リバースエニアグラム

T7考察第11回「大きな変化を起こす巻き込みの天才、インフルエンサー_タイプ7の光」

破壊者の母、篠田工治です。

前回までに計3回分、タイプ7が抱える負の側面を書き綴ってきました。

そもそもエニアグラムを学ぼうとすると、負の側面をやたら強調する書籍も多く、私自身そういうのを読んでウンザリしてきました。

その反動もあってか、このシンプルエニアグラムでは、なるべくプラス面を強調してきたつもりです。

ただタイプ7の場合、他のタイプと比べ回数が突出して多いことから、ある意味バランスを取るために負の側面が多くなったのかもしれません。

さて、タイプ7考察の第11回目、最終回です。

今回はタイプ7のプラス面、「光」の部分にスポットを当てていきます。

尚、第1回目にカタカナが似合うとお伝えした手前、実はかなり意識してカタカナ(英語?)表現を使ってきました。

ここまできたら毒食らわば皿まで。今回もカタカナで攻めてみたいと思います(笑)。

ブレークスルーを生み出すムードメーカー

basketball

タイプ7はその場にいるだけで周囲の空気を明るくて楽しい、前向きで和んだ雰囲気に変えることができます。

意気消沈した重苦しさを自慢の笑顔で跳ね除け、まずは自らが率先して盛り上がり、周囲を盛り上げる。

タイプ7は好奇心の塊であり、常に楽しさや面白さという刺激や快楽を求め弾んでいるからこそできる芸当です。

タイプ7が意識してムードを作る場合は、頭の回転の速さが役に立ちますし、意識しない場合でも魅了の魔法のおかげで、周囲の者は知らず知らずの内に乗せられ、楽しく前向きな気分になっていきます。

周囲の者が楽しく前向きな気分になるとして。ただそれだけの効果しかないのであれば、このムード作りは光の側面とはまでは言えません。

では一体どういう点が光だと言えるのでしょうか?

それは2つあります。

1つ目は集団において士気が上がるということです。

しき 【士気】
戦いに臨む、兵士の意気込み。また、集団で事に臨む人々の意気込み・熱意。
「―を鼓舞する」
三省堂大辞林より

人の意気込みや熱意は時として、その集団が持つ実力を飛躍的に高める効果を生みます。

特にスポーツやビジネスなど、その根底に競争性を抱えるジャンルにおいては、士気が勝敗を分かつ大事な要素になります。

タイプ7のムード作りは、この士気を鼓舞する1つの魔法と言ってもいいでしょう。

余談ではありますが、昔よくやった剣と魔法系のRPGゲームには、大抵「士気を鼓舞して味方の攻撃力を高める」という魔法があったものです。

敵対的な登場人物を懐柔する「魅了(考察第9回を参照)」の魔法ってのもありました。

タイプ7は「攻撃系・回復系・補助系」という魔法の3系統のうち、補助系魔法の達人なのかもしれません。

次にタイプ7のムード作りによる2つ目の利点ですが、それは集団が苦境のまっただ中にある場合、事態を打開するヒントが生まれやすい、ということです。

苦しい時は誰でも心の余裕がなくなり、本来持っている力を出しきれず、事態はどんどん悪化しがちです。

よく言われることなのですが、そんな時こそ逆に「笑えて・楽しめて・和む」という心の余裕を持つべきなんですね。

多くの場合、事態を好転させる鍵は眉間にしわ寄せて考えつくものではなく、肩の力が抜けたり気分が高揚してきた時にフッと閃くものだからです。

ただ実際に集団が苦境に立たされた場合、なかなかそういう楽観的なムードを作ることは難しいものです。

そんな時、乗り気になった(?)タイプ7さんが一人いるだけでそれは可能になります。

新たな可能性や選択肢を常に考えていればこそ、タイプ7さん自らが打開のヒントを提案することも多いでしょう。

集団の士気が上がり、現状を打開する突破口(ブレークスルー)が見つかる、それがタイプ7のムードづくりが生む光の側面です。

集団が一つ事を成そうとする場合、タイプ7は不可欠な存在なのです。

シェアの精神

winecooler

ここでいうシェアとは「シェアナンバーワン商品」といった市場に占める割合のことではなく、「モノゴトを分かち合い共有すること」を指します。

タイプ7は出し惜しみすることなくモノゴトを分かち合う精神にあふれているのです。

考察の第7回で触れたとおり、お茶菓子や抹茶アイス(?)のお裾分けに始まり、彼らが身に付けた価値ある技術や集めた情報、心踊る体験などを周囲に提供し、共有することが好きなのです。

そしてこれまでお伝えしたとおり、タイプ7は基本的には権威性を嫌いますから、「高名・著名・地位の高い」タイプ7さんであっても、いわゆる「お高く止まった」ところが無いんです。

又、シェアの際に恩着せがましさが無いのもタイプ7の特徴です。

ですから周囲の人は気後れすること無く、気軽にタイプ7から価値ある恩恵を受け取ることができます。

これがタイプ7の2つ目の光の側面です。

私は以前、大学付きのSEとして数年働いたことがあるのですが、よく接していた二人の教授がタイプ7だったんですね。

そのお二人は、その業界(学会か)ではかなり高名な方なのですが、誰に対しても分け隔てることなく接し、いつもニコニコ楽しそうに学生や研究生相手にレクチャーしていた姿をよく覚えています。

タイプ7がシェアの精神を持つにいたった理由について、私は次の3つがあると考えています。

1つ目はタイプ7流の「やさしさ表現」。

2つ目は「自分が心置きなく刺激を味わう為の自分や他者に対する免罪符」。

3つ目は「1つのモノゴトに執着しないという根源の表れ」です。

1つ目は読んで字のごとくなので解説しません。

2つ目は考察の第7回でお伝えしたので繰り返しませんが、免罪符的な行為は彼らの頭の良さ、要領の良さの表れでもあることを付け加えておきます。

3つ目については次のように考えています。

同じく考察の第7回では

タイプ7は快楽主義者であり、心の弾む強い刺激と興奮を求めて次から次へと味わいつくす美食家

と書きました。

タイプ7にとってはそれがどんなに価値あるモノゴトだったとしても、一旦味わってしまえばその次に受け取る刺激は少なくなります。

言わば刺激には鮮度があるのです。

だから彼らにとっては新たな刺激に心踊らせながら最初の一口目を頬張るまでが勝負であり、二口目以降は鮮度の落ちた刺激を惰性で取り込む事にほかならないのです。

最初の一口に優る刺激は得られない以上、鮮度の落ちた刺激を一人で抱え込んだところで意味はなく、むしろ未知なる新たな刺激に意識を向けた方がタイプ7にとってよほど建設的だと言えます。

ここで大事なのは、タイプ7にとっては鮮度の落ちた刺激であっても、まだ口にしていない周囲の目には、鮮度の高い最高な刺激として映ることです。

なぜなら、タイプ7さんがニココしながら美味しそうに刺激を頬張る姿を見れば、否が応でも刺激に対する期待が高まるから(笑)。

ならばタイプ7も既に味わったモノゴトに執着するよりは、むしろ気軽に周囲に振る舞って楽しいムードを作り上げた方が、よほど新たな刺激が得られるというものです。

そもそもタイプ7においては「次なる計画」を沢山立てるだけで大きな刺激や興奮になり得ます。又、万能感のおかげもあって、次なる刺激を獲得できるかどうかの不安は少ないと言えます。

なので出し惜しみをする必要はないんですね。

価値を伝える生粋のエバンジェリスト

speaker

シェアの精神によって周囲は喜び、楽しいムードが生まれ、その結果タイプ7自身も新たな刺激を味わうことができます。

で、あるならば。

心の弾む刺激に貪欲なタイプ7は、自分が味わって気に入った刺激、すなわち高い価値があると自分が認めたモノゴトをもっと多くの人に積極的に広めたいという欲求が生まれます。

それがシェアの精神が高じて生み出されるタイプ7の3つ目の光、「生粋のエバンジェリスト」です。

三省堂大辞林さんの解説では物足りなかったので、今回は「はてなキーワード」さんからの引用。

エバンジェリスト evangelist
・英語
1.福音伝道者、福音書の著者
2.(特定の分野への)熱烈な支持者、改革運動者
・ビジネス用語
自社の製品やサービス、ノウハウ等を、顧客・パートナーをはじめ世間に広くわかりやすく説明して回る役割をする人。 開発者でありながら、PRの役割を担う人が多い。役職として採用している企業もある。
また、自分が信奉する製品を、他人に勧めて広めようとする人のこと。
元々は、複雑なIT技術を分かりやすく説明する役割をする人を呼びあらわすIT用語であったが、今では一般的に使用されつつある

エバンジェリストとは「もともとはキリスト教の伝道者のことを指していたのが、いつしかIT系の商品サービスを広める人の意味に変わり、最近ではIT系以外のモノゴトに対しても使うようになってきた」という古くて新しい言葉です。

考察の第7回でもお伝えしたとおり、タイプ7は常に新しくて楽しい刺激や快楽を求めるエピキュリアン(快楽主義者)です。

そんな彼らの貪欲な欲求を満たしてくれる「商品(モノ)・サービス(コト)・情報」が見つかれば、タイプ7はそれらの熱狂的な信奉者となるのです。

そしてシェアの精神により、タイプ7は周囲の人に対して小分け出来るものであればお裾分けしたり、そうでないなら価値あるオススメ情報としてイキイキと分かりやすく説明してくれるのです。

ホラ、あなたの周りにも一人はいるでしょ?

誰から頼まれたワケでも、見返りが有るワケでもないのに「これ絶対オススメ!」っていろいろ教えてくれる人が(笑)。

facebookやtwitterなどのいわゆるSNSを覗けば、そういうオススメ情報で溢れてたりします。

「新たな価値を積極的かつ自発的に周囲に広めていく」という意味では、これはまさしく布教活動だと言っていいでしょう。

タイプ7は自らが信奉する新しい価値を布教する、生粋のエバンジェリスト(伝道者)なんですね。

この「生粋のエバンジェリスト」によるメリットはシェアのメリットと同じく、価値ある恩恵を周囲の人が受け取ることにあります。

でもその価値が、より新しいところに違いがあります。

一概には言えないのですが、普通歳を重ねるごとに付き合う人や情報源というのは固定化したり狭まってくるものです。

それがタイプ7が近くにいるとアレコレ勧めてくれるおかげで、周囲の人は常に新しい価値の存在に気付けるワケです。

そしてエバンジェリストによる恩恵は周囲の人だけに留まりません。

タイプ7のお眼鏡にかなった「商品(モノ)・サービス(コト)・情報」を生み出す側の人達にも多大な恩恵をもたらします。

何故ならタイプ7の勧め方はただ分かりやすいだけでなく、彼ら自身が実際に心から楽しんだことが心に響くようなメッセージを投げかけるからです。

悪く言えばそれは「子供っぽさ」だと言えるのですが、だからこそ裏表のない本音で語るので価値が伝わりやすく、メッセージの信ぴょう性も増すのです。

その上、彼ら自身が持つ魅力の魔法もそのメッセージを後押しするので、周囲の人は実際に試してみようという気になりやすいんです。

そして面白いことに、人は誰かの紹介によって何かを始めた場合、それが本当に価値あるモノならば「私も大事な人に教えてあげよう」という気になることが多いんですね。

つまりタイプ7のおかげで「商品(モノ)・サービス(コト)・情報」の口コミ(くちこみ)が起こりやすくなるのです。

だからそれらを生み出した人達は、ビジネス目的であれば儲かりますし、ビジネスを目的としない場合でも、自分たちが生み出した価値が世間に広まるのですからとても嬉しいワケです。

新たな価値が拡散することによって、価値を生み出した者と価値を受け取る者双方に恩恵をもたらす。

これがタイプ7が持つ「生粋のエバンジェリスト」という光のメリットです。

リソースの集積

luggage

ここまでで大体半分くらい。まだまだ続きます。

ムード作り、シェア、そしてエバンジェリスト。

これらタイプ7の光には「周囲の人に恩恵を与える」という共通点があります。

タイプ7の傍にいれば楽しくて前向きな気分になり、価値を分け与えてもらえ、一歩進めばその価値を布教する同志にもなれるのです。

孤独や寂しさを感じている人であれば、タイプ7の周囲に集うことはとても魅力的に感じることでしょう。

又、タイプ7は魅了の魔法やアタマの回転が速いという「人を惹き付ける要素」も持っていますから、結果的にタイプ7の周囲には人が集まりやすいのです。

まぁ実際には、タイプ7自らが面白さや楽しさを求めて常に動きまわっている状態なので、集うというよりは後ろからみんなで着いて行くというのが正しい表現かもしれません(笑)。

ではタイプ7の周囲に人が集まれば何が起こるのでしょうか?

結論を言うと、タイプ7の元には「モノ、コト、情報」という貴重な「資源(リソース)」がドンドン集まるようになります。

その理由については、いわゆる「返報性の法則(先に与えられたら何かお返しをしないと居心地が悪くなる心理)」が働くから、と考えればよいでしょう。

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか

普通の感覚の持ち主なら、何か良い物をお裾分けでいただいたら、次の機会に何かお返しをしようと思いますよね。

特にこのインターネットの世界においては、価値ある情報を惜しみなく発信すればするほど、逆に発信者の元に新たな情報が集まってくるとも言われています。

そしてお返しは、タイプ7から受け取った価値に見合うなら別にどんな形をしていても良いワケです。

ある意味、タイプ7の光の特性は「ヒト、モノ、コト、情報」という新たな刺激を労せずに集める仕組みだと言えます。

では「ヒト、モノ、コト、情報」という資源(リソース)がタイプ7の元に集まるとして。

それらはその後どうなるか分かりますか?

ここで思い出していただきたいのは、彼らは常に新しい選択肢や可能性を考え、沢山の計画を立てたいという欲求があることです。

集まったリソースと上記欲求が結びつくとタイプ7の次なる光が生まれます。

それは「コネクト」です。

リソースのコネクトに長けたイノベーター

conect

コネクトとは説明はいらないと思いますが、モノゴトをつなぎ合わせたり、結びつけたりすることです。

タイプ7は沢山集まる「ヒト、モノ、コト、情報」というリソースを、自由な発想で結び付けることに長けています。

そして大事なのは「自由な発想で」という部分。

タイプ7はその自由な発想により、本来なら結びつかないようなモノゴトを「それってありだよね」と納得できる形で組み合わせる名手なのです。

例えばビジネスやクリエイティブな世界では

これまでに誰にも想像できなかったような全く新しい発明や概念はそうそう生まれるものではない。通常「創造性がある」と呼ばれるモノゴトの殆どは既存のモノゴトの新しい組み合わせだ。

よくこんなことが言われたりします。

なかなかいい例が思い浮かばないので、原田翔太さんという起業家からの受け売りになりますが、2年ほど前に「もしドラ」という本が大ベストセラーになりました。

岩崎夏海氏著「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」 

岩崎夏海氏著「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

この本が革新的だったのはビジネスの世界では有名だった「ドラッカーさん」という経営の神さまみたいなヒトが書いた、難解なビジネス経営テクニックを、高校の部活マネージャー向きの内容や読者レベルに落としこんだ点にあります。

P.F.ドラッカー氏著「マネジメント【エッセンシャル版】基本と原則」

P.F.ドラッカー氏著「マネジメント【エッセンシャル版】基本と原則」

  • 「ビジネス経営テクニック+高校生の部活+萌え絵=もしドラという新たな価値の創造」

式にするとこんな感じですね。

見れば分かるとおり、個々の要素は既にあるモノで真新しいモノではありません。

でも「経営と部活、経営と萌え絵」という思いもよらない組み合わせにすることで、「もしドラ」はこれまで企業の経営層にしか需要が無かったドラッカーさんの経営テクニックを、普段から萌え絵に慣れ親しんでいるオタク層や若年層にまで広げたんですね。

その後、「古典的で難解なモノゴトを萌え絵を使って身近な事例に落としこむ」という同じようなコンセプトの書籍が何冊も刊行されました。

その意味で「もしドラ」は新たなジャンルやカテゴリを生み出した革新的な著書であり、新しい可能性を世間に示した作品と言ってもいいでしょう。

タイプ7のコネクトもこれと同じように、既存のモノゴトを意外な形で組み合わせることで、新たな価値を生み出すことができるのです。

そしてタイプ7によってコネクトされるのは「モノ、コト、情報」だけに留まらず、「ヒトとヒト」もその対象になります。これは「引き合わせ」や「マッチング」と言ったほうがいいですね。

通常、自分の専門分野を深堀りすればするほど、人付き合いや視野は狭くなっていくものです。

でもエバンジェリストであるタイプ7が周囲にいると、彼らの周りには人が集まってくるので、色んなジャンルの人と出会う確率が高くなります。

これまたビジネスやクリエイティブな世界ではよく言われることですが、異なる専門を持つ人達が出会うと、互いに触発されて革新的なアイデアが生まれたり、新しい活動や文化、運動が生まれたりします。(多分学問の世界もそうですよね)

だからタイプ7の周囲にはクリエイティブなムードが漂い、新たな価値が生まれやすくなるのです。

  1. タイプ7が「モノ、コト、情報」をコネクトする=タイプ7自らが新たな価値を生み出しやすい
  2. タイプ7が「ヒト」と「ヒト」をコネクトする=そのヒト達から新たな価値が生まれやすい

どちらに転んでも、タイプ7は新たな価値、すなわちイノベーションを生み出すキッカケになるんですね。

これが4つ目のタイプ7の光、「リソースのコネクト」が生み出すメリットです。

ウィキペディアさんから。

イノベーション
イノベーション(innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には新しい技術の発明と誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。つまり、それまでのモノ、仕組みなどに対して、全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出し、社会的に大きな変化を起こすことを指す。

思いもよらない新しいモノゴトの組み合わせによって、新たな価値を生み出し、それが社会的に大きな変化を起こす。

私はこのイノベーションこそがタイプ7が生み出す最大のメリットだと考えています。

では、なぜタイプ7は思いもよらないモノゴト同士を上手く結び付けることができるのでしょうか?

「1つを嫌い、常に新しい可能性や選択肢のことを考え計画する」という「内面に抱える恐怖の紛らわし」がその動機になっているのは、疑いのないところでしょう。

でももう少しだけ説得力のある理由を述べるなら、タイプ7は

モノゴトを様々な角度や視点で捉え、一見関連性が低いとされるモノゴトの間に共通する切り口を見出す

という能力に長けているからです。

先ほどの「もしドラ」を例にすると、「ビジネス経営」と「高校野球部」は「大人・子供」「死活問題になる・ならない」という切り口においてはあまり関係がないように見えます。

でも「適切な組織運営が目標達成の鍵」という切り口においては両者は同質です。

タイプ7は他の選択肢や新しい可能性がないかを常に探しており、柔軟な発想やアタマの良さもあるので、そういう隠れた共通点に気が付きやすいんですね。

(もしドラの場合は隠れた共通点とまでは言い難いですが・・・やっぱり例がよくないですね)

そして共通する切り口が見つかれば、それは言わば同じ規格のジョイント(連結金具)になりますから、簡単にコネクトすることができます。

joint

これは「ヒトとヒト」とのコネクトでも同じことであり、その場合は共通する趣味趣向がそのジョイントになります。

タイプ7はこういう能力を持つがゆえ、イノベーションを生み出すことができるのです。

生粋のイノベーター(イノベーションを起こす人)だと言っていいでしょう。

大きな変化を起こす巻き込みの天才=インフルエンサー

タイプ7考察最後の論点です。ずいぶん長くなってしまったので端折っていきます。

  • ブレークスルーを生み出すムードメーカー
  • シェアの精神
  • 価値を伝える生粋のエバンジェリスト
  • リソースのコネクトに長けたイノベーター

以上4つがタイプ7の代表的な光の側面とそのメリットでした。

これらを眺めていて感じるのは、タイプ7は「周囲の人間に対して強い影響力を及ぼす存在」だということです。

既にカタカナはお腹一杯な感はありますが、最近ではそういう人のことを「インフルエンサー(影響力の強い人)」と呼んだりします。

今回お伝えした光の特性や魅力の魔法、頭の回転の速さなどが相まって、タイプ7は多くの人に影響を与え、巻き込んでいく天才なのです。

そしてその影響力は「大きな変化を起こさなければならない状況」においてその真価を発揮します。

例えば、

  • スタートアップ期
  • 停滞期
  • 衰退期
  • 混乱期

などなど。

これまでのやり方が通用しない状況と言ってもいいでしょう。

こんな時は可能性の名のもとに新たな価値観を打ち立てる必要に迫られますし、その価値を周囲に広めていける人が必要になります。

タイプ7はその適任者なんですね。

実際に数年ほど前から社会情勢は混乱していて、これまでは上手くいっていた価値観が制度疲労を起こしていたり、「これだ!」という統一的な価値観が生まれにくい状況になっています。

混乱期とはすなわち、時代の流れの転換期だと言えるのですが、「今現在がまさしくそうなんだ」と思える機会が増えました。

例えば、この状況を幕末に例え、維新とか坂本龍馬を待望する声。

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そして漫画「ワンピース」や映画「パイレーツ・オブ・カビリアン」、そして前作のスーパ戦隊「海賊戦隊ゴーカイジャー」など「海賊」に対する憧れや人気。

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娯楽だから、子供向けだからと馬鹿にしてはいけません。作り手は大の大人なのですから、なんだかんだいってこういうモノは世相を反映しているのです。

世の中が混迷すればするほど、人は突破口的な新たな価値を望むのかもしれません。そして面白可笑しく自由な発想でイノベーションを起こせる人に憧れを抱くのかもしれません。

実際にインターネットの世界では大きな組織に属さない「一個人」が「ブログ・メルマガ・SNS」などのメディアを使いこなし、多くの人に新たな価値を伝えたり影響を与えるのは珍しいことではなくなりました。

海外ではそういうインフルエンサーの呼びかけによって革命が起こったり、国内でもデモが起こったりしています。

つまり、タイプ7の力が必要とされるのは、まさしく「今」だと私は思っています。

確かに彼らは基本的には自分本位であり、悪く言えば幼稚だと言えるかもしれません。

でもそういう部分を含めて、彼らが特性を遺憾なく発揮し、相応の舞台に立てるのなら。

彼らは理想的な世界を実現する旗手となり、結果的に集団や公共に対して多大な恩恵を与えるのです。

人は常に矛盾を抱える生き物ですが、タイプ7も又、とても矛盾した特性を抱えているんですね。


これでタイプ7考察を終わります。なんと1年と3ヶ月もかかってしまいました(汗)。

本当は矢印的なこととか、タイプ147のグループのまとめとか、他の論点についても書きたかったのですが、それは別の機会に譲ろうと思います。

長くなるのでまとめは無し。

完成までの道のりを思い出すと感慨深いのですが感想も無し。とにかく疲れました(苦笑)。

タイプ7考察をご覧になって何か思う所がありましたらコメントください。

さて次回からようやくタイプ5考察が始まります。

タイプ7については私の愛憎の想いが強すぎて冷静に考察するのが辛かったのですが、身近に沢山いたので考察の難易度自体は高くありませんでした。

しかしタイプ5の場合、これまでの人生で殆ど身近にいないのです。

いや、正確にはいたのですが、ある意味タイプ2とは対極的な存在なので、印象深いやりとりが殆ど無いのです。

そしてタイプ2の矢印は4と8、ウィングは1と3ですから、タイプ5が絡まないのでそもそも理解しにくかったりします。

よってタイプ5考察は私にとって最難関なタイプだと言えます。

なるべく身近な事例や変わった切り口で攻めていきたいのですが、ひょっとしたらエニアグラム書籍のコピペ的なまとめに終始してしまうかもしれません。

そういうわけで例によって少し間が空きます。タイプ診断も再開しましたし、矢印考察を進めておきたいので。

タイプ5考察については当面の間、ネタの確保や構成に時間を割きたいと思っています。

それではまた。

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