リバースエニアグラム

エニアグラム矢印考察最終回「自由と解放を導く地母神エニア」

エニアグラム矢印考察最終回「自由と解放を導く地母神エニア」

リバエニの篠田工治です。

今回はエニアグラムの矢印考察第26回目、最終回です。

矢印考察一覧

[catlist name=arrow numberposts=26 sortby=date order=asc]

 

前回は、エニア他会派・指導者との価値感の違いにこだわる理由として、違いを明確にすることで残念なミスマッチを避ける必要があること。

精神修養系、研究分析系、実利現場系、占い娯楽系エニアとの具体的な価値感の違いについてお伝えしました。

エニアグラム矢印考察第25回「既存エニアの価値感とリバエニの価値感の違い」エニアグラム矢印考察第25回「既存エニアの価値感とリバエニの価値感の違い」

さて最終回の今回は、

  • リバエニの価値感をイメージしたら何になるのか?
  • 他会派の4つの矢印解釈のうち、リバエニはどれに属するのか?

という点についてお伝えします。

前回、かなり力を入れた分(?)、コラム的に気楽にすすめようと思います。

餅は餅屋=個別化=自由と解放

Freedom

矢印考察を通して、明確になったリバエニの価値観。

それは

自分らしく生きておらず、精神力が消耗している人へ、生の充実の為に餅は餅屋な生き方を目指そう!

でした。

もし、こういった価値感をベースにしたエニア会派が既にあれば、私は喜んで参加し、今頃は運営のお手伝いという「お節介の押し付け」をしていたことでしょう(苦笑)。

随分前になりますが、ストレングス・ファインダーにまつわる記事を書きました。

ストレングスファインダーとエニアグラムの比較ストレングスファインダーとエニアグラムの比較
ストレングスファインダーでエニアグラムタイプを割り出す方法ストレングスファインダーでエニアグラムタイプを割り出す方法

ストレングス・ファインダーはエニアと同じように、その人の性格、特性(同著では強みと呼ぶ)を判定するツールです。

マーカス・バッキンガム氏、ドナルド・O.クリフトン氏の「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」という書籍を買えば、34ある強みのうち、上位5位までの強みがWebで判定できます。

私の場合、その結果は

  • 1回目:
    • 個別化
    • 目標志向
    • 最上志向
    • 社交性
    • コミュニケーション
  • 2回目:
    • アレンジ
    • 社交性
    • 最上志向
    • コミュニケーション
    • 個別化

こんな感じでした。

注目していただきたいのは2回ともランクインした「個別化」という強みです。

同著から抜粋して引用します。

<個別化>
あなたは個別化という資質により、一人ひとりが持つユニークな個性に興味を惹かれます。(略)
あなたは本能的にそれぞれの人の性格、動機、考え方、関係の築き方を観察しています。(略)
あなたは他の人の強みをとても鋭く観察する人なので、一人ひとりの最もよいところを引き出すことができます。(略)
あなたは優秀なチームづくりの秘訣は、各自が得意なことを充分にできるような、強みに基づく配役である、ということを本能的に知っています。

そのまんま「餅は餅屋」な発想ですよね(笑)。

これまでの矢印考察を思い返せば、私がいかにこの個別化という価値感に突き動かされてきたのかが、よく分かります。

そしてつい最近、著者のマーカス・バッキンガム氏の「最高のリーダー、マネージャーがいつも考えているたったひとつのこと」という別の書籍を読んだのですが、次のくだりにハッとしました。

真のマネジメントは解放することである。
部下一人ひとりのユニークな貢献、要求、スタイルに完全な自由を与えるよう、つねに職場環境を整える仕事だ。
マネージャーとしての成功は、これができるかどうかにかかっている。

個々の特性や才能を活かすことは、自由であり、解放であり、貢献である。

そのためには特性ではなく、環境の方を変えていく。

「自分が伝えたかったこと、やりたかったことは、こういうことだったんだ」と、この文章を読んで納得すると同時に物凄く救われた想いがしました。

自由と解放を導く地母神

Liberty, Island

私の価値感、欲求が「他者を自由と解放に導きたい」だとして、それってどんなイメージで語ればいいんだろうと考えました。

何かパッとイメージできるモノがあれば、より価値感が伝わりやすくなるからです。

で、アレコレ考えて思いついたのは「自由の女神」です。

具体的にはアメリカのニューヨークにある例の像であり、ドラクロワが描いた「民衆を導く自由の女神」ですね。

Liberty Leading the People

面白いことに、自由とか解放とか、あるがままを説くのは、男性で父的な神ではなく女性で母的な神なことが多いんです。

レット・イット・ビー(紙ジャケット仕様)

例えば、ビートルズの有名な曲に「レット・イット・ビー」がありますが、あれはキリスト教の実質的な女神であるマリアさんが、思い悩む主人公に語りかける言葉です。(最近ならレット・イット・ゴーですかね)

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 1 [DVD]

ガンダム世代に熱狂的に受け入れられた(?)、アニメ「ガンダムUC」において、これまた苦悩する主人公に自分を見失うなと諭したのがマリーダ・クルスでした。(名前がマリア+十字架)

マトリックス 特別版 [DVD]

映画「マトリックス」シリーズのテーマはまさしく「解放」ですが、主人公を導いたのは電脳仮想世界の母、女神であるオラクルでした。

そして極めつけがギリシャ神話に出てくる大地の母なる神、ガイアです。

さて、このガイアさん。

昨今はなんちゃらシンフォニーとかいって穏やかなイメージがありますが、本来は

「自分が生んだ息子を亭主にして神々の王とするも、気に入らないから失脚させる」

ということを繰り返した強者中の強者だったりします。(別の息子に頼んで亭主のチンコ切り落とさせるなんて、物騒以外の何物でもないし)

ただその原因は、全て代々の王が、ガイアさんの生み出した他の息子たち、特に異形のモノ達を、ある時はガイアの中に、またある時は王自ら飲み込んだりして閉じ込め、幽閉したことにあるのです。

異形と言えど、ガイアにとっては可愛い子ども達なのですから、そりゃ怒るのは当たり前。

だから亭主である王を懲らしめ、他の息子達が自由でいられるよう解放に導くのが地母神ガイアの役どころなのです。

こんな感じで、自由とか解放とか、あるがままに導く役割は女神、地母神であることが多いのです。

そしてもう一つ付け加えるなら、こういった女神達は、あるがままを求めて抗い、戦う者の味方だということです。

前回、精神修養系エニアの価値感である「平穏・平静・平安を求める」に対して、リバエニは「基本タイプを主戦略として生存競争に立ち向かう」と書きました。

そして考察を通して、競争という言葉を多用したのも、自分本来のありのままの姿で生きようとすれば、多かれ少なかれ争いや軋轢は避けられないからです。

その争いは、他者との戦いというよりも、どちらかと言えば境遇や運命、自分自身との戦いだったりするワケですが、いずれにせよ女神達は抗う決意をした者の内面を支える役を負うのです。

ここでいう抗う者とは、例えば自由の女神なら民衆、マトリックスなら主人公のネオ、地母神ガイアなら他の息子達ですね。

ガンダムUCであれば主人公バナージ・リンクスですが、マリーダ・クルスは運命に翻弄される彼に対し、

バナージ、これからどんな現実に直面しても、自分を見失うな、「それでも」と言い続けろ

と諭すのです。

というわけで、リバエニのイメージが分かりにくければ、自由の女神、地母神って感じで捉えていただければ幸いです。

神っていうとまた変な誤解をされるかもしれませんが、とりあえずこういうイメージでやっていきたいという意味なんでご理解を。

本当は、孤独に戦う仮面ライダーを物心両面で支えた立花藤兵衛こと「おやっさん」のイメージがいいんですけどね。男だし。

でも、ライダーは運命や境遇に抗ってはいても、自分らしさの為の戦いとは言えない気もするんでやめときます。

天父神と知神のスキマ

Zeus

前回、リバエニは精神修養系エニアの真逆に位置することをお伝えしました。

そしてリバエニが地母神的なイメージであれば、その真逆である精神修養系エニアは「天の父なる神、天空神」という解釈が成り立ちます。

精神修養系エニア リバースエニア
善悪の二元論的発想 弁証法(3つの力の均衡)的発想
人間はそのままでは不完全な存在 人間はあるがままが素晴らしい
精神性の高みや聖、超越を目指す 精神力の回復・感情や気持ちの尊重
平穏・平静・平安を求める 基本タイプを主戦略として生存競争に立ち向かう
自我、執着の放棄 欲を満たす
自前主義 相互扶助・役割分担

改めて価値感を比較して見れば、精神修養系エニアのイメージが「大いなるモノ=男性的で父性的なイメージ」であることが分かると思います。

一般的には父とは厳しい存在であり、自律や自立を促す存在でして、そういう価値感やイメージを求める人にとっては精神修養系エニアは最適なのでしょう。

ここで父なる神のエニアと母なる神のエニアが揃いました。

ということは、ここにもう一つ「子」としての神がいてもいいはずです。

この世の全ては3の法則、3つの力の均衡で成り立っているとするのが、神秘主義の発想、そして私が信奉する哲学の弁証法的発想だからです。

ではそれは何かというと、もうお分かりだと思いますが、前回お伝えした研究分析系そして実利現場系のエニアです。

この2つのジャンルにおける共通点は知識や情報、知恵重視だってことです。

これらのエニアは言わば学問と知恵の神なんですね。

天の父なる神と、大地の母なる神と、子である学問と知恵の神。

インドの神々には詳しくないのですが、これって

  • シヴァ(父)
  • パールヴァティー(母)
  • ガネーシャ(子・象)

と同じような関係なんですよね。

インド神々の事典―ヒンドゥーの神話世界を読み解く (GAKKEN MOOK ビジュアル決定版ムー謎シリーズ)

つまり何が言いたいのかというと、

  • リバエニが抱える「地母神」的な価値感
  • 精神修養系が抱える「天父神」的な価値感
  • 研究分析系と実利現場系が抱える「子である学問と知恵の神」的な価値感

の3つは全て必要で、等しく素晴らしい価値感だということです。

なのに、これまでは天父神と子である学問と知恵の神の2つのエニアしか無く、地母神的なエニアが見られなかったのです。

ある意味、2つの価値感の間に変なスキマが空いていたんですね。

これが、私がエニアを知ってからずっと不満と違和感を感じ続けた、真の理由なんです。

で、そのスキマを埋めるのがリバエニなんですね。

本当は前面(矢面?)に立つのは苦手なのですが、他の人がやらないなら、やらねばってことです。

弁証法的に説明ができることなので、地母神的エニアは賛同してくれる人が必ずいると私は信じています。

既存エニアの4つの矢印解釈にリバエニは当てはまらない

いよいよ矢印考察最後の論点です。

いや、ホントは前章で終わるのが、カタチとして美しいと思うのですが、前振りだけして回収できていなかったので、とりあえずやっておきます。

それは既存エニアの

  • 善悪2元論型
  • 長短併せ持ち型
  • 善悪長短混合型
  • 割愛型

という4つの矢印解釈のうち、リバエニはどれに当てはまるのか?という論点です。

エニアグラム矢印考察第3回「矢印解釈は4つに分けられる」エニアグラム矢印考察第3回「矢印解釈は4つに分けられる」

ここまで忍耐強く矢印考察を読んでいただいた方なら分かると思いますが、リバエニは4つの矢印解釈のうち、どれにも当てはまりません。

むりくり当てはめようとするなら「長短併せ持ち型」という気もしますが、リバエニにおいては矢印双方向へ進むことは必要不可欠な「機能」なので、そもそも悪とか短所という概念は出てこないのです。

言うなれば「基本タイプ・矢印正方向・矢印逆方向」は全て善なのです。

あと、矢印の調律(修復)機能においては温故知新の格言どおり、先に過去である正方向に進んでから未来である逆方向に進むのが適切だと考えます。

このあたり、どうコンパクトに表現したらいいのか分かりませんが、もうやっつけで

全て善/基本タイプ>矢印正方向タイプ≧矢印逆方向タイプの順型

とでもしておきます。

が、やっぱり変というか長すぎますね(苦笑)。価値感が違うので、これはもうしょうがありません。

考察を終えて

さて、これでようやく矢印考察全ての論点が終わりました。

多分、前振りだけして回収しきれていない論点がまだあるとは思いますが、ボチボチ確認して、必要があれば追記していきます。

で、極々簡単に所感ですが、とにかく疲れました(苦笑)。

でも自分自身の価値感と立ち位置を明確にするという当初の目的は達せられたと思うので、満足しています。

これで「あんたのエニア解釈は間違っている!」と言われても、胸をはって「リバエニは他エニアと別物でこういう価値感だ!」と返すことができます(爆)。

ただ実際の所、話のつじつま合わせというか、論理や根拠に多少無理のある論点はいくつかあったと思います。

でも結局伝えたいのは解釈や理論ではなく価値感です。

そしてこれまでの観察や経験、エニア以外のちゃんとした理論を組み合わせてそういう解釈になっているんで、そんなに大きくは外していないと思っとります。

いずれにせよ、今後も検証や観察は続けていきますから、もし修正があれば当サイト上で、ちゃんと公開していきます。

幸い、そのへんのプライドは無いというか、目的は他者を支えたいのであって、教祖になりたいワケではないので柔軟になれる・・・ハズです。ハイ。

このあたりが分かりにくい、とか意味不明な部分があれば、問い合わせかコメントでご指摘ください。なんとか分かりやすく考えますので。

で、今後の予定ですが、なれないアタマを使いすぎて、自分でも精神力が枯渇しかかったヤバイ状態だと自覚しているので、少しブログを休もうと思っています。

その先については、タイプ考察とタイプ診断の再開、仲間の募集、価値感を反映した体制づくりやらサイトの見直しなど、まぁやることは山積みです(汗)。

主夫というポジションって時間があるようでないので、どうしても歩みが遅くて申し訳ないです。

ああ、あとここで書いてもしょうがないですが、タイプの「無料」診断はもうやりませんので、そういう問い合わせはご勘弁いただきたかったりします。

それではまたー。

URL :
TRACKBACK URL :

コメントをどうぞ

*
*
* (公開されません)

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Return Top