リバースエニアグラム

T4考察第1回「求む!違いが分かる男_タイプ4の抱える根源」

エニアグラムの案内人、篠田工治です。
 

以前の記事の前置きでもお伝えしましたが、
単発エニアグラム講座の開講自体は決まりました。
 

具体的には、
地元名古屋のカルチャーセンターでおこなわれる
「女子力UP」という、婚活セミナーの一コマを頂いて、
エニアグラムの紹介をします。
 

しかも時間は60分(汗)。
 

これまで興味が無かった人に
60分でエニアグラムを紹介するというのは、
正直かなり困難なこと。
 

なんせエニアグラムはご存知のとおり、
性格タイプが9つあります。
 

なので、

「エニアグラム総論15分+各論(9タイプ×5分)=60分」

と、ノンストップでしゃべりまくっても、
各タイプにつき5分ずつしか説明する時間がない・・・。
 

しかも、大元は婚活セミナーですから、
そんなエニアグラムの表面的な話をしても、

「へー。で、それが何の役に立つの?」

という感想が返ってくること必至・・・。
 

そもそもこのエニアグラム。
 

学ぶことの一番の効能は、
むしろ結婚した後の夫婦関係や親子関係、
上司部下同僚といった、
チェンジしにくい人達との
折り合いのつけ方
」だと私は考えます。
 

だから

「あなたはこのタイプだから、あのタイプと上手くいきますよ」

といった相性的な話は現実的ではないんです。
 

自分のタイプや他者のタイプを判断できるまで
相当時間がかかりますしね(苦笑)。
 

というわけで、何を話そうか、
あれこれ頭を悩ませているところです。
 

ただ「婚活」というテーマを
「日本人的性格」というフィルターを通して見ると実に興味深い。
 

良著と言われる、
山田昌弘氏著「『婚活』現象の社会学-日本の配偶者選択のいま」
という書籍を1冊読んだだけでも、

「あ~、やっぱりタイプ6的な行動パターンなのねー」

ということが分かりました。
 


 

なので、60分を使って

「女子力UP=選ばれる為には、
タイプ6的な風潮の中で、どう差別化していくか?」

という、ある意味「どストライク」かつ
マーケティング的な内容で喋り倒そうと思っとります(笑)。
 

2012.5.17追記
結局この話はご破算になったのでとても痛い前置きです。
こちらの記事『人材採用とエニアグラム』でもお伝えしましたが、
エニアグラムをマッチングに使うのは難しいんですね。
この前置きにも「そういうのって正直やりたくないなぁ」
という気持ちが行間にそれとなく表れています(苦笑)。
あと「エニアグラムの一番の効用は他者との折り合いの付け方」
と書いていますが、今となっては
「人生において変化や成長、逆転や再生を実現する手がかり」
としての効能を重視しています。

さて、シンプルエニアグラム。
 

前回まではタイプ9の解説をしてきました。
 

3・6・9・4・1・7・5・8・2

今回からタイプ4の解説に移ります。
 

それではシンプルにいきましょう。

タイプ4が抱える根源

恒例ですが、最初に結論。
 

タイプ4が抱える根源は

違いが無ければ選ばれない

です。
 

これまでのタイプ369に比べても
簡単というか大人しい表現ですね。
 

本シリーズでお世話になっている
三省堂大辞林さんで調べるまでもありませんし(笑)。
 

いや、いろいろ考えたんですけどね。
 

親しくしているタイプ4の方が

「篠田さん!とにかく『違う』ってことなんですよ!!」

と熱く語っていたのが頭から離れず、
結局それに従いました(苦笑)。
 

ぶっちゃけタイプ4は決まりきった「型」に
自分をハメられることを嫌います。
 

そして神秘性とか運命など、
精神性をとても大事にします。
 

なので、 「シンプル且つ動物的な防衛戦略としての性格タイプを解き明かしていこう」
という本シリーズとタイプ4との相性は
きっと悪いハズなんです(苦笑)。
 

実際、エニアグラムの書籍を読むと、
タイプ4の部分はやたらと気合が入っているというか、
普通の人には、理解し難い表現のオンパレード。
(特に分厚い本はね)
 

それに対して、
分かりにくい表現を
分かりやすく簡単に表現していくのが、
当ブログの使命。
 

というわけで、
心を鬼にして(?)シンプルに進めていきます。
 

選ばれないとは?

「違いが無ければ選ばれない

さっそくタイプ4の根源を広げていきます。
 

最初は「選ばれない」からです。
 

「選ばれない」という言葉には
「選ばれたい」という欲求が隠れています。
 

タイプ4の全ての行動や考えは、
この「選ばれたい」という欲求が動機になっている
んですね。
 

ではタイプ4にとっての「選ばれる」とは
一体何を意味するのでしょうか?
 

それは次のように考えてください。
 

「選ばれるとは」
1.関心を引く(その他大勢から選ばれる)
2.理解される
3.愛される
4.深く心が繋がる
5.庇護を受ける

タイプ4は究極的には
5.の「庇護を受ける」ことを目的としています。
 

性格とは防衛戦略ですから、
庇護を受けるというのは
自分の身を守ること、そのものなんですね。
 

で、その方法が
1.の「関心を引く(その他大勢から選ばれる)」
ということなんです。
 

タイプ3は自分の有能さを強くアピールすることで
周囲の関心を引くんでしたね?
 

でもタイプ4は「他者との違いを表現する」ことで
関心を引くんです。
 

これがタイプ4の根源の前半、
「違いが無ければ」の部分になります。
 

しかも、ただ関心を引けばいいワケではありません。
 

タイプ3は「賞賛」や「褒められること」を求め、
それらが有って初めて安心できました。
 

タイプ4は「違い」をもって他者の関心を引いたら、
理解され(2.)、愛される(3.)ことを求めます。
 

つまり関心を引いた相手との深い心の繋がり(4.)を求めるのです。
 

そのような繋がりが手に入れば、
タイプ4は初めて庇護を受けたと実感し、
安心できるのです。

誰に選ばれたいの?

次は「誰に」選ばれたいのかについてです。
 

これもあっさり結論から。
 

「タイプ4にとって選ばれたい相手」
1.違いに目がいく人
2.違いが分かる人

です。
 

具体的にどういう人か分かりますか?
 



それは「実力者」です。
 

タイプ4は「他者との違いを表現する」ことで
関心を引くのです。
 

だから選ばれたいその相手は、
違いを敏感に察知し、
何が、どう違うのか」を
理解できる人
でなければなりません。
 

それが一言でいうと実力者ということです。
 

例えば、
違いが分かる男」というキャッチコピーで有名な
ネスカフェゴールドブレンド」のCMに出てきた人たち。
 

彼らは、いろんな業界の「デキル人=実力者」ばかりでした。
 

・ミュージシャンの小田和正氏
・俳優の高倉健氏
・作家の北杜夫氏
・歌舞伎俳優の板東八十助氏
・狂言師の野村萬斎氏

などなど。
 

いずれも実力派と言われる人ばかりですよね。
 

(今もこのCMシリーズは続いているみたいですが、
 特撮かアニメしか見ない私はお目にかかれない)

このCMのミソは

  • 「ゴールドブレンド」というインスタントコーヒーは他のインスタントコーヒーと比べてとても質が高い
  • それゆえ各界の実力者(質の高さが理解できる人)も愛飲している

ことにあります。
 

タイプ4はこのCMに出てくるような

「違いや質の高さを理解するようなデキル人」

との深い結びつきを求めているのです。
 

そしてその結びつきが
自分の身を守る「庇護」になる。
 

「庇護」という言葉に違和感を覚えるなら、
「パトロン(後援者)からの援助」という
表現に置き換えてもいいでしょう。
 

実際、芸術や表現の世界に、
タイプ4を多く見ることができますが、
生活できている人はなんだかんだ言って
それぞれ後援者やサポーターを確保しているものです。

なぜ選ばれたいの?

次にタイプ4が「なぜ選ばれたいのか?」について
考えてみます。
 

もう一度タイプ4にとっての「選ばれる意味」を書きます。
 

1.関心を引く(その他大勢から選ばれる)
2.理解される
3.愛される
4.深く心が繋がる
5.庇護を受ける

選ばれることが
究極的には実力者からの庇護を受けることだとして。
 

実は動物的に考えれば
実力者の関心(1.)を引いて、庇護が受けられれば(5.)
「自分の身を守る目的」はそれで果たせます。
 

2.~4.は本来要らないんです。
 

でもタイプ4は
実力者からの理解や愛といった、
精神的なつながりも求めます。
 

それは何故でしょうか?
 




 

それがタイプ4を理解するのに一番重要なキーワード、
喪失感」です。
 

タイプ4は心の中にとても深い喪失感を抱えている。
 

その為に違いの分かる実力者からの理解や愛を求めるのです。
 

それではタイプ4の抱える「喪失感」とは
一体どういうものなのでしょうか?
 

それは・・・
 

途中で切りたくないので次回のお楽しみ(笑)。
 

まとめます。

■タイプ4が抱える根源
「違いが無ければ選ばれない」
■選ばれないとは?
・タイプ4には選ばれたいという欲求がある
・選ばれるとは
 1.関心を引く(その他大勢から選ばれる)
 2.理解される
 3.愛される
 4.深く心が繋がる
 5.庇護を受ける
■誰に選ばれたいの?
・タイプ4にとって選ばれたい相手
 1.違いに目がいく人
 2.違いが分かる人
・具体的には
 ・実力者
 ・パトロン(後援者)
■なぜ選ばれたいの?
・心の中に深い喪失感を抱えているから

 

でした。
 

ちょっと短いけど今回はここまで。
 

次回はタイプ4の抱える「喪失感」について
深く探ってみたいと思います。
 

それではまた。
 

 

コメント
 
1 ■矛盾
うちのパパは多分、タイプ4です。
特別って思われたいのに、だからといって目立つことは嫌いだったりします。
カッコつけだけど、恥ずかしがりや、皆に好かれたいけど、
畏れられたい..なんか矛盾してる要望を
いつも抱え苦しんでるって感じがします。
これはタイプ4らしさなのでしょうか?
それともうちのパパだけなのかなあ。
にゃこ@miz1015 2011-07-05 17:13:42
 

2 ■Re:矛盾
>にゃこ@miz1015さん

矛盾を抱えるのが普通なんですよぅ。
両極端で中道をいけないの。
その一瞬の感情を優先させるから
後から考えると辻褄が合わないなんて普通。

矛盾してる辻褄が合わないが普通なのです。
いいんですそれで。
おかしくない?とかって突っ込まないでください。
おかしいのは自分でもわかってるんだけど
我慢できないのです。

それにしても図星すぎる!

違いがわかるっていうか
普段はほっといてほしいんだけど
用があるときは必ずいてくれる男求む!

ダンナは用がなくてもいてうるさい(ーー;)
いるか33 2011-07-05 18:03:04
 

3 ■にゃこ@miz1015さん
ご無沙汰してます。

そう。T4は恥ずかしがり屋なんです。

T2もそうですけどね(笑)。

こうやって各タイプをまとめていて思うのは、
どのタイプも多かれ少なかれ、
葛藤や矛盾を抱えて生きているんだなということ。

もちろん、タイプによってはその「程度」に
差があるのですが・・・。

まだまだタイプ4は始まったばかりです。

次回からか~な~り、突っ込んだ話をします。

つか、ホントに枝葉を端折って幹の部分に絞りますんで、参考にしてくださいな。
篠田工治 2011-07-05 20:04:15
 

4 ■いるか33さま
コメント有難うございます。

>違いがわかるっていうか
>普段はほっといてほしいんだけど
>用があるときは必ずいてくれる男求む!

ううっ。

この距離感が他のタイプにとっては難しいのです。

つか、ベタベタしたい人にとっては、
寂しいし、押し引きに疲れるというか。
(あ、オイラのことか)

いろいろツッコミお願いしますね。
篠田工治 2011-07-05 20:16:34
 

5 ■おー!盛り上がってる!
T6も恥ずかしがり屋というか照れ屋というか人見知りというか...
(あ、自分だけかも)
ってこんなとこにもいるかさんがおるー!
ネットでも現実社会でも神出鬼没なパワフルなお方ですねー。
あ、これがT4なのか???
ねこぱん 2011-07-05 21:21:13
 

6 ■ねこぱんさまへ
コメントありがとです。

なかなか上手く表現できないんですが、
T4の恥ずかしがり屋というのは
「恥じらい」に近いですかねー。

男女問わず、そんな恥じらいに心を奪われがちな
T2がここにいますが(笑)。
篠田工治 2011-07-05 23:24:46
 
 

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