リバースエニアグラム

エニアグラム矢印考察第12回「シンボル図全体を眺めて感じたこと」

エニアグラム矢印考察第12回「シンボル図全体を眺めて感じたこと」

リバエニの篠田工治です。

約一年と随分間が空きましたが、エニアグラムの矢印考察第12回目です。

これまでの考察では

  1. どの会派でも共通する「矢印」の解釈
  2. 4つの解釈の仕方とそれを採用する会派や著者
    1. 善悪2元論型
    2. 長短併せ持ち型
    3. 善悪長短混合型
    4. 割愛型

についてお伝えしてきました。

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ざっくりとした予定ですが、今回からは

  1. シンボル図全体を眺めて感じたこと
  2. 篠田が考える矢印解釈
  3. 他の矢印解釈に対する意見
  4. 独自解釈に至った理由
  5. 結局リバエニは誰の為のエニアなのか?

という流れで考察を進めたいと思います。

図の解釈は軽視出来ないが絵画的に自由に解釈をすればいい

抽象画

エニアグラムは何処までいっても図の解釈です。

オスカーイチャーゾ氏がシンボル図に「7つの大罪」を当てはめたのが、性格分類としてのエニアの始まり。

【キリスト教文化における7つの大罪】

  • 傲慢(高慢)
  • 貪欲(強欲)
  • 嫉妬
  • 憤怒
  • 貪欲(暴食)
  • 色欲
  • 怠惰

エニアシンボル図イチャーゾパッション

残り2つの「欺瞞(虚飾)」と「恐怖」は同氏が考案(もしくは選定)したのですが、基本の7つはキリスト教文化においては昔から「人の罪=負の特徴」として伝わってきたモノです。

よくよく考えてみれば、そういう数百年以上伝わってきた普遍的な分類法があるのなら、他の性格分類ツールと同じようにそれぞれの特徴を箇条書きで書いて説明すれば事足りるハズなんです。

でも、わざわざオスカーイチャーゾ氏は、グルジェフ氏が世に示したエニアグラムの9つの頂点に特定の特徴を配置したのです。しかもキチンと位置関係を意識しながら。

ということはですよ?

やはりエニアグラムのシンボル図には何か意味や法則みたいなモノが含まれており、イチャーゾ氏はそれと7つの大罪を組み合わせる必然性を感じていた、そう言えるのではないでしょうか。

ことの始まりからしてそうなのですから、エニアグラムとは図の解釈そのものであり、それを軽視して語ることはできません。

そして、前回の記事「足りないのは勇気。」でもお伝えしましたが、

抽象画の解釈が全て受け手に委ねられているように、エニアグラムも抽象的なシンボル図である以上、その解釈や使い道はいろいろあって当然

だと私は考えます。これはエニアグラムを図ではなく絵画的に自由に解釈してもいいということです。

絵画の解釈(正しくは感想ですが)であればそこに数学やら神秘やら難しいことを持ち込むのは無粋というか野暮です。

単に感覚のみを使えばよくなるので、頭の弱い私でも何とか対応が可能になりますしね(汗)。

(エニアグラム=アートとする所以です。そもそも本当の智慧って奴は、頭の弱い人でも理解できることが前提条件だと思いますし)

  1. エニアグラムとは図の解釈そのものであり、それを軽視することはできない
  2. エニアグラムの図は抽象画なので自由に解釈していい

いろいろ悩んだのですが、エニアグラムを語るならまずはこの2点から始めるべきだと結論づけました。

シンボル図全体を眺めて感じたこと

矢印とはエニアグラムのシンボル図上の直線であり、図の構成の大半を占めています。

エニアグラムシンボル図構成図

直線9本と円周1本なので、線の数に注目すれば「矢印の解釈≒図全体の解釈」という見方ができるかもしれません。

しかし先に矢印の解釈をしてから、後で図全体や円の解釈をした場合、両者の間で辻褄が合わなくなる危険性があります。

いくら解釈は自由だと言っても、あまりに筋の悪い内容であれば誰も賛同しないのは当たり前。

ならば先に図全体に対する解釈をまとめ、それから矢印の解釈へと話を進める方が、より自然で一貫性のある内容になると思います。

というワケで長い前振りでしたが、今回は「シンボル図全体を見て私が何を感じるのか」についてお伝えします。

図全体を見て私が感じることはいろいろあるのですが、おおまかにまとめると次の4つになります。

  1. 円周からは全体、一体、バランス、緊張感を連想する
  2. 9つの頂点に同格、個別性、独自性、力強さ、役割分担、光を連想する
  3. 直線と曲線は9つの頂点が絶えず双方向に動いている軌跡に見える
  4. 1つの頂点にフォーカスするとハブ空港や人の形が見えてくる

以下説明します。

1.円周からは全体、一体、バランス、緊張感を連想する

円

エニアグラムの全体図として円周に注目した場合、最初に感じるのは「全体」や「一体」です。

ドンリチャードリソ氏、ヘレンパーマー氏、前田樹子氏の著書に書かれているように、古今東西、円の扱いが「全なるモノ」「一なるモノ」であったのは事実であり、そのあたりは私も同感で異論はありません。

次に円に感じるのは「バランス(均衡)」と「緊張感」です。

ここで大事なのは、円が楕円とか凹んだ状態ではなく、真円(真ん丸)だということです。

リージェント・ファーイースト 軟式テニスボール2個入 [ 針式ポンプ注入用 ] 12752

例えば軟式テニスボールのような中が空洞なゴムボールがあるとして、その形が真ん丸な球体であれば、内面にかかる力(空気圧?)はどの点を測っても同じですよね。

同じく外側からかかる力(気圧?)も同様だったと思います。(当方理数的なことは全く分かりませんので違ったら突っ込んでください_汗)

ゴムボールの境界線

そしてボールに穴が開いて空気が抜けてしまった場合、張り無く凹んでしまって(真円が崩れてしまって)投げても弾まなくなります。

つまり真ん丸という形を保つためには、2次元の円周であっても、3次元の球体であっても、その境界線にかかる均等な力が必要です。

均等は「バランス(均衡)」、力は「緊張感」と言い換えてもいいでしょう。

この「円から滲み出るバランス感覚や緊張感」を表す例としては、木の樽がいいかもしれません。

樽

恐らく耐久性を上げる為だと思うのですが、樽を真円に近づけるには繊細なバランス感覚や強い締め付けが必要とされるのではないでしょうか。

円を見て「調和」をイメージする人は多いと思うのですが、私はエニアグラム上の円を見る限り、「調」は「バランス」として感じますが、「和」という漢字が持つ「やわらか・おだやか・なごみ」は感じません。

それはある意味危うさを伴う緊張感と逆のイメージになるからです。

2.9つの頂点に同格、個別性、独自性、力強さ、役割分担、光を連想する

同格

9つの頂点は全て真ん丸な円周上に配置されています。

エニアシンボル図円周線上の頂点

このことは9つの頂点の間に上下や優劣などの序列はなく、全て「同格」なことを表していると感じます。

頂点が真円の円周上にあるということは、どの頂点も円の中心からの距離、すなわち半径が等しいことを意味するからです。

エニアシンボル図の半径

どれか1つの頂点の半径が長かったり短かったりすれば、真ん丸は維持できませんよね。

これは頂点が円周上に同じ間隔で配置されていることからもイメージすることができます。

エニアシンボル図等間隔頂点

たとえ建前だとしても、参加者の上下関係を意識させない会議は円卓で行われますが、それと同じことです。

Conference

個別性、独自性

次に私が感じるのは、9つの頂点がもつハッキリとした「違い」です。

これは頂点というよりは鋭角(とんがり)の向きからイメージできます。

エニアシンボル図頂点角度と鋭角方向

各頂点の関係は同格であっても方向性が全く異なるんですね。

方向性の違いは主に人の性格においては「個別性」とか「独自性」という言葉に置き換えが可能ですから、そちらで解釈することにします。

力強さ、役割分担

鋭角の方向性と円を合わせて考えると、私はこの頂点に「力強さ」も感じます。

エニアシンボル図鋭角の押し上げ

鋭角が円周を内側から押し上げ、力強く支えているように見えるからです。

先ほどのゴムボールの例えと同じですね。

そして私はそこに「役割分担」的なモノを見出します。

ゴムボールを常に真ん丸にしておく、すなわち真円として表現される一体性や全体性を実現する為には、各頂点が責任をもって自分の持ち場(領域)を支える必要があるからです。

ここまでくると「頂点」を完全に擬人化しているのですが、性格分類ツールという肩書でエニアグラムのシンボル図を知った以上、これはどうしようもないことだと思っています。

光(オールスターズ)

頂点が力強さ、独自性、役割分担という意味を持つのなら、やはり頂点には人格があると私は感じます。

毒食らわば皿までなので、もっと発想を飛躍させましょう(笑)。

頂点である人が力強く、独自性を発揮し、役割を担って精一杯生きていくその様(さま)は1つの「輝き」に例えてもいいと思います。

輝く光が9つ集まった状態=エニアグラムのシンボル図」という解釈ですね。

光のイメージとしては、太陽、月、星、炎などがありますが、シンボルとしての「輝く光」は星に例えることが多いでしょうか。

先ほどの「各頂点は同格」を考慮すれば、星の大きさは全て同じになります。星の集合体ですから「オールスターズ」と言ってよいでしょう。

エニアシンボル図オールスターズ

EUの旗でも採用されているデザインですね。

eu

星は全て黄色ですが独自性が損なわれるのであえて色を抜いてあります。

EUという共同体ができたいきさつは知りませんが「同格、個別性、独自性、力強さ、役割分担」といった理想的なお題目を掲げればこそ、こういう旗のデザインになったのでしょう。

オールスターズというと、普通は野球のオールスターゲームを連想するのでしょうが、そもそもスポーツ観戦することに興味がないのでピンときません。

そのかわり音楽は好きなので大御所バンドの「サザンオールスターズ」や、元ビートルズのメンバー、リンゴ・スターが率いた「リンゴ・アンド・ヒズ・オール・スターズ・バンド」を思い出します。後は「プリキュアオールスターズ」とか(苦笑)。

いずれにしてもオールスターズとは、それぞれの役割(ポジションとかパート)のスターが一堂に会し、何かを作り上げたり目的を果たすときに使う言葉になります。

人格を持つエニアグラム図上の頂点もそれと同じ意味が込められていると思うのです。

3.直線と曲線は9つの頂点が絶えず双方向に動いている軌跡に見える

本来「点」である車のヘッドライトが移動することで光の「線」になっている写真ってありますよね。

高速道路

それと同じように、エニアグラムを構成する直線・曲線は全て光輝く頂点が移動した結果、光の軌跡として表現されていると私は感じます。

これは私の中で「頂点>直線>円周」という序列が出来上がっているからでしょう。

「絶えず双方向に動いている」というのは、

  • 直線=エアホッケーの弾が絶えず跳ね返っている状態
  • 曲線=置き時計の振り子が絶えず揺れている状態

をイメージしてもらえば分かりやすいと思います。

エアホッケー

振り子

絶えず双方向に動いているからこそ、点が線に見えるんですね。

最初に神秘は使わないと言いましたが、エニアグラムの図を知らしめた神秘家グルジェフ氏が考案したダンスの中にも、「頂点から頂点へ人が移動する軌跡としての直線」が表現されています。

(開始後6:10以降を参照のこと)

先ほどの「頂点」を擬人化することと併せて、この考え方はある意味正統なのでしょう。

4.1つの頂点にフォーカスするとハブ空港や人の形が見えてくる

シンボル図の全体像から「とある頂点」に焦点を合わせていくと、その頂点を中心として他の4つの頂点に対して線が引かれていることに気づきます。

エニアシンボル図頂点フォーカス

線が頂点と頂点の間を行き交う点の軌跡ならば。

この図を見て思うのは、「とある頂点」は点が発進する「起点」であり、他の4つの頂点の「中継点」だということです。

「ハブ空港」という言葉をたまに聞くと思いますが、あれと同じような感覚ですね。

久しぶりに三省堂大辞林より引用します。

【ハブ空港】
幹線航空路が集中するとともに,地域の航空路の中継点となる空港。
〔自転車の車輪のハブに模されることからいう〕

新語時事用語辞典さんからの引用。

【ハブ空港】
ハブ空港とは、地方空港からの路線網が集まった、拠点となる空港のことである。
ハブ空港の役割は、人の移動や物資の流通を円滑に進めることである。

どの頂点もハブ空港のような形をしているのは「点の移動をスムーズにする為」なのでしょう。

拠点であるハブ空港と「直線=地方空港との航路」を持つことで、初めて円滑に頂点が移動できるというワケです。

エニアシンボル図頂点ハブ図

さて、このハブ空港の形をもう少し眺めてみましょう。中心となる頂点を少しだけ大きくして、円周の外にずらすと何かの形が見えてきませんか?

エニアシンボル図人型図

とある頂点=頭、円周上の隣の頂点=両手、直線の先にある頂点=両足」をワンセットにした人の形が見えてきました。

これはどの頂点であっても、少々形のズレはありますが、基本的には人型になっています。

頂点の擬人化を進めると最終的にはこうなってしまうんですね。

ただ、これも頂点に性格を当てはめる以上、むしろ自然な成り行きだと思うんです。特にゆるキャラ大好き日本人的には(笑)。

もちろん、これを人の形と捉えることには、ちゃんとした意味(正しくはこじつけ)があるのですが、それは矢印解釈と合わせて説明した方が分かりやすいので、今回は無しってことで。


  1. 円周からは全体、一体、バランス、緊張感を連想する
  2. 9つの頂点に同格、個別性、独自性、力強さ、役割分担、光を連想する
  3. 直線と曲線は9つの頂点が絶えず双方向に動いている軌跡に見える
  4. 1つの頂点にフォーカスするとハブ空港や人の形が見えてくる

随分長くなりましたが、以上の4つが今回エニアグラムのシンボル図をじっくり眺めて感じたことの全てです。

多分に感覚的というか妄想的な気もしますが、これが私なりに自由かつ真剣に発想した結果です。

以後、エニアグラムの解釈で悩むようなことがあれば、この4つの解釈に立ち返ることにします。

今回はここまで。

次回はこの図全体の感想を元に、私が考える矢印解釈に繋げていこうと思います。

それではまた。

追伸 2014.7.15

あ、そうそう。

記事本文では当たり前だと思って書きませんでしたが、エニアグラムのシンボル図は数字や「矢印の矢」を書かないのが正しい書き方(正図?)です。

エニアシンボル図_数字と矢も1つの解釈

そもそも数字や「矢」を付すること自体が「とある図の解釈」を示しているワケです。

今回の考察の主旨からすれば、そういうのが混じっていないプレーンな図の解釈をすべきなので、実際そうしました。

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コメント&トラックバック

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  1. 銀河の雫☆彡

    >図の解釈は軽視出来ないが絵画的に自由に解釈をすればいい
    ‘自由に’っていいですね~^^
    自由な介錯、、解釈と言えば、
    エニアについて、「九つの大罪を背負いし者たち」
    と表現する人がいます。でも私は時々、、
    「九つの大福を食べし者たちの間違いじゃないの?」
    と思うことがあります。例えば、、

    タイプ1の「憤怒」というと、悪いイメージがありますが、
    悲しみは人から気力を奪うけれども、
    怒りは人に生きる活力・エネルギーを与えもします。
    ですから、タイプ1は根性一徹の人でもあったり。
    ⇒(;ω;)「悲しみを怒りに変えて立ち上がれ!」(▼へ▼井)凸フンッ

    「怒りとやる気」(タイプ8のパワフルさも内面の怒りが支えてたり)
    ttp://www.counselingservice.jp/lecture/lec389-1.html
    機嫌が悪いときほど人はクリエイティブになるという研究結果
    ttp://www.lifehacker.jp/2013/09/130903bad_mood.html

    タイプ9「怠惰」にも悪いイメージがありますが、
    創造や工夫って、勤勉・几帳面で手抜きをしない人より、
    怠惰で、どうしたらより楽ができるか…と懸命に考える
    性格の人からの方が生まれやすいのです。
    「怠け者で愚かな人間ほど優秀なプログラマーに向いている理由」
    ttp://gigazine.net/news/20130729-reasons-good-programmer-must-be-lazy-and-dumb/
    できる人はダラダラ上手
    ttp://honz.jp/articles/-/40464
    「なまけアリ」の存在の重要性が確認される.「はたらきアリ」だけだと集団破滅
    ttp://karapaia.livedoor.biz/archives/51544290.html

    「直さなきゃ」と思っていた性格は、考え方次第で良い特長に変わります。
    (長所も、環境と周囲の見方次第では欠点とみなされたり、、
    欠点と長所は元々別個のモノではなくて、同じ素質の光と影)
    ttp://www.lifehacker.jp/2014/10/141006_bad_personality.html
    欠点も長所なのだ、タイプ4さんのヶ所を見ればしみじみ納得。
    ttp://www3.kannet.ne.jp/~snk/index_e/index002.html

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