リバースエニアグラム

ウィング≠本能のサブタイプ

ウィング≠本能のサブタイプ

破壊者の母、篠田工治です。
 

前回は何故だか
決意表明を差し挟んでしまいましたが、
今回もウィングに関するお話です。
 

今回もガッツリ長いのでサッサと進めますね。
 

前々回のおさらい

ウィングによってエニアグラムの性格タイプを
単純に「外向的・内向的」と二分してしまうと、
基本タイプの根源が軽んじられる恐れがある。
 

それゆえ、「基本タイプ+左右ウィング」の3つタイプが、
キレイに三者三様となるような「視点」が必要になる。
 

それが「親との関係性」という「視点」でした。
 

しかし、その「視点」について厳密に考えるなら、
実親や育ての親との関係でしか、
ウィングは使えないことになってしまう。
 

そこで出てきた考え方が「親=権威性、集団」。
 

集団というのは
遅かれ早かれ権威性を持つものであり、
「数の優位性」を持つがゆえ、
強大な存在だと言えます。
 

そして成人した大人を
子供のようにたしなめることができるのは、
実質的には強大な権威や集団だけなんですね。
 

であるならば、
「親との関係性」はまさしく
「権威、集団との関係性」と言い換えることができる。
 

つまりウィングとは
「『権威、集団との関係性』を基準とした、
  対人環境の変化に対処していく能力」
だということです。
 

これがウィングについての私の解釈です。
 

そしてこの立場を採るならば、
エニアグラムの知識体系の中に、
「集団との関係性」を示すような他の概念があれば、
私の解釈を裏付けることができます。
 

それが「本能のサブタイプ」だったのですが・・・。
 

前言撤回

例によってウンウン唸りながら考えた結果。
 

「本能のサブタイプ=集団との関係性」
 ではあっても
「ウィング≠本能のサブタイプ」
という結論に至りました。
 

なので前々回お伝えした
「ウィング=親・権威・集団との関係性」
まででファイナルアンサーです。
 

誤解させてしまってごめんなさいね。
 

(しかも名称を「サブセンター」って間違ってたし_汗)
 

なので今回は
本能のサブタイプの簡単な説明をしてから、
「ウィング≠本能のサブタイプ」
「本能のサブタイプ=集団との関係性」
という結論に至った経緯を書こうと思います。
 

本能のサブタイプとは?

「本能のサブタイプ」とは物凄く乱暴に言うと、
「どのような人間関係の規模が好きか嫌いか」によって
人の性格を3つに分ける概念です。
 

・自己保存的:自分+身の回りの物事に意識が集中する
・性的:特定の人や対象物に意識が集中する
    (自他という対の関係)
・社会的:自分を取り巻く集団や主義全体に対して
     意識が広く向けられる

 

ね?「集団との関係性」っぽいでしょ?
 

これは言い換えると、
「自己保存=自分=1人」
「性的=自他=2人」
「社会的=集団=多数」
という人間関係の数の規模による分類なんですね。
 

そしてこの3つの規模のうち、
大抵の人は一つか二つが優位というか気になる
んです。
 

これが本能のサブタイプの基本的な考え方です。
 

ちなみに私は
一番優位が社会的で二番目は性的です。
 

本能のサブタイプが面白いのは、

1.エニアグラムの性格タイプを更に3分割して
 文字通り「サブ」タイプとして使う
2.エニアグラムとは切り離して単独で使う

という二通りの使い方があるということです。
 

前者であれば、
性格タイプ9Xサブタイプ3で、
計27個のサブタイプに分かれるとします。
 

手持ち書籍では共に絶版ですが
レニーバロン氏著「エニアグラムでパートナー探し」
ヘレンパーマー氏著「新エニアグラム」
の中で27個のサブタイプが紹介されています。
 

「エニアグラムでパートナー探し」から引用したキーワードを
表にしてみます。
 

性格タイプ自己保存性的社会的
1心配と不安自信がなく、嫉妬深い適応可能または適応不可能
2特別扱いされる権利がある強情で、誘惑的やる気満々
3安全男らしさ・女らしさ名声
4不屈競争と羨望
5私の家は私の城自信認識と階層
6機嫌を取る強さと美しさ義務
7家族、似た者同士興奮短気対理想主義
8満足のいく生存の為に所有と降伏敵か味方か?
9食欲一体参加/不参加

こんな感じですね。
 

改めて27のサブタイプの解説を一つ一つ読んでみたのですが、
上手いこと分類するもんだなぁと感心しました。
 

難があるとすれば、
そもそも性格タイプを判定する事自体が難しいのに、
そこから更に3つに分けなくてはならないことですかね。
 

もちろん、
覚えるボリュームが増えるのもいただけない。
 

よって採り上げている書籍は少ないですし、
初心者の方には正直オススメできない論点ではあります。
 

後者の「エニアグラムとは切り離して単独で使う」であれば、
中嶋真澄氏著「本当の『私』が見つかる心理テスト」が
まさにその内容になっています。
 


こちらは前者と違い、
エニアグラムの性格タイプから完全に切り離されていて、
簡単かつスピーディに自分のサブタイプを知ることができます。
 

書籍としては結構ライトな味付けですが、
3つのサブタイプの考え方がしっかり網羅されているので
オススメです。
 

以上が本能のサブタイプの簡単な説明になります。
 

ウィング≠本能のサブタイプ

次にウィングと本能のサブタイプの関係性について
考えてみます。
 

私はウィングを
「『親、権威、集団との関係性』を基準とした
  対人環境の変化に対処していく能力」
だと解釈しています。
 

それが前々回にお伝えした
「親との関係性」という視点でしたね。
 

そしてウィングは「外向的・内向的」のように、
一つのタイプを二分するような考え方よりも、
「基本タイプ+左右ウィング=A+B+C」
のように
「三つの違いが全て網羅できる視点」
が好ましいとお伝えしました。
 

「親との関係性」はこの点において
唯一条件をクリアしている視点なんですね。
 

ということはですよ?
 

「ウィング=本能のサブタイプ」
の関係を成り立たせようとするなら、
「親との関係性=本能のサブタイプ」
という関係性を証明すればいいワケですね。
 

つまり、
「不満1・4・7」「親視点2・5・8」「一体化3・6・9」
 と
「自己保存」「性的」「社会的」
が上手く結びつけばいいということです。
 

例えば、
「不満1・4・7=自己保存(1人)」
こんな感じで。
 

で、これは言い方を換えれば
「各性格タイプはどれか一つのサブタイプに属する」
ということになります。
 

「タイプ1=自己保存のみ」
みたいな。
 

ん?
何かおかしいことに気づきませんか?
先ほどこう書きました。
 

そしてこの3つの規模のうち、
大抵の人は一つか二つが優位というか気になる
んです。
これが本能のサブタイプの基本的な考え方です。

 

これは例えば「タイプ1=自己保存のみ」
という単純な解釈ではなく、
「タイプ1の〇〇さん
  1番優位:自己保存
  2番優位:性的
  3番優位:社会的」
だとしたら、
「〇〇さんは自己保存が優位だけど、
 性的な側面を見せることも結構多い」
という解釈なんですね。
 

それに比べて「親との関係性」は
「不満1・4・7」「親視点2・5・8」「一体化3・6・9」
のように、
各性格タイプは一つの側面だけを持つのです。
 

だから「親との関係性」と「本能のサブタイプ」を
関連付けることはそもそもできないんですね。
 

(もっと早く気づけよと自分でも思いましたが_汗)
 

先ほどもお伝えしましたが私の場合、
タイプ2でサブタイプは「社会的」が1番優位です。
 

で、今回初めて
タイプ2の実母と義母のサブタイプを診てみたんですね。
 

そしたら、
義母が「自己保存」優位で、
実母が「性的」優位なことが発覚。
 

私にとって最も身近なタイプ2だけでも、
3つのサブタイプがキレイに揃っているのですから、
「このタイプにはこのサブタイプしかいない!」
という解釈は無理です。
 

「親との関係性」と「本能のサブタイプ」を
一致させることができないワケですから、
「ウィング」と「本能のサブタイプ」を
関連付けることできない。
 

そういう結果になりました。
 

本能のサブタイプ=集団との関係性

次に「本能のサブタイプ」と
「集団との関係性」についてです。
 

「自己保存=自分=1人」
「性的=自他=2人」
「社会的=集団=多数」
意識を向ける人数の違いにより
タイプを分類するのですから、
「本能のサブタイプ」と「集団との関係性」は
関連していると言ってよいでしょう。
 

で、それを確認する為に、
27のサブタイプをじっくり眺めてみたのですが、
この「関係性」ってヤツを理解するのが
物凄く厄介なんです。
 

私としては、できれば
「集団との関係性=集団との親和性(好きか嫌いか)」
のように単純に理解したかったんですね。
 

「社会的=集団が好き+私は集団の一員」
「性的=集団は好きな時も嫌いな時も+私とあなただけの世界」
「自己保存的=集団が嫌い+私は一匹狼」
こんな感じで。
 

でも27のサブタイプを見ると、
必ずしもこういう関係にはならないんですよ(涙)。
 

どうしてかというと、
実は本能のサブタイプって、
「人の集団の規模(対象数)」という一つの要素から
成り立っているわけじゃないからです。
 

よくよく見れば次のように、
複数の要素が絡みあっています。
 

「本能のサブタイプを構成する5つの要素」
・意識を向ける距離や範囲=「遠・中・近」
・意識を向ける対象数
 =「自分+身の回り・自他(2人)・集団(多)」
・一つの対象に対するパワーの強度=「強・中・弱」
・意識を向けるパワーの質=「平穏的・情熱的・共感的」
・意識する方向の違い=「好き・好きか嫌い」

 

これだけの要素が絡み合って、
各サブタイプが形作られているんです。
 

ここで話をややこしくしているのは、
「意識する方向の違い=好き・好きか嫌い
「自己保存=自分+身の回り
の二つです。
 

具体例でいきましょう。
 

例えばタイプ1でサブタイプが社会的の場合、
意識の向け方は

・距離範囲=遠い
・対象数=集団(多)
・パワー強度=弱い
・パワー質=共感的
・方向=好きか嫌い

 

という感じになります。
 

意識の方向が「好き」なら
集団に対して親和的な改革者になるのですが、
「嫌い」なら集団に背を向けた孤高の革命家っぽくなります。
 

つまり、
サブタイプが「社会的」であっても
状況次第で集団が嫌いになることもあるんです。
 

これは、
「集団というモノをとても意識はしているが、
 必ずしもそれが好意だとは限らない」
ということ。
 

「社会的=集団が好き+私は集団の一員」
だとは限らないんですね。
 

次にタイプ6でサブタイプが性的の場合、

・距離範囲=中間
・対象数=自他(2人)
・パワー強度=強
・パワー質=情熱的
・方向=好きか嫌い

 

になります。
 

実はこの「情熱」には「競う・争う」という側面が
含まれています。
 

なので意識の方向が「嫌い」だった場合、
「特定の対象に対して情熱的に嫌いなので争う」
つまり激しい攻撃性を見せるようになるんですね。
 

これがいわゆる「恐怖対向型タイプ6」です。
 

かと思えば、意識の方向性が「好き」に傾いた場合、
「特定の対象に対して情熱的に好きなので
 魅力で惹き付けたい」
という魅惑的なキャラになります。
 

「性的」つまりマンツーマンの関係も
状況次第で好意的か否定的かに分かれるんです。
 

「性的=集団は好きな時も嫌いな時も+私とあなただけの世界」
とは限らないんですね。
 

で、さらに困ったのが、
「自己保存」の解釈の仕方。
 

「自分+身の回り」の「身の回り」が、
物以外に家族(集団)や大事な人(自他2人)を
指すことがあるんです。
 

例えば、家族想いのタイプ6マイホームパパは
「家族という集団」へ意識が向いているので、
一見するとサブタイプは社会的な気がします。
 

でもマイホームに執着するということは、
意識の距離範囲が「自分の家=身の回り」に集中しており、
家族も「自分の身の回りを構成するモノ」として認識されます。
 

そして通常は激しくアグレッシブなパパを
マイホームパパとは呼んだりしません(笑)。
 

やはり「平穏的」というのが一般的なイメージであり、
「パワーの質」もこれになります。
 

なので各要素は、

・距離範囲=近い
・対象数=自分+身の回り
・パワー強度=中間
・パワー質=平穏的
・方向=好き

 

こんな感じになります。
 

つまりこのタイプ6のサブタイプは「社会的」ではなく、
「自己保存」なんです。
 

ね?もうワケ分かんないでしょ?(苦笑)
まとめると、
「本能のサブタイプ=集団との関係性」
は成り立つのですが、
その「関係性」は単純なものではない、
ということです。
 

なので前述の5つの要素を使って「理解」するよりも、
27個のサブタイプ解説を個別に「丸暗記」したほうが
早いと思います。
 

私自身、これまで、
本能のサブタイプに着手する気になれなかったのは
丸暗記が必要だと薄々感じていたからでしょうね。
(暗記苦手なんで)
 

もちろん、私の場合は、
本能のサブタイプはおろかウィング自体も
「枝葉」と考えているからそれでいいんですけどね。
 

ただ、性格タイプをより細かく見ていく場合に
この本能のサブタイプがとても使えるのは事実です。
 

なので余力があれば取り組むのもいいでしょう。
 

同じサブタイプであれば、
結構相性がいい
みたいですから、
そういう使い方をしてみてもいいですね。
 

・・・・
随分長くなりましたが今回はここまで。
 

次回は
「ウィング=親・権威・集団との関係性」
についてもう少し掘り下げてから
ウィング全体をまとめたいと思います。
 

それではまた。

2012.12.3 追記

約一年経った今となっては考え方が変わり、再び「ウィング=親との関係性=本能のサブタイプ」と思うようになりました。

その方がエニアグラムのシンボル図の解釈として自然だし、なにより考え方がシンプルになるからです。

これは「図」の解釈をもっと大事にするという意味でもあります。

実際のところ、人間関係のトラブルって「個・マンツーマン(つがい)・集団」という立場の違いから発生しているんですよね。

人が現実社会にコミットして生きていくには、その3つの立場をバランスよく使い分ける必要があります。

その必要性から、人は時と場合に応じて立場を変化するという柔軟性を持つようになった。

この柔軟性こそがウィングの本質だと思うのです。

あと、本能のサブタイプの考え方を拝借するならば、「個・マンツーマン(つがい)・集団」の違いは「自己愛・相思相愛・万人(隣人)愛」の違いに対応すると考えています。

ぶっちゃけ恋愛に関する問題も、各人が好む愛の姿が違うことに由来している気がしてならないのです。

そうやって考えれば、ウィングは枝葉的概念ではなく、矢印と同じくらい重要な概念になってきます。

そんなワケで早くこのあたりをまとめ直したいのですが、例によって時間が。

ホント、誰か助けてください。

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  1. whitebellsweet

    こんばんは。
     
    前言撤回ができたことに正直エライ!と思いました。
     
    研究については重要ですよね。
     
    今年一年お世話になりました。
     
    また来年も篠田さんのタイプ2らしさの出た
    愉しい考察を楽しみにしております。よいお年を!

  2. 篠田工治@破壊者の母

    痛み入ります。
     
    まぁ、シャイなんで多くは語りません(爆)。
     
    人に「尖がれ!」と伝えていくからには
    私自身が尖がる必要があるんで。
     
    そのあたり行間を読んでいただけると幸いです。
     
    相変わらず食えない奴で申しわけないですが、
    今後ともよろしくです。
     
    よいお年を。
     

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