リバースエニアグラム

T6考察第2回「なぜ不安?_タイプ6の防衛戦略」

エニアグラムの案内人、篠田工治です。
 

グッとこらえて前置きは無しです。
 

前回はタイプ6が抱える根源、欲求と恐れについてお伝えしました。
 

今回はタイプ6解説の2回目。
 

タイプ6の不安が何故強いのか?
その結果、どのような防御方法を身に付けたのか?
についてお伝えします。

 

それではシンプルにいきましょう。

なぜ不安になるの?

最初に結論。
 

タイプ6が強い不安を抱える理由は   自分に対する確信の無さです。
 

前回、「不安」について次のようにお伝えしました。
 

■不安とは?
・タイプ6は悲観的に物事を捉えがち
・だから将来(未来)の身の危険を恐れる
・身に危険を及ぼすものが
 ・正体不明
 ・目に見えない
 ・曖昧
 ・漠然
 なものだと恐れは強くなる

 

悲観的になったり、将来の事を恐れるのは、
「身に危険が迫った時、それに対処できるだけの能力が自分には無い」
と思い込んでいる
からです。
 

自分への確信、つまり
「自分の能力や力だけで十分に身を守ることができる」
という自信が無いからこそ、
先のことが心配になるんですね。
 

実際の所、他者から見たら心身が強そうに見えたとしても、
タイプ6が自分のことを弱いと思い込んでいるケースは多いんです。
 

たとえば私の知人にタイプ6の警察官がいます。
 

いつも体を鍛えていて、脱ぐと筋肉がスゴイんです(笑)。
 

彼は、犯人が立てこもった時に、
最初に銃を構えて突入する役割が多いとのこと(汗)。
 

で、その時の心境を聞いたら、
 

「いや~、篠田さん。やっぱ怖くて、もう心臓バクバクっすよ!
あんまり怖いと突入前に目眩がすることもあるんです!」
 

とのこと。
 

聞いてるこちらは内心、
 

「いやいや、あなたみたいなガタイのいい人が
銃を構えて突っ込んできたら、みんなビビって逃げるから」
 

と思うのですが・・・。
 

つまりタイプ6にとって、外に広がる世界は
「魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)し、
猛者(もさ)共や油断ならないペテン師達が住まう恐ろしい世界」
なんです。
 

大げさに聞こえるかも知れませんが、このように考えれば
彼らの「外界への不安の大きさ」を想像することができるでしょう。

自己不信が生む防衛戦略とは?

どんどん特徴を広げていきます。
 

「自己不信」という特徴を持つタイプ6が
生き延びる為に身に付けた防衛戦略が二つあります。
 

それは

1.警戒心
2.帰属心

です。
 

前回、2.の帰属心について軽くお伝えしていますので、
今回は1.の警戒心についてのみ解説しますね。
 

さて、タイプ6は
「外の世界では身を守る事ができない」
と思っているんでしたね。
 

なので自分の身を守る為には、
まずは外の世界を用心深く警戒する必要があります。
 

そしてこの警戒心を発達させた結果、
タイプ6には次の特徴が備わりました。
 

それは

1.危機への敏感な反応
2.油断の無さ(疑り深さ)

です。
 

まず1.についてですが、
とにかくタイプ6は危機に対する感度が物凄く高いんです。
 

タイプ6を説明するのにこれまで出てきたキーワードは・・・

「不安・心配」
「将来の身の危険を恐れる」
「目に見えないものを恐れる」
「悲観的」
「自己不信」
「自分の能力では十分に生きていくことができない」

 

そして外の世界には
「魑魅魍魎」
「猛者」
がウヨウヨしている・・・。
 

こんな状態で敏感にならなかったら、
逆に頭おかしいですよね?

なのでタイプ6は

  • 敵の襲撃に備えて、
  • いち早く危機を察知し、
  • 何が問題なのかを瞬時に判断して、
  • 早めに対処しよう

とします。
 

2.の「油断の無さ(疑り深さ)」は
敵に対するタイプ6の心構えと言ったらいいでしょうか。
 

つまり簡単には敵を信用しないということです。
 

例えば
「一旦敵が去っていったと思い、気を緩めた途端に
後ろから伏兵が襲いかかってきてやられてしまう」
ということはよくある話です。
 

だからこそタイプ6は危機をやり過ごしたとしても、
即安心という気分にはなれず、
引き続き疑い深く外界を警戒することになります。
 

まさしく「勝って兜の緒を締めよ」を体現するんですね。

なぜ帰属心?

以上がタイプ6の防衛戦略その1、警戒心の説明でした。
 

私のタイプが2で楽観的だからでしょうか。
 

ホント、タイプ6の人って大変だなぁと思います。
 

でもね。
 

タイプ6だって、やっぱり疲れるんですよ。
 
恐怖心を抱えて警戒しながら生き続けるのって。
 

実際、そんな状態がずーっと続いたら
タイプ6は一体どうなってしまうのでしょうか?

ここで私の大好きな脳科学ネタを少々。
 


エニアグラムのタイプに関係なく、
「恐怖」「警戒」「逃げるか?闘うか?」
という感情や判断については
脳内物質「ノルアドレナリン」が関わっています。
 

ノルアドレナリンは平たく言うと、脳内で
「危機管理センター」の役目を果たしているんです。
 

つまり先ほど出てきた
・いち早く危機を察知し、
・何が問題なのかを瞬時に判断して、
・早めに対処しよう
という部分をつかさどっています。
 

人間は恐怖を感じると
このノルアドレナリンが沢山分泌されます。
 

するとどうなるか。
 

脳が覚醒するので判断力がアップし、
「逃げるか闘うか」といった
ギリギリの判断を行えるようになります。
 

併せて感覚が敏感になり、視力もアップ。
 
これでいち早く危険を察知することができます。
 

そしてノルアドレナリンが同じ興奮系の脳内物質である、
アドレナリンの分泌を促します。
 

その結果、体を維持する機能(消化や代謝)をオフにして、
心臓、肺、筋肉といった運動機能にパワーを集中するのです。
 

人間はノルアドレナリンのおかげで
逃げたり戦ったりするのにふさわしいコンディション、
言わば臨戦態勢になることができるんですね。
 

もちろん問題もあります。
 

それはノルアドレナリンの分泌は無限ではないこと。
 

ずっと警戒体勢や戦闘モードを続けていると
ノルアドレナリンはドンドン分泌されて、
しまいには枯渇してしまうんです。
 

で、枯渇したらどうなるか?

ウツになって動けなくなっちゃうんです。
 

枯渇しないにしても消化や代謝といった機能が低下して、
心肺機能が常に高くなっているのですから、
体に良いワケがない。
 

ノルアドレナリンは
天然のドーピング剤みたいなものですから(苦笑)。
 


これが強い恐怖心を抱えてずーっと警戒し続けた場合に起こる
最悪な事態なワケです。
 

ぶっちゃけこれは人生のハードモード。
 

できればイージーモードで進めたい。
 

だからこそタイプ6は
第1の防衛戦略「警戒心」をバリバリ使わなくても済むように、
第2の防衛戦略「帰属心」を編み出したのです。
 

話が盛り上がってきましたが、今回はここまで。
 

まとめます。
 

■タイプ6が不安になる理由
・自分に対する確信の無さ=自己不信
・確信の無さとは
 「自分の能力や力では十分に身を守ることができない」
 という思い込み
・外の世界はとても恐ろしい場所
・自己不信が生み出した防衛戦略
 1.警戒心
 2.帰属心
■第1の防衛戦略=警戒心
・自分の身を守る為には恐ろしい外の世界を
 用心深く警戒する必要がある
・警戒心が発達した結果、次の二つの特徴が生まれた
 1.危険への敏感な反応
  ・敵の襲撃に備えて、
  ・いち早く危機を察知し、
  ・何が問題なのかを瞬時に判断して、
  ・早めに対処しよう
 2.油断の無さ(疑り深さ)
  ・簡単には敵を信用しない
■第2の防衛戦略=帰属心が生まれた理由
・たとえタイプ6であったとしても、
 恐怖心を抱えて警戒しながら生き続けるのは辛いから
・そんな状態を続けていたらウツになったり、
 体を壊してしまうから

 

でした。
 

次回はタイプ6のもう一つの防衛戦略、
「帰属心」についてもう少し解説したいと思います。
 

それではまた。
 
 

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