リバースエニアグラム

T4考察第5回「タイプ4。選ばれしコピーライター。」

エニアグラムの案内人、篠田工治です。
 

最近、有名ブロガーなど情報発信者のことを
「キュレーター」と呼ぶのだとか。
 

キュレーターというと、
美術館や博物館にいる学芸員のことだと思っていましたが、
別の意味で使われているようですね。
 

既に情報化社会と言われて久しく、
ネットの発達により情報「爆発」社会とも言える昨今。
 

莫大な情報の中から、テーマに合った情報を選び出し、
自分の「フィルター=コンセプト」を通して
わかりやすくシンプルに伝えていく。
 

そんな人のことをキュレーターと呼ぶのだそうです。
 

確かにこれからはそういうスキルを持つ人が
喜ばれると思いますし、
私もそうなりたいと願っています。
 

文字数が多いのは治らないと思いますけどね(苦笑)。
 

さて、シンプルエニアグラム。
 

今回はタイプ4考察の5回目、最終回です。
 

前回はタイプ4が抱える
「負の連鎖」「高い理想」「探究心」
についてお話しました。
 

今回は、これまでのおさらいとして、
タイプ4が持つ「悲劇性」をお伝えしてから
本題に入りたいと思います。
 

というわけで今回もガッツリ長いです(笑)。
 

頑張って着いてきて下さい。
 

悲劇の人

これまでタイプ4のことをいろいろお伝えしてきました。
 

タイプ6やタイプ9同様、
タイプ4も結構フクザツな特徴を抱えているのですが、
それらの特徴を一言で表すなら、
 

「タイプ4は悲劇の中で生きている」
 

です。
 

「悲劇の主人公になりきっている」
 

と言ってもいいでしょう

・親からの愛情が一方的に奪われたと感じる「喪失感」
・愛情が失われた理由付けとしての「劣等感」
・理解されないという「疎外感(のけもの)」「孤独感」
・「持てる者」である他者に対する「妬み」「羨望(うらやむ)」

 

前回お伝えした「喪失感が生む負の連鎖」でしたね。
 

タイプ4は、この負の連鎖により、
メランコリー(憂鬱)な気持ちを他のどの性格タイプよりも
味わうのです。
 

「メランコリー(憂鬱)」
・気持ちが晴れずふさぎこむ
・落ち込む
・悲しみに暮れる
・苦痛に喘ぐ
・嘆き苦しむ

 

深い悲しみを感じるからこそ、
それは悲劇に成り得るワケです。
 

では悲劇とは何か?
 

三省堂大辞林さんから。

ひげき【悲劇】〔tragedy〕
(1)不幸や悲惨な出来事を題材とし、人間や人生を悲壮さ・崇高さの面からとらえ受難とそれへの闘いの過程を厳粛に表現した劇。主人公の破滅で終わるのが普通。運命悲劇・性格悲劇・境遇悲劇などに分けられる。
⇔喜劇
(2)悲惨な出来事。
「―に巻き込まれる」

 

う~ん。分かりにくい(苦笑)。
 

なんとなくですが
「不幸や受難に対する闘い」が
「人間や人生の悲壮さ・崇高さ」を表現している
というのは分かりました。
 

悲劇とは、
ただ悲しくて悲惨なだけのストーリーではないんですね。
 

「悲壮」と「崇高」も調べてみましょう

ひそう【悲壮】
悲しい中にも勇ましく雄々しいところがある・こと(さま)。
「―の最期」「―な覚悟」

 

崇高(ウィキペディアさんから)
崇高(すうこう)とは美的範疇であり、巨大なもの、勇壮なものに対したとき対象に対して抱く感情また心的イメージをいう美学上の概念である。計算、測定、模倣の不可能な、何にも比較できない偉大さを指し、自然やその広大さについていわれることが多い。

余計わかりにくい(苦笑)。
 

ようするに「悲壮」というのは(少々意訳ですが)
 

「悲しみの中にある強さ=高い理想」
 

と捉えてください。
 

そして「崇高さ」とは
上記太字の部分をよくよく眺めてみれば、
それがこれまでお伝えしてきた、
「大いなるモノ=光」だと解釈できます。
 

つまりですね。
 

悲劇とは、
 

「悲しみや不幸の中で高い理想を目指し、
 大いなるモノへ近づいていく物語」
 

だと言えるんです。
 

まさしくそれはタイプ4の生き様。
 

このように、
タイプ4は自分を悲劇の主人公にすることで 
高い理想を目指し、
探究心という原動力=パワーを発揮できるんですね。
 

だからこそタイプ4には悲劇性が必要なのです。

悲劇性+探究心=激しい感情

えっと、ここまでが前回までのおさらい。
 

ここからが本題です(笑)。
 

タイプ4は全性格タイプ中、
1、2を争う程の感情的な性格です。
(異論は認めません)
 

では、なぜ感情的なのか?

私はその理由を次のように考えています。
 

悲劇性+探究心=激しい感情

は?と思うでしょうが、ちゃんと説明しますね。
 

百聞は一見にしかず。
 

まず、次の絵を見て下さい。
 

$シンプルエニアグラム

 

この絵はタイプ4の悲劇性と探究心を表しています。
 

青の実線が悲劇性です。
 

不幸や悲しみが次々に起こり、
どん底まで落ち込むのが悲劇性です。
 

先ほどの三省堂大辞林さんでは、
悲劇とは「主人公の破滅で終わるのが普通」
とありますしね。
 

なので図で言えば、青線は一番下まで到達するのです。
 

そして赤の点線矢印が探究心です。
 

大いなるモノへ繋がり、包まれる為の
高い理想や努力ですね。
 

タイプ4が求める大いなるモノの愛情とは
元々は失われた親の愛情でした。
 

なので子供の立場からすれば、
それを取り戻したら、ものすご~く嬉しいはずなんですよね。
 

このように悲劇性と探究心によって、
タイプ4は極端な「嬉しさ」と「悲しみ」を味わうのです。
 

それでは次の絵。
 

$シンプルエニアグラム
 

前回お伝えしたタイプ4の「押し引き」を
図にしてみました。
 

左側がタイプ4、右側は大いなるモノです。
 

注目すべきは、
赤矢印で描かれたタイプ4の気持ちの揺れ動きです。
 

1.は当初は繋がっていたことを示しています。
2.は一方的に引き離されたことを、
3.は探し求める様子を、
4.は念願叶って繋がったこと、
5.は「アラ」が見えてきて自分から距離を取ることを、
6.は大いなるモノが去った為、タイプ4が追いかける様子を
表しています。
 

タイプ4はこうやって押したり引いたりして
極端な「嬉しさ」と「悲しみ」の間を行ったり来たりするのです。
 

この「押し引き」を最初の図に当てはめると
次のようになります。
 
シンプルエニアグラム
 

う~ん。激しい(笑)。
 

タイプ4を理解する為には、
この上下する気持ちの動きが大事なんです。
 

文字通り、これが「感情の起伏」って奴です。
 
「浮き沈み」と言ってもいいでしょう。
 

ここで三省堂大辞林さんです。

かんじょう【感情】
(1)喜んだり悲しんだりする、心の動き。気持ち。気分。
(2)〔心〕 ある状態や対象に対する主観的な価値づけ。「美しい」「感じが悪い」など対象に関するものと、「快い」「不満だ」など主体自身に関するものがある。また、一時的なものを情動、持続的なものを気分と呼び分ける場合もある。
 →かんせい(感情)

 

かんせい 【感▽情】〔「せい」は漢音〕
物事に感じて起こる心のはたらき。特に、しみじみとした感情。かんじょう。

 

つまり、感情とは
 

喜んだり悲しんだりする心の動き、はたらき
 

なんですね。
 

ならば「激しい感情」というのは、
激しい心の動き、はたらき」ということになります。
 

それが、上の図が表している
激しい上下の揺れ動き」なんですね。
 

だから
 

悲劇性(↓)+探究心(↑)=激しい感情(↓↑)
 

ということが言えるのです。
 

感性の人

タイプ4は
 

激しく頻繁な感情の揺れ動き
 

の中で生きていることが、
分かっていただけたかと思います。
 

どのタイプにもまして
タイプ4は感情に一番慣れ親しんでいるんですね。
 

そしてここが大事なのですが、
感情は使えば使うほど、より深く感じるようになるし、
より敏感に反応するようになります。

 

別の言い方をすれば「感性」が強くなるんです。
 

この「感性」を説明する為に、
次の3つの言葉にご登場願いましょう。
 

「感受性」
「情緒」
「感動」
 

三省堂大辞林さんから。

かんじゅ-せい 【感受性】
外界からの刺激を深く感じ取り、心に受けとめる能力。

 

じょうちょ【情緒】
人にある感慨をもよおさせる、その物独特の味わい。また、物事に触れて起こるさまざまな感慨。

 

かんどう 【感動】
美しいものすばらしいことに接して強い印象を受け心を奪われること。

 

ようするにですね。
 

タイプ4はどんな些細な情報であっても、
それを敏感にキャッチできる高感度なアンテナを
持っているということです。(感受性)
 

そしてキャッチした情報から
「美しいもの・素晴らしいもの」を見出し、
感情として味わえる形に変換する。(情緒)
 

で、変換した感情を増幅させてから
深く味わうんですね。(感動)
 

これが
 

感受性(情報キャッチ)→情緒(感情抽出・変換)→感動(増幅)
 

「感性コンボ」です。
 

このコンボを繰り返すことで、
タイプ4の激しい感情は
「洗練された感性」へと磨かれていく
のです。
 

実際タイプ4の人を見ていると、
「ズーーーン」と暗く沈んでいたのに、
いきなり目をキラキラ輝かせ
感動に打ち震える姿に切り替わる時があります。
 

こんなときはきっと「感性コンボ」がキマッたのでしょうね(笑)。
 

タイプ4の感性は「感情の起伏・浮き沈み・揺れ動き」を体現するのです。
 

ただこれには一つ問題があります。
 

なぜなら、捉えた情報は
常に「美しいもの・素晴らしいもの」に
変換されるワケではないからです。
 

これまで一貫してお伝えしてきたとおり、
タイプ4は基本的には悲劇の人です。
 

だから捉えた情報を 暗くネガティブな感情に置き換えることが多いんですね。
 

このことがタイプ4の「傷つきやすさ」に繋がります。
 

つまりはこういうことです。
 

悲劇の中に生きているタイプ4は
その感情の激しさにより、
感性が磨かれます。
 

その洗練された感性ゆえ、
些細な事に感動するのですが、
それは傷つきやすさと隣合わせ。
 

傷ついたタイプ4は、
再び悲劇の主人公に舞い戻る・・・
ということを繰り返すのです。
 

でも前回お伝えしたタイプ4の『機能』としては、
 

「何の変哲もない情報から美しいものや素晴らしいものを見出す」
 

という能力こそが、新たな価値観を創造する源泉だったりします。
 

なので、やはりこの「感性」も表裏一体。
 

どちらの面もちゃんと受け止めることが
タイプ4を理解することになるのです。

同情的な優しさ

いきなりですが、タイプ4は優しい人が多いと感じます。
 

外見的な「気難しさ」や「とっつきにくさ」があったりするので 声をかけるのに多少気後れすることはありますが(苦笑)。
 

今思えば、
私が本当に苦しい時に優しい声をかけてくれたのは
タイプ4の人ばかりでした。
 

何回かそういうことがあったのですが、
忘れっぽい私でも、
その時のことは深く脳裏に焼き付いています。
 

彼らは常に悲劇の中で生きているので、
同じような悲しみや苦しみを抱える者に対して
共感し、慰め、寄り添うことができる
のです。
 

さて、共感と言えばタイプ9の特徴でもありました。
 

生きていく原動力の少ないタイプ9は共感力を発揮し、
他者の「行動力・思考力・感情」を自分のモノとして
取り込むのでしたね。
 

細かい話なのですが、
タイプ4には他者に一体化するまでの共感力はありません。
 

先ほど、三省堂大辞林さんで「感情」を調べたとき、
実は、しれっと次の箇所も太字にしておきました。

ある状態や対象に対する主観的な価値づけ

 

要するに感情とは本来、主観的なものなのです。
 

主観的とは自分の感覚を大事にすること。
 

つまり激しい感情を持つタイプ4は本来自分主義者なのです。
 

だからタイプ4が他者に共感するのは「感情」、
とりわけ悲しみや苦しみといった暗い感情
なんですね。
 

なので私は
タイプ4のやさしさは「共感」と言うよりも
同情心」に近いものだと解釈しています。
 

タイプ9の「共感力」と区別する為にも
ここは「タイプ4のやさしさ=同情的」と捉えましょう。
 

何故私がこの辺りの言葉の使い方にこだわっているのか?
 

それは、 同情した相手が苦しみから立ち直り、喜びや幸せに包まれた場合。
 

タイプ4はその相手に対し、
「妬み」や「批判」の気持ちを抱くことがあるからです。
 

ぶっちゃけたところ、
その状態を「共感」と呼ぶには無理があると思うんですよね。
 

(どうです?タイプ4の皆さん?)
 

それでは何故自分主義者のタイプ4が
悲しみ苦しむ者に対して同情するのか?
 

エニアグラム書籍を読んでも、
納得がいく答えがあまりないので、
二つほど私の見解をお伝えします。
 

まず一つ目。
 

これまでの話を統合すると、
自分と同じように悲劇を味わい、
悲しみに向き合って理想を目指す者への
「仲間意識」があるのではないかと。
 

そして二つ目。
 

「悲劇の主人公を支えるキャラ」を演じることで
他者の悲劇を自分の悲劇として味わうことができるから。
 

先ほどもお伝えしたように、
タイプ4は悲劇を求めているところがありますからねぇ。
 

でもここは懐かしい曲の歌詞で
手っ取り早く覚えたほうがいいかもしれません。
 

ほら、昔、学園ドラマであったでしょ?
 

「人は悲しみが多いほど
人には優しくできるのだから」って(笑)。

選ばれた理由

これでタイプ4の主な特徴が出揃いました。

1.悲劇性:喪失感、劣等感、疎外感、孤独感、嫉妬、羨望、憂鬱
2.探究心:高い理想
3.感性:激しい感情、感受性、情緒、感動
4.対人関係における押し引き
5.同情的な優しさ

 

ブログ記事5回を通してお伝えできた特徴は、
単語だけなら、たったこれだけなんですねぇ(涙)。
 

さて、以前もお伝えしたと思うのですが、
性格とは生きて行く為の防衛戦略であり、
最初に上手くいった成功体験でもあります。
 

人間には
「一度上手くいったことは次も上手くいくハズだ」
という思考パターンが備わっています。
 

だからこそ最初に上手くいった行動パターンを繰り返し、
次第にそれが性格になっていくんですね。
 

と、いうことはですよ。
 

全てのタイプ4にとって、
少なくとも一度は念願叶って大いなるモノに繋がった、
そんな成功体験を持っているはずなんです。
 

その時のタイプ4の心情を再現してみましょう。
 




 

私が選ばれた理由は何だったのだろう?
 

思い当たるとすれば、
悲劇性、高い理想、感情の揺れ動き、
といったところか・・・。
 

確かに周囲を見渡しても、
不幸や辛い悲しみを背負いながらも
高い理想を探し求める人は他に見当たらない。
 

こんなにも気持ちが激しく揺れ動き、
感動を深く味わい、
苦しむ他者に優しく寄り添える人なんて
私の他に誰もいないではないか!
 

そうか・・・私は他の人と違うのだ。
 

違いがあればこそ
違いの分かる大いなるモノから選ばれたのだ。
 

他の人とは違う、激しい感情や感性を表現したからこそ
大いなるモノを惹きつけることができたのだ。
 

今や私は、奪われた者でも劣った者でもなく、
大いなるモノから選ばれし者である。
 

そう!私は特別な人間なのだ!!
 




 

タイプ4の根源を覚えていますか?
 

「違いがなければ選ばれない」でしたね。
 

これまでお伝えしてきたタイプ4の特徴は全て、
「大いなるモノ=実力者≧親」から選ばれる為の手段なんです。
 

そして、少なくとも一度は、選ばれることに成功したんです。
 

で、その時にタイプ4が思ったのは
自分の持つ特徴が
 

「他の人とは明らかに違っていた」
 

ということです。
 

人とは違う特徴」を効果的に表現することで
大いなるモノという擁護者、庇護者、後援者を
引き寄せることができた
んですね。
 

これがタイプ4の防衛戦略。
 

違いがあればこそ自分の身を守ることができるのです。
 

実際、タイプ4は自分のことを
 

「平凡な人」
「ありきたりな人」
「その他大勢」

に見られることを嫌います。
 

そう見られることはタイプ4にとって、
 

違いが無い→擁護者を獲得できない→生命の危機
 

ですから、それを避けるのは当たり前なんです。
 

というわけでタイプ4にとって
「違いを表現すること」というのは
生きていく為に必要不可欠なことなのです。
 

特別な人

先ほどの再現劇(?)で
「特別な人」というタイプ4の自意識がようやく出てきました。
 

それは、
彼らの戦略が功を奏した「結果」と捉えてください。
 

上記再現劇のように
 

「違いを表現し、
大いなるモノから選ばれたからこそ沸き起こる意識」
 

とでも言いましょうか。
 

他の言葉に言い換えるなら、
「エリート意識」「選民意識」です。
 

こう聞くと「鼻持ちならない威張った奴」のように
感じますが、タイプ4に限ってはそうでもありません。
 

元々タイプ4は物凄い劣等感を抱えているんでしたね?
 

その劣等感の上に、
なけなしのエリート意識を乗っけているから
結構もろかったりするのです。
 

その結果タイプ4は
劣等感とエリート意識の間を頻繁に行き来するか、
同時に感じたりします。
 

そこに「普通」はありませんから、
ある意味、タイプ4は
 

いつも不平等さを感じて生きている
 

といっても過言ではありません。
 

あと、タイプ4は大いなるモノに繋がっていなくても
エリート意識を持つことがあります。
 

それは悪く言えば「強がり」であり、
良く言えば「誇り」「拠り所」だということです。
 

タイプ4の持つ「特別な人」という自意識も
単純なものではないんですね。
 

表現=天性のコピーライター

とうとう最後の章になりました。
 

タイプ4の「表現」についてです。
 

先ほどお伝えしたとおり、
タイプ4における「表現」とは
彼らが選ばれる為に必要かつ切実な行為です。
 

実際、彼らの表現物、例えば
 

「言葉」
「仕草」
「雰囲気」
「身にまとう装飾品」
「創作物(有形無形を問わず)」
「価値観」
 

は独特で、他のタイプとは明らかに違います。
 

否が応でも関心を引きますし、
興味をそそられるんですね。
 

エニアグラムの書籍を読めば、
タイプ4は「芸術家・アーティスト」として
よく紹介されています。
 

実際、知り合いのタイプ4には
そういう人がいます。
 

普通の仕事をしていても、
「感性」や「想像力」を発揮できるポジション
に収まる人が多いのも確かです。
 

新たな価値観を生み出すという意味では
「クリエイター」とも言えるでしょう。
 

でも私は「選ばれる為の表現」という観点から、
タイプ4のことをコピーライターだと思っています。
 

コピーライターとは
簡単に言えば広告の内容を作る人です。
 

なぜコピーライターがタイプ4なのか?
 

それは
 

「お客さんに数ある競合の中から
 自社商品を選んでもらう為のメッセージを伝える」
 

これがコピーライターの仕事だからです。
 

  • お客さん=大いなるモノ
  • 競合=その他大勢
  • 自社商品=自分
  • メッセージを伝える=特徴を表現する  

このように変換すれば、コピーライターの仕事は
まさしくタイプ4の行動そのものです。
 

広告の世界で一番大事なことは
お客さんの関心を引く為に、
「違い」を見せることだと言います。
 

どんなに扱っている商品が素晴らしくても、
広告の中で「この商品は他と違う」ことを伝えなければ
お客さんの関心は引けず、商品は売れないからです。
 

つまり、
 

お客さんの関心を引く=違いを見せる
 

ってことなんです。
 

同じように
大いなるモノの庇護や支援を受けようとするタイプ4にとって、
他者の関心を引けないことは死活問題です。
 

だからこそ彼らは
他者と違う特別な自分」
を精一杯表現している
のです。
 

あと、売れる商品の広告は
見る者の感情を揺さぶるものが多いんだとか。
 

幸い、タイプ4には
人の感情を揺さぶる特徴が山ほど備わっています。
 

今回のタイプ4考察でお伝えした特徴は
どれも他者の気を引き、感情を揺さぶるモノばかり。
 

だから彼らが普段どおり(?)に振る舞えば、
ちゃんと他者の気を引けるんですね。
 

時にはその表現が
 

「お高くとまっている」
 

「芝居がかっている(不自然)」
 

「大げさ(誇張)」
 

ということはあるかもしれません。
 

それは実際の広告を見ていても感じることです。
 

でもね・・・。
 

そんな表現だからこそ不思議と目が止まり、
気がつくと商品を買っているんですよ、これが(笑)。
 

タイプ4の表現も
この優れた広告のように、
他者の心を惹きつけるのです。
 

その意味でタイプ4は天性のコピーライターだと言えるのです。
 

【追記】
もちろんこれは
「タイプ4の適職、すなわちコピーライター」
という意味ではありません。
広告の仕事はクリエイティブなイメージがあるので、
タイプ4のコピーライターは少なくないと思いますけどね。
この章で言いたかったのは
「タイプ4の生き様≒コピーライターの仕事」
ということです。

 

・・・
 

以上でタイプ4考察を終わります。
 

本当にお疲れ様でした。
 

いやー長かった、長かった。
 

お伝えしたい論点を全て押し込んじゃいました(笑)。
 

まとめも無しです。
 

「3・6・9・4・1・7・5・8・2」
 

次回からタイプ1考察が始まります。
 

お楽しみに。
 

それではまた。
 

2012.5.17追記
うーん。今読み返すとこの記事は
こなれてないですねぇ(汗)。
特に共感と同情心、感情の捉え方が甘い気がします。
検討課題ですね。

 

 

コメント
 

1 ■タイプ4考察ありがとうございました!
ここまでタイプ4についてまとめてくださいまして、ありがとうございます!

知人の一人に紹介させていただいたら、僕の「取説」だねという言葉が(笑)

こちらの連載を通して、自分がタイプ4だと認めるに至りました。

詳しい感想はまた長くなりますので、ご用意くださいましたメールフォームからお届けさせていただきました。
よろしくお願いいたします(^o^)/
神楽大王 2011-07-24 22:20:38
 

2 ■素晴らしかったです!
長文だからこそ伝わる具体的イメージに感激しました。
とても分かりやすかったです。
ここまで詳細にタイプを説明されているネット記事はないので、本当に驚かされています。
そして、いつも力作を本当にありがとうございます。

母親も、主人も、息子もタイプ4なので、タイプ4の取り扱いには慣れっこの私ですが、改めて、タイプ4の抱えている根源を読むと、何故かとても愛おしくなりました。

どのタイプも、いじらしいほどに、必死で生存作戦を実行しているんだよな・・・って(笑)
ころん 2011-07-25 06:29:31
 

3 ■ありがとうございます
続けてすみません。
ブログで紹介させていただきました(^^)
ころん 2011-07-25 07:14:12
 

4 ■神楽大王さまへ
いつもコメントありがとうございます。

メールフォームの早速のご利用も有難うございます(笑)。

取り急ぎご質問のお答えのみメールさせていただきました。
篠田工治 2011-07-25 10:45:43
 

5 ■ころんさまへ
コメント有難うございます。

ボリュームについては、流石にやり過ぎた気がします(苦笑)。

別に優遇(?)する気はないのですがタイプ4は
エニア各論の「花」なんで力が入りすぎました(爆)。

ころんさんのお身内はタイプ4ばかりなんですね!スゴイ!

もし今回のタイプ4考察で、違和感を感じた箇所がありましたら
ご意見いただけると幸いです。

あと、ブログのご紹介についても有難うございます!

記事を早速拝見しましたが「そう!そう!」と頷く事しきりでした。

おっしゃるように
人の性格はエニアグラムだけで
全てが分かるわけではありません。

後天的な学習や体験、経験の影響が大きいですし、
やっぱりそこは人それぞれなので。

ただ、その人が根源的に持っている「核」とか
中心を貫く「棒」の部分には
何故だか一定の規則性がある。

そしてその規則性は
あるときは集団内の競争に使われ、
またあるときは集団の結束を強めるのに使われる。

つまり「性格」とは
人という種が生き抜くための「力」だと
思うわけです。

だからこそ「違い」は美しくて愛おしい。

でも、実際のところ、とくに身近な人には
そう思えないこともあったりします。

誰もがいつも聖人でいられるわけじゃないんで(苦笑)。

それでもエニアグラムに触れている時くらいは
そういう愛おしい気持ちを感じていられるんですよね。

今後ともよろしくです。
篠田工治 2011-07-25 11:20:18
 

6 ■自己表現的な考察を失礼いたします^^
>篠田工治さん

余すところないほど本当に見事にポイントや流れを押さえられているタイプ4の考察には、感嘆することしきりでした^^

他のネイティブタイプ4の方のお役に立つかもしれないと思い、僕なりに思ったことをこちらのコメント欄にも掲載させていただきますね。
分量などご自由に、とのありがたいご配慮に感謝いたします^^

まず、僕の場合の「感情」についてですが、
僕の場合、基本的な感情や感じ方はシンプルでストレートなんだと思いますが、
それをストレートに出すことに恥ずかしさを感じるため、出したいのにうまく出せない傾向があるように思います。

深く感じる感情は悲観的な感情に偏りがちで、
人前で取り乱したり声を上げて泣くといったこともできにくい。

ここには自分の劣等性などを知られることへの「恥ずかしさ」「屈辱感」を避ける「怖れ」があると思います。

内心での感情は激しいかもしれませんが、表現に苦手意識があるわけです。

それから、記事の中での
「同情した相手が苦しみから立ち直り、喜びや幸せに包まれた場合。

タイプ4は相手に対し、
「妬み」や「批判」の気持ちを抱くことがあるからです。」
についてですが、これは、
普段からの孤独に耐えられず人を求めるがこうした繋がり方でしか人と深く繋がれない、と思いがちなタイプ4の傾向のように思えました。

人と深い繋がりを通して、自分との深い感情との繋がりも感じ。
さらに大いなる存在へと繋がる、と思う。

この時、
悩み苦しむ人を自分に見立て、自分はその人(=自分)を救う大いなるものに見立てるのかと思います。

その時にこそ、人との直接的な触れ合いの中で、自分の確かな存在感覚である悲劇的感覚が役に立つ(救われる)のではないかと。

そして、その人が幸せになるということは、自分を必要としなくなる、それは大いなる存在と切り離されること。

相手は幸せそうで大いなる存在に愛されているように見える。
だから寂しくなり、それが嫉妬や批判に繋がるのではないかと思います。
神楽大王 2011-07-27 01:07:31
 
7 ■一つ前のコメントの続きになります^^
>篠田工治さま

さきの続きを失礼いたします。
ただ、ここに挙げさせていただいているのはあくまで僕個人での感じ方や思いですが、
ほんの少しでも、他のネイティブの方のご参考や励みになりましたら幸いです^^

………

悩みを聞いたりして繋がれていた相手との同情的な共感交流は、
大いなる存在との繋がりや同一化を味わえることであり、
普段からの悲劇的な自分の存在意義が満たされる。

実は、タイプ4にとっては相手から許可を与えられた形で(許されたと思って)の他者依存かもしれません。
それが終わり、相手が幸せになると、
寂しくなるところから、嫉妬や批判をする。

実はそれは、大いなるものとの擬似的な繋がりを感じられる相手が去ってしまった感覚に耐えられず、
再度の体験を求めて引き戻したいと思うところから来ているのかもしれません。

わかりやすい図も交えてご説明下さったタイプ4の心の動きそのままですね。

実際、今まで何度も人の悩みを聴いたりしてきて、僕の役目はそれかな、(「俺を踏み台にして飛べ!」みたいな(笑))なんて思ったりもすることさえありますから^^

そうしてる間は、ある意味犠牲的で自分は本当には満たされないかもしれませんが。

こうしたタイプの心の動きが社会のありようを創っていくようにも思いました。

また、悲観的な感情についてですが、この深い感情体験こそが私の存在理由なんだ!と思うほどに、それを自己存在や自分の人生体験の拠り所と信じ込んでいたようにも思います。

それをベースにおくかぎりはこうした人生のパターンは続きますでしょうし、
ノリや快活さなどの他の感覚はタイプ4にとっては違和感があるんでしょうね。

基本的に大いなる存在に対して生真面目で一生懸命なタイプなんでしょうね。
その劣等感故に、人の楽しさなどに必死に合わせたりもしますけど。

そして、
自己イメージが低く自分を大切にできにくいタイプ4には、タイプ4の長所への着目はとても大事だと思いました。
なので、今はタイプ4の自分を認め受け入れることから始めたいと思います。

長所についても、少し書かせていただきたいと思います。
神楽大王 2011-07-27 01:26:28
 

8 ■ひとまずこのコメントまで「3通続き」になります^^
>篠田工治さま

タイプ4の長所に関してですが、

タイプ4には、自分に対してシニカル(冷笑的)な所から、自分の長所を素直に受け入れられない傾向があるかと思います。

長所を長所として認めることは、自分の素晴らしさに幸せな気持ちで満たされることに繋がる。

それは悲劇的感覚からなるタイプ4の根源的な原動力を失うことと隣り合わせなのかと。

これを打開するためには、自分の周りの人や関わるものの中に素晴らしいと感じること、その中に大いなるものへの肯定的な気持ちを感じることが有効なのかもしれません。

関係書籍には、悲観的感情の渦の中の世界から、現実(他の人達・社会的活動など)に積極的に関わることが、簡単とは言いませんがタイプ4のシフトの鍵だというように書かれてましたが、

なんだかわかるような気がします。

そして、タイプ4が悲観的感情の表現や分かち合いをすることによって人との深い繋がりを感じることは、
一部のタイプ4にとって現実と関わるプロセスの中に含まれるのかもしれません。
それは、僕のプロセスでもありました^^

また、悲観的感情を無理に切り捨てようとすることは、現実社会では求められがちかもしれませんが、タイプ4にとっては酷なことであり反発心すら感じることなのかもしれません。

平凡な現実の幸せをとるか、悲観的感情という存在理由をとるか。それほどにタイプ4は悲観的感情を大事にするかと思います。
僕がそうでした(…敢えて過去形にしてみました^^)

悲観的感情はあっても感じてもいいので、それをうまく受け入れられる形で表現することや、

現実と関わり現実の素晴らしいと感じる部分を培っていき、
悲観的感情は自分のすべてではなく一部と思えるように自然になっていくことが、
タイプ4が生きていくうえでの救いなのではないかと思いました。

タイプ4の方によって思いは異なるかもしれませんが、僕はこんな風に今までの自分を捉らえてみました。

色々と長くなりましたが、ひとまずここまでとさせていただきますね。

長文をご掲載させていただきまして、ありがとうございました!
神楽大王 2011-07-27 01:49:20
 
 

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