リバースエニアグラム

リバエニが抱える価値感とサービス方針_その2

リバエニが抱える価値感とサービス方針_その2

リバエニの篠田です。

前回はリバエニが抱える価値感、サービスの方針として

  1. 精神力回復(欲役充足)
  2. 自分指向
  3. 他者依存

という3つの柱についてお伝えしました。

リバエニが抱える価値感とサービス方針_その1リバエニが抱える価値感とサービス方針_その1

今回は引き続きリバエニの価値感、方針である、

  • 個別支援サービス

についてお伝えします。

尚、前回の予告では4つお伝えすると書きましたが、この方針の解説が長くなってしまったので、残り3つは次回にまわします。

NO集団学習 YES個別支援サービス

Face, To

リバエニ4つ目の方針ですが、それは今後どんなサービス内容であれ、基本的には1対1の個別支援という形を採るということです。

これは逆の言い方をすれば、エニアに関するワークショップやセミナーなど集団学習の場は基本的には設けないということです。

どのエニア会派も呼び名は何であれ、集団学習の開催がメインの活動でしょうから、それをやらないというのは随分思い切った方針だと思います。

でもこれは前回お伝えした方針から自ずと導き出される考えなんです。

精神修養、コミュニケーション向上、自前主義的な考えから一旦離れて、他者の助けによって自分らしい生き方を取り戻し、精神力を回復させる。

これがリバエニの目標なら、一堂に会することの必然性は低くなります。

個別に的確なアドバイスを受けることができるなら、極論ですがユーザーさんはエニアを深く学ぶ必要すら無いと思えるのです。

もちろん何事も学ぶこと自体は大事ですし、一堂に会することのメリットが有ることは承知しています。

例えば、自分のタイプがあやふやな時、タイプが確定している人がそこに沢山いれば、言動や価値感を比較できるので、自己タイプの検証に役立ちますよね。

しかし、私自身幾つかのワークやセミナーに参加した結果、次の5つのデメリットを強く感じるのです。

  • 効率が悪く長期化しやすい
  • 場所・日程・拘束時間のハードルが高い
  • 自己開示がしにくい
  • タイプ誤認者の言動に惑わされやすい
  • 人間関係のトラブル発生率が高くなる

以下順に説明します。

集団学習は効率が悪く長期化しやすい

tatol

集団学習の一番のデメリットは、受講者がその内容やペースをコントロール出来ないことにあります。

これの何が問題かと言えば、学習が長期化するってことです。

集団学習は全体的に最適と思われるカリキュラムに沿って進められるので、本当に必要な情報を取得するまでの間、どうしても待ち時間が発生します。

しかも、その内容は全体をカバーできるよう一般的標準的なモノになります。

だから個々が抱える具体的な問題への落とし込みは当然自分でやる必要があり、それだと気付きを得るまでに時間がかかるんですね。

そして集団の人数が増えるほど、頻繁に集まることが難しくなりますから、開催は月1回とか2回とかになりがちです。

その意味でも、どうしても学習効率が悪く、目的達成の長期化は避けられないのです。

もちろん指導者も集団学習の前後や休憩時間中などに個別相談を受け付けてくれることは多いのでしょう。

エニアの指導者は数人しかお会いしたことがありませんが、ボランティア精神に富んだ方が多いと感じますし。

しかし、あくまでメインは集団学習であり、その場においては時間的制約・プライバシー・公平性の問題もあり、込み入った話はしにくいのです。

運良く込み入った話を相談できたとしても、指導者にとってそれが本来業務の範疇でないなら、最後まで面倒を見ることは中々厳しいと思います。

結局は何を目的にするのかでエニア学習(体験)に掛ける時間は変わるのでしょうが、鉄は熱いうちに打ての例えもあります。

長期化すればモチベーションが続かなくて途中でやめてしまうかもしれないし、結果的に個別対応以上の費用がかかることも有り得ます。

目的がはっきりしているなら、必要な情報とアドバイスだけ欲しい人はいると思うのです。

集団学習は場所・日程・拘束時間のハードルが高い

Busy

エニアの集合学習は言葉は悪いですがタイプの見本市という意味合いが有ります。

なので沢山のタイプ、できれば9つのタイプが全て揃った方がいいのですが、何事も属性があるので、参加者のタイプは偏りがちです。

ならば全タイプ確保(?)の為には、多くの参加者を募る必要がありますが、残念ながらエニアは超マイナーなツールです。

そもそも興味を持つ人が少ないのですから、人口が多い所で参加を呼びかけないと、中々人が集まらない現実があります。

主催者側としては講師費用や会場費などの経費も当然かかりますから、ある程度安定した集客が見込めなければ、いずれ事業の継続が困難になります。

そんなことからエニアの集団学習の会場は必然的に大都市圏になってしまうんですね。

でもそうなると、当然地方在住者にとって集合学習は参加しにくいことになります。

(稀にお金をかけて新幹線で通う強者もいますが、それはとても恵まれた環境なので例外と言っていいでしょう)

では、大都市圏に住んでいれば即集合学習に参加しやすいかといえば、そうとも限りません。

集合学習は基本的に開催の曜日・時間帯・周期が決まっているので、終業時間や休みが不規則な人からすれば参加のハードルは低くないのです。

もしワークなどで参加者が多ければ当然発表時間も長くなるので、1回につき正味2時間くらいはかかったりします。

それに交通時間が加わると3、4時間かかることになり、とにかく忙しい人や家事・育児・介護などで家を長時間空けていられない人には、やっぱり集合学習への参加がしにくいと思うのです。

参加のハードルが高い以上毎回の出席が難しくなりますが、内容が続き物なのにビデオ補講などのフォローが無い場合、1回でも休んでしまうと大変というか通常はそこで終わってしまったりします。

これが1対1の個別対応であれば、場所はともかくとして、日時やペース配分の融通が利くようになります。

内容も個々に必要な情報や具体的問題に絞れるので、意外と1回あたりの拘束時間が短く、回数もそれほど多くはならないというメリットもあります。

集団学習は自己開示がしにくい

Audience

先程も少し触れましたが、それほど親密ではない集団に向かってプライベートな問題を開示するのは、多くの人にとってハードルが高いものです。

「言いふらされたり、馬鹿にされたりしたらどうしよう」という不安を感じたりするので、自己開示に気後れすることは当然だと思います。

また、世には集団同調とか集団圧力と呼ばれる心理作用があるので、集団においては自分に嘘をつくような演技をしてしまったり、自己主張をしたらいけないのでは?という気分にもなりがちです。

仮に、信頼できて気が置けない集団に恵まれたとしても、人それぞれ多種多様な考えが有るワケです。

なので集団に対して相談を投げかけても話がまとまらなかったり、あさっての方向に進んでしまいがちで、そういう経験は誰でも一度くらいはあると思います。

前回もお伝えしたとおり、他者の助けを堂々と借りることは大事なのですが、個人的な問題の相談は1対1の方がしやすいし、無難だと思うのです。

集団学習はタイプ誤認者の言動に惑わされやすい

Confusion

先程、エニアにおける集団学習はタイプの見本市みたいな所があるとお伝えしました。

それはそれでとても有用なのですが、一つ問題があります。

それはその場に自分のタイプを誤認している受講者がいた場合、その人の言動は当然見本にならないどころか、他の受講者の混乱や学習の妨げになる可能性があるのです。

そのあたり、実際には指導者のフォローが入ると思いますが、指導者が個々の発言に対し寛容過ぎた場合に問題となります。

そうでなくても、集団学習の前後や休憩中における受講者間の会話までは、流石に指導者もフォローしきれません。(ここが結構落とし穴かも)

結局これも選択の問題でして、タイプ特性の体感に重きを置くか、タイプ誤認者との出会いによる混乱を避けることに重きを置くかという、むしろ指導者側の厳しい選択です。

いや、本当は両方満たせればそれが一番いいんです。

でも集団学習の場でタイプ誤認者に対し、「あなたの性格タイプは本当は違う」とか「『私はタイプ◯◯だから』という枕詞はやめてください」って面と向かって言いにくいじゃないですか(^_^;)。

ましてや「これ以上タイプ誤認を続けるなら、みんなにとって迷惑だからもう来てくれるな」と言おうものなら、そりゃもう大変なことになるワケでして。

物凄い極論だと自分でも思うのですが、自己タイプの診断や分析を他者に任せてしまえば集団学習に参加する必然性は無く、そうすればタイプ誤認者に出会って混乱することは無くなるのです。

集団学習は人間関係のトラブル発生率が高くなる

Quarrel

集団学習の最後のデメリットは、関わる人間が増えれば増えるほど人間関係のトラブルが増えることです。

これは別にエニアや集団学習に限ったことではありません。

どこまでいっても人は好き嫌いという感情を持つ生き物であり、誰もが聖人君子になれるワケではありません。

関わる人数が増えれば増えるほど、好きなタイプの人間も嫌いなタイプの人間も増えますから、人間関係のトラブルは避けられないと言ってもいいでしょう。

前回、私は人間関係において調和だけでなく、敵対や逃避という関係性も必要であるとお伝えしました。

だから人間関係に伴う葛藤や軋轢の発生自体は別に悪いことではないと考えます。

しかし、エニアを扱う上で一つ厄介な問題があって、それは

過去に特定のタイプの人に嫌なことをされたから、同じタイプのこの人も同じように嫌なことをするだろう
過去に特定のタイプの人が気に食わなかったから、同じタイプのこの人も嫌な奴に違いない

といった理不尽な決め付けを最初からしてしまいがちなことです。

これは心理学の投影という作用だと思うのですが、時として、過去に起きたとある人とのネガティブな関係を、全く別の人との関係に重ね合わせてしまうんですね。

ある程度のやりとりがあって、その上で「やっぱりこの人は・・・」というのはしょうがないと思います。(その意味でエニアは当たりすぎて怖い部分もあるのですが)

しかしこの投影による決め付けがあると、相手がほぼ初対面であるにも関わらず、いきなり非難したり、つらくあたったり、避けてしまうことがあるのです。

もちろんそれは相手にとって、いい感情を引き起こすワケがありません。

私自身、実際にそういう態度をされたことがあって、その際は悲しいやら怒れるやら、かなり嫌な思いをしました。

(「調和が理念じゃないのかよ」というツッコミの一つも入れたくなります)

でも、そんな私でも恐らく他の人に対し、無自覚で同じことをやってしまっているのだと思います。

多くの人が聖人君子でない以上、この手のトラブルを避ける事は難しく、それが前回お伝えした「エニアを他者に向けない」ことの理由でもあるのです。

既存のエニア会派にとって集団学習は活動の根幹ですし、地方であればエニア会派は一つしか無いことも多いです。

だからそういったトラブルの発生は、当人にとってエニアグラムの活用機会が絶たれてしまうことに繋がりやすいんですね。

でも私はそれって、もったいないことだと思うのです。

こういった問題がある以上、やはり関わる人数が少ない方が人間関係のトラブルが確率的に減り、その分継続しやすくなると私は考えます。

個別対応にもデメリットはあるけれど・・・

Hurdle

  • 効率が悪く長期化しやすい
  • 場所・日程・拘束時間のハードルが高い
  • 自己開示がしにくい
  • タイプ誤認者の言動に惑わされやすい
  • 人間関係のトラブル発生率が高くなる

以上5つが集団学習という形態のデメリットでしたが、いかがでしたでしょうか?

エニアを精神の修養や鍛錬と解釈する方にとっては、上記私の懸念に対し、

何をそんな甘っちょろいこと言ってんの?そういうのを乗り越えてこその成長でしょ?

と思うかもしれません。

しかし自己分析に傾倒する人の半数は進むべき道に迷っていたり、精神的に参っていたりして、不安定で弱い立場にあると思うのです。

ならば、なるべく早い段階で自己確立、精神力回復という名の再生・再起動が必要であって、それを妨げるハードルは極力排除した方がいい、というのが私の考えです。

そう考えた場合、やはり集団学習よりは、個別対応的な支援の方が目的を果たしやすいと言えます。

もちろん長所と短所は表裏一体なので、個別対応によるデメリットやハードルは当然あります。

一番大きな問題として、どんな業種でもそうですが個別対応とは言わば手間のかかるオーダーメイド・カスタムメイドになりますから、既成品に比べて高額になりやすいことが挙げられます。

目的達成の為には頻繁なコミュニケーションが必要で、そこはお互いがガッツリ真剣に向き合うことが前提になりますから、気軽に始めることが難しい、というのも大きなハードルだと言えます。

でも結局これは、個々にとって何が大事で何を重視するのかの問題です。

先程、「目的が達成できるならユーザーさんはエニアを深く学ぶ必要すらない」と思わず書いてしまいましたが、そこから分かる私の本音は、やりたいのは教育でも研究でも宗教でもなく、支援でありサービスの提供なのです。

まぁこのあたりは「支援者・ヘルパーになって特別扱いされたい」というタイプ2的な欲求と役割に従っているだけなんですが、リバエニ的には基本タイプ第1主義で餅は餅屋ですからそれでいいのです。

理屈っぽくぐちゃぐちゃ書きましたが、その欲求と役割こそが「集団学習から個別支援サービスへ」という方針の原点です。

このブログだって、誰の助けにもなっていないのなら、やる意味は無いと思ってますし(爆)。

同じように「専門的で膨大な知識やコミュニティへの帰属なんかどうでもいいから、なるべく早く自己確立、精神力を回復したい、しないと生活的心身的にマズイ」というニーズもゼロではないと思います。

そういう人こそ今後のリバエニの活動に参加していただきたいです。


長くなったので、今回はここまで。

次回は残り3つのリバエニの方針、価値感についてお伝えする予定です。

それではまた。

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