リバースエニアグラム

T6考察第3回「タイプ6における基盤とは?」

エニアグラムの案内人、篠田工治です。
 

例によって前置きは無し。(ホントは書きたい)

タイプ6の解説はこれで3回目です。
 

第1回はタイプ6の抱える根源、欲求、恐れについて。
 

第2回はタイプ6が不安になる理由と
そこから生み出される防衛戦略の一つ、
「警戒心」についてお伝えしました。
 

前回お伝えしたとおり、
「強い警戒心」をずーっと抱えながら生きて行くのは
ハードな防衛戦略です。
 

そんな状態は体に良くないし、心にも良くない。
 

そこで今回は
タイプ6が編みだしたイージーな防衛戦略、
「帰属心」について探っていきたいと思います。
 

抽象的な話からだんだん具体的な話に進めていきますので
頑張ってついてきてください。
 

それではシンプルにいきましょう。
 

帰属することで得られる5つのメリットとは?

タイプ6の根源って何だったか覚えていますか?
 

拠り所が無いのは不安だ」でしたね。
 

そして欲求は
信頼でき、自身を支えてくれる基盤に属して安心したい
でした。
 

これは
『支えられている感覚』というメリットが欲しいから基盤に帰属したい
と言い換えることができます。
 

では「支えられている感覚」とは
具体的にはどんなものがあるのでしょうか?
 

ざっと思いつくのは次の5つです。
 

1.指針や目標を与えてくれる
2.行動の指示を与えてくれる
3.身を守ってくれる
4.困ったときに助けてくれる
5.公正な賞罰などの秩序を与えてくれる

 

これまでお伝えしてきたとおり、
タイプ6は強い不安を抱え、
自分に対する自信がとても低いのです。
 

だから物事を率先して判断することは
できればしたくないんです。
 

なので
1.の「何を目指せばいいのか?」
2.の「次に何をすればいいのか?」
ということを帰属先が具体的に教えてくれれば
タイプ6はとても安心できるのです。
 

そして3.の「自分の身を守って」くれて、
4.の「困ったときに程良く助けて」くれれば、
やはりそれは心の支えになります。
 

5.の「公正な賞罰」とは平たく言えば、
「帰属先にとって良いことをすれば必ずご褒美がもらえて、
悪いことをすれば必ず罰が与えられる」
という公平で明確なルールの事です。
 

四字熟語で言うなら
「信賞必罰(しんしょうひつばつ」。
 

このような明確な秩序があればタイプ6は
「何をしたらよいのか?」
「何をしたらいけないのか?」
で悩むことが少なくなるんです。
 

以上5つのメリットを得られればタイプ6の不安は和らぎます。

基盤と成り得る5つの条件とは?

上記5つのメリットは確かにタイプ6を安心させます。
 

では、これらのメリットを基盤が提供してさえくれれば、
タイプ6は安心して帰属することができるのでしょうか?

もう一度タイプ6の欲求を見てみます。
 
信頼でき、自身を支えてくれる基盤に属して安心したい」

もうお分かりのとおり、
タイプ6が安心して帰属する為には
基盤への信頼が必要不可欠なのです。
 

メリットだけが沢山有ってもダメなんですね。
 

それでは、
タイプ6が基盤を信頼するのに必要な条件とは
一体どのようなものでしょうか?
 

ざっと思いつく条件は5つあります。

1.強い力を持っていること
2.長期的に継続できること
3.頑丈で壊れないもの
4.正しく誠実であること
5.秩序やルールがあること

 

この5つの条件さえ満たせれば
基盤はどのようなものであっても構いません。
 

逆にこれだけ理想的な条件がしっかり揃っていれば、
タイプ6はその基盤を次第に神格化するようになります。

基盤の正体は5つ

ただ実際のところ。
 

タイプ6を観察していると、
基盤に成りやすいものって大体決まっているんです。
 

代表的なものは次の5つです。

1.権威者
2.集団(共同体・組織)
3.主義(信念・信条)
4.先人の教えやルール(宗教・伝統・慣習・規範・法)
5.過去の成功事例(前例・マニュアル)

 

順に説明をします。
 

1.の「権威者」については、他に
指導者、リーダー、ボス、トップ、カリスマ、グル
などの表現がありますが、
ようするに「エライひと」のことです。
 

通常は集団の中で「力」を体現している存在ですね。
 

そして2.の「集団」は人の集まりです。
 

それは家族でも、学校でも、職場でも、地域社会でも国でも
なんでもOKです。
 

実はタイプ3の解説では、「権威者」と「集団」の
両者をハッキリ区別してきませんでした。
 

でもタイプ6における「権威者」と「集団(共同体)」は
完全に別物だと考えてください。
 

何故なら、
権威者は下々の者に「指示を与える」ものですが、
集団は「総意で決まる」ことが多いからです。
 

3.の「主義」はとても抽象的な言葉ですが
「同じ考え方をする人達の集まり」
と理解すればよいでしょう。
 

例えば民主主義陣営とか平和主義などの大きなもの。
 

菜食主義とかネコ派イヌ派といった
コダワリや好き嫌いといった小さなもの。
 

規模やメンバー間の親密度は違えど、
これらは同じ考え方を持つ繋がりですよね。
 

「考え方」が強くなればなるほど、
「信念」とか「信条」という言葉に変化していきますが、
意味は「主義」と同じです。
 

4.の「先人の教えやルール」については
「宗教・伝統・慣習・規範・法」などを覚えておけば
十分でしょう。
 

「長く継続してきた」という点がタイプ6にとって
価値を感じるんですね。
 

5.の「過去の成功事例」とはようするに「前例」です。
 

「一度上手くいったことは二度目も上手くいく可能性が高い」
ということを本能が知っているんですね。
 

それが三度目四度目と重なってくると
「成功事例」が「成功法則」に変わってきます。
 

マニュアルとは言わば「検証済みの成功法則」です。
 

だからそれが手元にあれば
タイプ6にとって、とても心強い味方になるワケです。
 

以上がタイプ6が帰属する基盤の正体でした。
 

形は様々ですが、
「支えになる拠り所」という意味では全て同じ。
 

細かい事を覚えるのが面倒なら
単純に「基盤=大いなるもの」と捉えてもOKです。
 

今回はここまで。
 

まとめます。
 

■基盤に帰属することで得られる5つのメリット
1.指針や目標を与えてくれる
2.行動の指示を与えてくれる
3.身を守ってくれる
4.困ったときに助けてくれる
5.公正な賞罰などの秩序を与えてくれる
※5つのメリットを得られればタイプ6の不安は和らぐ
■基盤に帰属する際に考慮される5つの条件
1.強い力を持っていること
2.長期的に継続できること
3.頑丈で壊れないもの
4.正しく誠実であること
5.秩序やルールがあること<
※理想的な条件が揃っていれば
タイプ6は次第に基盤を神格視するようになる
■基盤の正体は5つ
1.権威者
2.集団(共同体・組織)
3.主義(信念・信条)
4.先人の教えやルール(宗教・伝統・慣習・規範・法)
5.過去の成功事例(前例・マニュアル)
※単純に「基盤=大いなるもの」と捉えてもOK

 

でした。
 

今回は覚えることばかりで大変でしたね。
 

ここまで細かくして、
ボリュームを増やしてもいいものかどうか 結構悩みました。
 

でも、捉えにくいタイプ6を理解するには
今回の内容って大事なんですよね。
 

次回はタイプ6が「どのような態度で基盤に接していくのか」
についてお伝えします。
 

それではまた。
 
 

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