リバースエニアグラム

T4考察第2回「失われた愛を求めて_タイプ4が抱える喪失感」

エニアグラムの案内人、篠田工治です。
 

さすがにタイプ4の考察が始まると、
みなさん、喰いつきがいいですねー(笑)。
 

いろいろコメントいただき本当に有難うございます。
 

家事の合間を縫いながら、
一人寂しく、無い知恵絞ってブログ書く毎日。
 

そんな私にとって、
みなさんのコメントはまるで癒しの温泉です。
(まだタイプ9引っ張るか)  

ただ、かなしいかな、
私に流れるタイプ2の血のせいでしょうか。
 

「癒し」とか「ゆるーい関係」では飽き足らず、
「密接・密着した濃ゆい関係」
を求めようとするのです(爆)。
 

もちろん、この衝動の強さが
これまでの人生で数多くの失敗を生んできました。
 

でも、この衝動こそが生きる原動力。
 

一方的に捨て去るようなシロモノではありません。
 

まぁ、バランスの問題なのですが、
欲求や衝動はコマメに満たしてやるのが吉ってことです。
 

なんせ私のスタンスは「小欲を満たせ!」ですから(笑)。
 

なので調子に乗って心の叫びを。
 

「あ~3時間ノンストップで喋り倒してぇ!」
(カラオケでもいいけど)
 




 

さて、気を取り直してシンプルエニアグラムです。
 

前回はタイプ4の抱える根源についてお伝えしました。
 

今回はタイプ4が抱える「喪失感」についてのお話です。
 

それではシンプルにいきましょう。

喪失感とは?

前回のおさらいを少々。
 

・・・
 

タイプ4が抱える根源は
「違いが無ければ選ばれない」でしたね。
 

「選ばれない」というのは「選ばれたい」ということ。
 

タイプ4は「他者との違いを表現する」ことで、
違いの分かる実力者から選ばれ、
庇護や支援を受けるという防衛戦略を選びました。
 

防衛戦略だけを考えるなら、これで十分なハズですが、
タイプ4は実力者からの理解、愛、
そして深い心の繋がりまでも求めるのです。
 

その理由が今回詳しく説明する「喪失感」です。
 

タイプ4は心の中に、
とても深い喪失感を抱えている為に、
実力者からの理解や愛を求めるのです。
 

・・・

さて、この「喪失感」。
 

前回の最後に
「タイプ4を理解するのに一番重要なキーワード」
というおおげさな枕詞をつけましたが、
一体どういう意味なのでしょうか?
 

やっと三省堂大辞林さんの出番です・・・。
 

と思ったらなんと大辞林さんには「喪失感」がない!
 

「喪失」ならあるんだけど
「失うこと」「なくすこと」とあるだけ。
 

これじゃあ話を広げられないので
今回は実用日本語表現辞典さんから引用。
 

喪失感
読み方:そうしつかん
自己の価値観における大切な人や物、大事にしてきたものごと失われてしまったという、悲痛な感覚や心境。寂寥感。
「まるで心に穴が開いたようだ」などのように形容されることも多い。

うんうん。意図した言葉が並んでいます(笑)。
 

大事なのは下線部。
 

大事にしてきたものごと
 

ちょっと分かりにくいのですが、
すでに「してきた」ことに注目してください。
 

つまり、大事なモノは元々持っていたんです。
 

「元々持っていた→今は無い」
 

この感覚が大事です。
 

「喪失」に似た言葉として、
 

「欠如」
「欠落」
 

などがありますが、
これらの言葉も「元々有ったものが無くなる」という
ニュアンスがあります。
 

次の下線部は
 

「失われてしまった」
 

です。
 

この言葉を分解すると
「失われて=受身形」
「しまった=望んでいない」
です。
 

ようするに「失われてしまった」というのは
感覚的には「一方的に奪われた」ということ。
 

そして最後の下線部「悲痛」については
読んで字のごとく、
深い悲しみや痛みのことです。
 

まとめると、
タイプ4が常に抱えている「喪失感」とは、
大切な人や大事な物事が一方的に奪われた、
深い悲しみや痛みの感覚

なんです。

喪失感を抱えるようになった理由

少々重たい話をします。
 

タイプ4が、
元々持っていたのに奪われてしまったと感じるモノは
一体何でしょうか?
 

これまで何度もお伝えしたとおり、
性格とは人が生きていく為に身に付けた防衛戦略です。
 

でも正しくは
「人が生きていく為に、人生で最初に覚えた防衛戦略」
なんですね。
 

だからタイプ4が奪われたと感じたものは
人生で最初に出会う大切な人やモノということになります。
 

・・・もうお分かりですね。
 

それは「親の愛情」です。
 

エニアグラムの本を読むと
タイプ4の幼少の頃の記憶として、

「親に見捨てられた」

とか

「親に置き去りにされた」

とか

「親から引き離された」

という体験談が出てきます。
 

実際、そういう目にあった人もいるでしょうし、
「親との死に別れ」ということもあるでしょう。
 

そうでない場合は、
実は本人の勘違いや思い込みだったというケースもあります。
(たまたま迷子になっただけとかね)
 

ここで大事なのは、
経緯や真実がどうであれ、
又、意識無意識を問わず、
「見捨てられた・置き去りにされた・引き離された」
とタイプ4が幼少の頃に受け取ったことなんです。
 

これがタイプ4が「喪失感」を抱えるようになった理由です。
 

まとめると次のようになります。
 

1.親の愛情や繋がりという幸せが最初はちゃんと有ったのに
2.何らかの理由で一方的に奪われた・取り上げられた・引き離された
3.その結果、親から置き去りにされたり、見捨てられたような、
 深い悲しみや痛みの感覚、つまり喪失感を抱えるようになった

 

失われた愛を求めて

さて、ここまで説明したら、
次に私が何を言うか、
お気づきの方もいるかも知れません。
 

反発覚悟で言います。
 

タイプ4は
「選ばれたい相手=実力者・後援者・支援者」
と「親」を重ねあわせているんです。

 

タイプ4は
親との愛情や繋がりが一方的に奪われた、
そんな深い悲しみや痛みを抱えています。
 

真偽はともかく、
最初は有ったはずの幸せが
意図せず失われたと感じているのです。
 

ここで前回の話につながります。

「選ばれるとは」
1.関心を引く(その他大勢から選ばれる)
2.理解される
3.愛される
4.深く心が繋がる
5.庇護を受ける

ようするにタイプ4は
「親との関係」において失った愛情を
「実力者との関係」において求めようとする
のです。
 

だからこそ関心を引き、
その庇護を受けるだけでは物足りないのです。
 

「実力者=親」であればこそ
実力者には自分のことを理解して欲しいし、
愛して欲しい。
 

深い心の繋がりを構築した上で
庇護や支援を受けたいのです。
 

タイプ4は失われた愛を求めているのです。

焦がれる想い

失われた愛を求めるタイプ4を理解する為に、
少しだけ実例を。
 

3ヶ月くらい前に知り合ったタイプ4の女性がいます。
 

その方は女優の石原万里子さんに似た風貌で なんというか、シックな装い。
 

私は以前、
マークカフェル氏が主催するエニアグラムワークショップの
受講とお手伝いをしており、 同氏に関する事を聞きたいと彼女から申し出があったので
1時間ほどお話することにしました。
 

お話するうちに感じたのは、

「あ~、この人はマークカフェル氏を親に見立ててるんだなー」

ということ。
 

目をウルウルさせながら同氏のことを聞き入るその姿は

「親を求めて焦がれる子供」

にしか見えなかったのです。
 

ここで勘違いしないで欲しいのは、
この「焦がれる」とは

「パパ~、コレ買ってよ~」

とか

「ママと一緒にいると幸せ(ハート)」

のような「甘える」感覚ではないことです。
 

なんて言ったらいいんでしょうね。
 

・一途さ
・激しさ
・切なさ
・必死さ
・悲壮さ

が漂うような想いなんです。
 

私としては、その姿に共感を覚えたものの、
深く立ち入ることはしませんでした。
 

だって自分の出る幕ないし(苦笑)。
 

・・・
 

最後は蛇足だった気もしますが今回はここまで。
 

まとめます。

■喪失感とは?
・喪失感とは
 1.元々は持っていた大切な人や物事が
 2.一方的に奪われた、
 3.深い悲しみや痛みの感覚
■喪失感を抱えるようになった理由
・タイプ4が失ったモノは
「人生で最初に出会う大切な人やモノ=親の愛情」
・タイプ4が幼少の頃に親から
「見捨てられた・置き去りにされた・引き離された」
 と受け取ったことが喪失感の原因である
■失われた愛を求めて
・タイプ4は「選ばれたい相手=実力者」
 と「親」を重ねあわせている
・だからこそタイプ4は
「親との関係」において失った愛情を
「実力者との関係」において求めようとする
■焦がれる想い
・タイプ4が実力者に対して焦がれる想いは
 ・一途さ
 ・激しさ
 ・切なさ
 ・必死さ
 ・悲壮さ
 などが漂う

 

でした。
 

次回はタイプ4が抱える「喪失感」をより深く理解する為に、
絵画を観賞しようと思います。
 

せっかくなんで是非PCで見てくださいね。
 

それではまた。

 

 

コメント  

1 ■こ、これは...
私T6ですが、これ見るとT4になってもおかしくなかったように思えます。
喪失感よりも違った形での恐怖感が大きく、そっちになびいたんですねぇ、きっと...
ねこぱんち 2011-07-07 13:11:18
 

2 ■ねこぱんさまへ
コメントサンクスです。

その認識に私も賛成です。

思えば私も、中学高校の頃は、
お家の事情で
タイプ4だったんじゃないか?
ってくらい喪失感を感じてましたし。

性格タイプって確かに不変だけど、
強弱の問題でしかないんです。

「あ~私にもこういうところあるある~」
って感じで他のタイプを見ていくと
面白いと思いますよん。
篠田工治 2011-07-07 13:51:12
 

3 ■Re:ねこぱんさまへ
>篠田工治さん
1,4,5,6,9ぐらいはあるある~を感じられるんですよねぇ
3もあってもおかしくないんですが、やさぐれてる割には安定方向なの?見たいな不思議な感覚...
逆に2,3,7,8はないんですよねぇ。
きっと気づいてないだけで、傍から見ると少しはあるんでしょうけど^^;
ねこぱんち 2011-07-07 14:04:46
 

4 ■お久しぶりです
T4「喪失感」のタイトルに惹かれて読み始め、まさかもしやと予測していたことがズバリ的中しました。 
長女は3歳~幼稚園で普通ですが、次女は2歳~保育園&3歳~幼稚園の遍歴があります。
次女はそのことを覚えていないのですが、確実に影響してますね。
長女のように手をかけて育ててあげられなかったことは未だに私の苦しみです。
長女が家を出たいまこそそれを取り戻す時だと思い頑張ってます→月一TDL通い
あと何となく、次女はずーっとこの家から出ていかないような気がしてまして…それも、あ~やっぱり????みたいな感じです。
なっつ@kogemomo 2011-07-07 15:29:32
 

5 ■なっつ@kogemomoさまへ
こちらこそお久しぶりです。

お元気してました?

子供に手をかける・かけないは
もうしょうがないのかなと。

親世代は7人とか8人兄弟があったりまえですけど、
タイプ4だらけじゃないんで(笑)。

T4の人とのお付き合いは身内であっても
程よい距離感を保つことが肝要かと。

押せば引くので(苦笑)。
篠田工治 2011-07-07 17:16:24
 

6 ■Re:なっつ@kogemomoさまへ
>篠田工治さん

あ、そうだよね。と思えました。
ありがとうございます。

自分は只今、感情を抑える練習中です。
エニア関連などは特に意識して発言控えているので、ツイッターでもすっかり呟き数が減ってますけど、大丈夫ですよー。

暑さのせいで連日頭痛になってるので、決して元気とは言えませんけど。
なっつ@kogemomo 2011-07-08 17:37:55
 

7 ■喪失感・・・
こう思うことが何度もありました。

過去に色々と喪失してきて、もうそれらのほとんど全ては手に入らない。

人生はもうすでに取り返しがつかない。

もうずっと前に喪失し、もう決して取り返せないことに気づいたとき、自分の本当の思いに触れることができた。

本当に理解されたい。愛されたい。庇護されたい。これらのタイプ4の5つの特徴もツボでした。

でも、自分は何かが根本的におかしいので一生まともには生きられない。せいぜい庇護の対象になるしかない、と諦め絶望してきました。

理解されるはずがない、でも理解されたい。
理解されたら屈辱だ。

と、そんな風に。

人と深く濃密に繋がりたい。溶け合うほどに。でも人に取り込まれていいようにされるのはごめんだ。だったらストレスを感じない距離感を保っていたい。

そんな風にも思ったりしてきました。

よく人間関係を厄介だと思ったりもしますし、ある意味それ以上に自分で自分が厄介です。

今でもコミュニケーションはある意味不得手で、不器用で、手探りです。

篠田さんのコメントの、「(タイプ4は)押せば引くので。」の言葉に、笑ってしまいました。まさにそうだと思います。

同じ深い繋がりを求めるにしても、タイプ4は悲観的な傾向が強いと思うので、

タイプ2の与えて深く繋がりたい感覚とは違うのかなあ、と思っています。

他は、嫉妬、やっかみ、ひがみ、シニカル、厭味、同情、恨みつらみ、などの感情に囚われるけど、うまく表現できないことが多いですね。

人目を気にするので、そんな醜い自分を見られたくない、美しくない、と思ったりします。

すみません、長文になりました(^_^;)

自分をタイプ4だと判断してもいいように思えてきました(笑)

次回は絵画鑑賞なんですね!
携帯しか使えないので観られないかも知れませんが、楽しみにしてますね(^o^)/
神楽大王 2011-07-09 22:03:40
 

8 ■満足感 喪失感から考えると、とても淋しいですね。

私の場合、親が与えてくれるものが

気に入らない、好きだとは思えない

そう思うのはおかしくないのか私?

...という感覚。

自分自身が親であるべき年代になって

私の両親は自分たちの価値観を

引き継いではいない私に違和感を感じてるみたい。

それは大人になってからじゃなくて

物心ついたときからだよ~って今更言えない。

満足できることが親とは違う子供だったのねぇ。

現在、実際の両親のほかに

父は宇宙で、母は地球だと思ってる←妄想

ので、ほぼ無敵です♪

いるか33 2011-07-09 23:42:28
 
 

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