リバースエニアグラム

性格はどのようにしてできあがるの?

地震の被害をネットやテレビで見る度に
とても気が重くなります。
 

亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、 被災地の一早い復興を望まずにはいられません。
 

前回は 「性格とは『違い』であり、人が『生き抜く為の力』である」
ということをお伝えしました。
 

性格は決して無駄なモノではなく、
正にこういった大きな災害や危機に対抗する為に備わった
」だということです。
 

だから「人の力は、まだまだこんなもんじゃ無い!」
と吠えてみたいところ。
 

でも実際、殆ど被害が無かった地域に住む者ととしては、
募金と、それ以上に「普段の生活」を止めないことが大事ですね。
 

これ以上経済が停滞すれば救えるものも救えなくなるので。
 

さて。今回のお題をお伝えする前に質問です。
 

あなたは

  • 1.性格とは生まれ持ったものである
  • 2.性格とは後から身につけるものである

のどちらが正しいと思いますか?
 

これは別の言い方をするなら
「性格は先天的か後天的か」
という論点です。
 

私は地元でエニアグラムの勉強会を開いてるのですが、
実は、この論点、話題になることが多いのです。
 

確かに気になりますよね。
 

そこで今回は
「性格はどのようにしてできあがるのか?」
についてお伝えしたいと思います。
 

それではシンプルにいきましょう。

性格はどのようにしてできあがるのか?

最初に結論。
 

性格は、生まれ持ったものをベースにして様々な経験を通して形作られます。
 

つまり先天的でもあり、後天的でもあるのです。

性格=先天性+後天性

実際はこの点につき、
いろんな捉え方、解釈の違いがあるのですが、
主なエニアグラム書籍をまとめると
これが共通した見解になります。
 

ただ、これだと「ふーん」で終わってしまうので、
もう少し詳しくみていきましょう。

先天的な性質とは?

人が生まれながらにして、持っている性質のことを
「気質」とか「本質」と言い表します。
 

前回お伝えしたように性格とは「違い」です。
 

なので性格のベースとなる気質も又、
「違い」だと言えるでしょう。
 

この持って生まれた「気質の違い」は、
親から見て子供がオギャーと生まれ出た瞬間に感じる人もいれば、
胎児の頃から感じるという人もいるようです。
 

私の場合、二人目の子は成り行き(?)で分娩に立ち会ったのですが、
生まれ落ちて最初に対面したときに、
「あれ、上の子とイメージが全然違う」という感覚はありました。
 

さて、この気質。
 

具体的には次の二つから成り立つとされています。
 

一つは「遺伝」。
もう一つは「命(めい)」です。

先天性=気質=遺伝+命(めい)

「遺伝」については説明は不要ですよね。
 

子供は両親から遺伝子を受け継ぐのは周知の事実。
 

ただ、遺伝子に「性格」という情報が
入っているかどうかについては、
科学者ではない私にとっては知るすべはありません。
 

科学的な立証については
脳科学や遺伝子工学の発展を待つしかないですね。
 

でもそんな事をしなくても、
経験則で「親と子は似ている部分がある」ことは
あなたも知っているのではないでしょうか。
 

例えば、私は今年40になるのですが、
これくらいの年齢だと、友人の子どもが
小学生高学年とか中学生になっています。
 

で、私から見て友人の子どもの何気ない仕草や行動とか特徴が
若き日の友人とよく似てるんですよね。
 

もちろん、友人とその子供の性格タイプは違っています。
 

もう一つ例を。
 

私は子供の保育園のPTA役員を何年もやっています。
 

なので、園の主任先生(教頭先生みたいなポジション)とは
それこそ9年くらい密接にお付き合いしています。
 

で、数日前にふと主任先生から
「あなた、本当にケンちゃん(息子)と瓜二つな行動するわね~」
と大笑いされました。
 

もちろん「いやいや、こっちがオリジナルっすから」と
ツッコミは入れておきましたが(笑)。
 

私はタイプ2で3歳になる息子はタイプ7。
 

自分では子供と似ているなんて、これっぽっちも
思っていなかったのですが、
保育士歴30年以上のベテランにかかれば
やっぱり子は親の鏡なんですって。
 

少々脱線気味ですが、
「遺伝の影響はあるんだ」ということが
言いたかったのです。
 

では「命(めい)」とは何でしょうか?
 

簡単に言うと「命(めい)」とは、
主に生年月日を使う占いの総称であり、
「運命」とか「宿命」を示すものです。
 

つまり、
「人は運命や宿命を抱えて生まれてくる」
という考え方なんですね。
 

実はエニアグラム会派の中には
この「命(めい)」も気質を構成するものとして
大真面目に取り扱っているところがあります。
 

神秘、占い、宗教を一切信じない人にとっては
くだらない話に聞こえるかもしれませんね。
 

でも、逆にこういったモノに価値を感じる人にとっては、
「気質=命(めい)」と解釈したほうが
むしろ腑に落ちます。
 

実際に、そういう人は少なくないのです。
 

なので「先天的な気質=遺伝+命(めい)」とするのが
妥当だと言えます。
 

(この辺り、深入りしたい人はこちらの記事、
 「エニアグラム=占い?」をどうぞ)

気質に影響を与える後天性とは?

次は後天性です。
 

冒頭でお伝えしたとおり、
後天性とは「後から身につけること」です。
 

具体的には次の二つ。

  • 1.生育環境=育った家庭環境
  • 2.役割

この二つの考え方はとても重要で、
前回の話しと密接に繋がっています。
 

前回のまとめをもう一度おさらいしましょう。

  • 性格とは「違い」であり、人が「生き抜く為の力」である
  • 違いが生まれた理由は次の3つ
    • 防衛(異種族間)=防衛の型
    • 競争(同種間)=望むモノを手に入れる手法
    • 調和(社会性)=役割、持ち味

ようするに人が生きていくためには
「防衛」「競争」「調和」の力が必要なのです。
 

そしてその3つを学び、
反射的に反応できる「型」にまで仕上げていく場が
「家庭」なんですね。
 

尚、「防衛」と「競争」については、
自我が芽生える2歳くらいから
身に付け始めると本には書いてあります。
 

でも実際はもう少し早いかもしれません。
 

あくまで一例ですが私の場合、
下の子のタイプが7だと分かったのは
ちょうど2歳になった頃でした。
 

甥っ子は体の成長が早い為でしょうか、
1歳4ヶ月位で既にタイプ8が見えていました。
 

数ヶ月の違いはあれど、
人はこんな小さい時から既に
「違い」を持っているんですね。
 

そして「調和」の力というのはまさしく「役割」のことです。
 

それは家庭においては
兄弟との位置関係(ポジショニング)かも知れませんし、
一歩外に出て、保育園や幼稚園における位置関係かもしれません。
 

いずれにせよ子供は子供なりに、
自らが属する小さな社会で生き抜く為に「棲み分け」を覚え、
持って生まれた力が発揮できるような「役割」を見出すのです。
 

そして「役割の違い」が組織や種族全体として見た場合、
「調和」という「力」になるんですね。
 

これは「その場その場の環境によって自らを変化させる力」
すなわち「人の柔軟性」の成せる技だと言えましょう。

性格に〇〇はない

だからこそ。
 

性格タイプの間には優劣は全くありません。
 

あるのは、柔軟性を発揮して生じた「違い」だけなんです。
 

以前お伝えしたとおり、
エニアグラムでは分類名を数字で呼び表すことが、
特徴の一つなのですが、
この数字の並びに優劣は無いのです。
 

今回はここまで。
 

今回お伝えしたのは・・・

  • 性格=先天性{遺伝+命(めい)}+後天性{生育環境+役割}> – 後天性は人が生き抜く為に柔軟性を発揮した結果である
  • だからこそ性格タイプ間には優劣がない

でした。
 

今回の内容も最初はなかなか「ピン!」とこないかもしれませんね。
 

ただ、この「先天的か後天的か」は
エニアグラムの学びが深くなると、
いずれは辿りつく問いだと思っています。
 

なので頭の片隅に残しておくと良いでしょう。
 

次回は後一回だけ「性格」の話をします。
 

それではまた。
 
 

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