リバースエニアグラム

T6考察第1回「寄らば・・・_タイプ6の根源・欲求・恐れ」

エニアグラムの案内人、篠田工治です。
 

前回まではタイプ3の主な特徴でした。
 

「3・6・9・2・4・1・7・5・8」
 

今回からようやくタイプ6の解説に入ります。
 

でもその前に、やっぱり前置き(笑)。
 

いや~、ホント悩みましたよ。タイプ6考察は
 

どのエニアグラム指導者も主張していることですが、
日本はタイプ6的な国です。
 

そして私の嫁子もタイプ6。
 

本来、とっても身近なハズなんですよ。6は。
 

それでも細かい特徴を掻き集めれば集めるほど、
タイプ6って分からなくなるんです。
 

「行動の結果」だけを観察していたら、
タイプ6の行動は矛盾だらけで体系化できない(汗)。
 

「行動の裏にある動機」までは見えるんですが、 その行動の仕組みが分からないんです。
 

ただ、半月ほどウンウン唸って、無い知恵を絞った結果、
タイプ6の一見矛盾する行動の仕組みが
ようやく見えてきました。
 

それでようやく筆を進めることができた次第です。
 

それではシンプルにいきましょう。
 

タイプ6を知る、たった一つの大事なこと。

最初に結論。
 

タイプ6が抱えている根源をお伝えします。
 

いいですか?

それは・・・

拠り所が無いと不安だ

・・・です。
 

拍子抜けするくらい、シンプルっしょ?

いくら行動に矛盾を抱えていても、
タイプ6の根底にある想いは至ってシンプルなんです。
 

まぁ、内容的には少々頼りない表現ではあります。
 

実際のところ、この根源を認められなくて、
「自分のタイプが分からない」
と悩み続けるタイプ6さんは結構いるんです。
 

でも自分の弱さを認めることは強さの証だと
よく言うじゃないですか。
 

実際、その通りだと思うし、その辺りの謙虚さは
成長を目指すのであれば大事な心構えでもあります。
 

なので悲観的に考える必要は全くありません。
 

タイプ6を理解する第一歩がこれなので
例によって、さっさと覚えてしまいましょう(笑)。
 

不安とは?

それではこの短い文章をドンドン広げて行きます。

拠り所が無いと不安だ

そう。タイプ6は不安なんです。
 

もちろん人間であれば、
形や程度は違えど誰でも不安は覚えるものです。
 

でもタイプ6は全タイプ中、一番不安を抱えて生きています。
 

ではここで質問。
 

「不安」ってよく使う言葉ですが
その本当の意味って分かりますか?

そこで三省堂大辞林さんの登場です。
 

ふあん【不安】
(1)気がかりなこと。心配なこと。これから起こる事態に対する恐れから、気持ちが落ち着かないこと。また、そのさま。
(2)〔哲〕〔(ドイツ) Angst〕人間存在の根底にある虚無からくる危機的気分。原因や対象がわからない点で恐れと異なる。実存主義など現代哲学の主要概念。
(3)〔心〕 漠とした恐れの感情。動悸(どうき)・発汗などの身体的徴候を伴うことが多い。

 

太字の部分にご注目。
 

まず大事なのは
「これから起こる事態に対する恐れ」の部分です。
 

「これから起こる」とはズバリ未来の事を指しています。
 

つまりタイプ6は
起こるかどうかは分からない未来のことを恐れているのです。
 

「え、誰でも未来の事を恐れているんじゃないの?」
 

いえいえ。実はそうでもないんです。
 

一言で言えば程度の違いなのですが、
例えば直前に考察したタイプ3は、
未来のことをそれほど案じてはいません。
 

むしろ目標を成し遂げる為、
タイプ6とは対極的に常に先の結果のことを
「前向き」に考えています。
 

いくらタイプ3でも悪い結果を予想しながらでは
「エネルギッシュに邁進(まいしん)する」
なんて芸当はできないからです。
 

「前向き」の反対は「後向き」とか「悲観的」ですよね。
 

だからタイプ6はそもそも悲観的だと言えるのです。
 

ということは
悲観的に物事を考えがちだからこそ、将来のことを恐れる
という見方もできるワケですね。
 

次に太字「危機」の部分。
 

読んで字のごとくですが「危うくなること」ですね。
 

これは「身の危険」と言い換えてもいいでしょう。
 

つまりタイプ6は
「悲観さゆえ、将来の身の危険を恐れる」のです。
 

さらに太字「原因や対象が分からない」「漠とした」の部分が重要です。
 

「漠」とは「漠然」ということ。
 

ようするにタイプ6が恐れるものって、 ハッキリとしたものじゃないんです。
 

原因が分からなくて目に見えないから恐ろしいんですね。
 

実際、ホラー映画なんか見ていると、 恐怖の正体って中々明らかにされないじゃないですか(笑)。
 

世にホラー映画なんて腐るほどあるのに、
この手がよく使われるということは、
やっぱり目に見えないものは恐ろしいということです。
 

ここまでをまとめると

・タイプ6は悲観的に物事を捉えがち
・だから将来(未来)の身の危険を恐れる
・身に危険を及ぼすものが
 ・正体不明
 ・目に見えない
 ・曖昧
 ・漠然
 なものだと恐れは強くなる

です。

タイプ6の欲求

拠り所が無いと不安だ

さて、次に見ていくのは
「拠り所(よりどころ)が無いと」の部分です。
 

「〇〇が無いと不安だ」ということは
「〇〇があれば安心だ」ということになります。
 

つまりタイプ6にとって「拠り所」が有れば安心でき、
将来の身の危険を恐れなくても済む
のです。
 

これがタイプ6の欲求です。
 

それでは「拠り所」とは一体何を指すのでしょうか?
 

再び三省堂大辞林さんから。

よりどころ 【拠り所】
(1)ある事の成り立つ根拠となる事柄。
「意見の―となる資料」
(2)たよるところささえとなるもの
「身の―を求める」「心の―がない」

 

です。
 

こちらもいい表現が並んでいます。
 

「ある事の成り立つ根拠」というのは、
この場合「タイプ6自身が成り立つ根拠」と当てはめればいいですね。
 

ぶっちゃけ「自身が成り立つ根拠」というのは
かなり大げさに聞こえますが、
それだけにタイプ6にとっての拠り所とは
大きな存在、大きな場所であることが伺えます。
 

つまりタイプ6が望む拠り所とは
信頼でき、自身を支えてくれる基盤」のこと。
 

そして、そんな基盤に属していれば、
タイプ6は安心できるんですね。
 

タイプ6の欲求
・信頼でき、自身を支えてくれる基盤に属して安心したい

これがタイプ6の根源から導きだされる欲求になります。

タイプ6の恐れ

では欲求の反対、恐れは何になるのでしょうか?
 

これは二つに分けて考える必要があります。
 

根源は「拠り所が無いと不安だ」でしたね。
 

なので一つ目は、
そもそも基盤に属していないこと、
つまり「孤立」を恐れます。
 

一人ぼっちが怖いんですね。
 

二つ目は「どんな基盤でも属していればいいのか?」
という論点です。
 

もちろんそんなワケありません。
 

「信頼でき、自身を支えてくれる基盤」なら安心、
ということは
信頼できず、自分を支えてくれない基盤」に属するのは不安で
むしろ危険だ
ということです。
 

実際、タイプ6ではなくとも、
仲間だと思っていた集団が、実は敵だったというのは
ありがちなシチュエーションですよね(苦笑)。
 

まとめると

タイプ6の恐れ
・基盤から離れて孤立すること
・信頼できず、自分を支えてくれない基盤に属すること

 

です。
 

今回は少々短いですがここまで。
 

■タイプ6の根源
・拠り所が無いと不安だ
■不安とは?
・タイプ6は悲観的に物事を捉えがち
・だから将来(未来)の身の危険を恐れる
・身に危険を及ぼすものが
 ・正体不明
 ・目に見えない
 ・曖昧
 ・漠然
 なものだと恐れは強くなる
■拠り所とは?
・信頼でき、自身を支えてくれる基盤
■タイプ6の欲求
・信頼でき、自身を支えてくれる基盤に属して安心したい
■タイプ6の恐れ
・基盤から離れて孤立すること
・信頼できず、自分を支えてくれない基盤に属すること

 

つまりタイプ6のモットーは「寄らば大樹の陰」なんです。
 

今回はタイプ6の初回ということもあり、
抽象的な言葉ばかりでした。
 

でも大事なことばかりなので早めに覚えてくださいね。
 

次回は「基盤に属すること」
タイプ6の不安が何故強いのか?
その結果、どのような防御方法を身に付けたのか?
についてお伝えします。
 

それではまた。
 
 

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