・・
 

今回はここまで。
 

一体誰に向けて書いたのかよく分からない内容ですが、
何か得るところが一つでもあれば幸いです。
 

それではまた。

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  1.  
    ツイではフォローさせていただいておりますが、こちらでコメ入れるのはおはつです。
     
    ワタクシ自分の根源について、ズット悩んでおりました。
     
    何度か凹み過ぎて、お抱えの神主さんに説教をうけヤット取り戻したり、墓へ参って気を休めに行ったり。
     
    そんなことばかりして、ドンドン自分のナゼ?を増やしておりました。
     
    そんな折、堀口さんのブログから、才能に目覚めようから、
    エニアにきて各スペシャリストブログのトコデ学び、一個の言葉の持ついろんな意味から、その時の降りた感じではめ込むこと何十回。
     
    を繰り返し、ヤット少しだけナルホドできました。
     
    しかし今回の篠田さんの、エニアの(魚で言う捌き方)加減で、ストンと落とすことができました。
     
    エニアは誰かにヨシと言われる為か?が引っ掛かっておりました。
     
    ワタクシお店しておりまして、今スタッフで9w1と思われる子をコーチング踏まえ指導しております。
     
    少しですが、他人名義の気持ちが少しずつ分かってきているとの事です。
     
    エニアってホントに素晴らしいです。
     
    今まで1が100位傷ついておりましたが、理解してからニコッと出来るようになれました。
     
    そこまで行くのに篠田さんブログの各タイプの見方が、役に立ちました。
     
    人はエニアの上澄みのタイプだけであっさり理解するものでなく、言葉に置き換えたときの感じ方を自分の中で処理すると言うことのような感じかなと、改めて言葉を真剣に聴く事を学びました。
     
    ナガクなりましたが、これからも私達みたいな迷人の導を捌いてくださいね、ホントにありがとう。
     
    頼りにしております。
     

  2. 熱いコメントありがとうございます。
     
    ottisさんみたいに、
    自分にとって「本当に響く言葉」を探し続けることは
    本当に大事だと思います。
     
    全く同じ字面でも、
    「誰が発するのか」
    「どんな状況で聴くのか」
    「その言葉を受け取る準備ができているか」
    によって響き方は全然違いますしね。
     
    言葉の置き換えについては、
    とても大事だと思っています。
     
    置き換えができなければ、
    本当に理解しているとは言えないので・・・。
     
    もちろん、それは
    自分の色を出していくということでもあります。
     
    単に面白くしたいだけとも(笑)。
     
    更新頻度が遅いのがタマにキズですが、
    今後ともご愛顧くださいませ。
     

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