リバースエニアグラム

T7考察第3回「ひとつはこわい?_タイプ7の技」

お久し振りです。
 

破壊者の母、篠田工治です。
 

気付けば前回の投稿から
4ヶ月以上も経ってしまいました。
 

私にとって「行動が止まる」というのは、
大いに悩んでドツボにハマっている証拠でございまして(苦笑)。
 

簡単にいえば、
「エニアグラムを使って本当は何をしたいのか?」
について悩んでました。
 

(いい歳こいたオッサンが悩むようなコトでは無い気もしますが)
 

でも時間をかけてアレコレ考えているうちに、
自分の立ち位置を「講師」ではなく、
「発言者兼サポーター」と捉えればいいことに気付きました。
 

まぁ、向いてないものは向いてないということです(笑)。
 

そのあたりの顛末はブログの記事、
活動の結果ハッキリしてきたこと
をご覧いただくとして。
 

で、もっと早くこちらのブログを再開しようと思ってたのですが、
ブランクが長いこともあり、構成がなかなか思い出せない(汗)。
 

それでダラダラ間延びしてしまった、
そんなところです。
 

さて、シンプルエニアグラム。
 

タイプ7考察の第3回目です。
 

 

久し振りなので第1回と第2回でお伝えしたことを簡単にまとめますね。
 

・タイプ7はタイプ1と同じように
 自分の内面に「大いなるモノ」を宿している
・「大いなるモノ」を内面に宿したことによる
 タイプ1の弊害を目の当たり(反面教師)にして、
 タイプ7は「大いなるモノ」へ強い恐怖を抱くようになった
・但し「大いなるモノ」は依然としてタイプ7の内面に潜んでいる
・それ故、タイプ7は外の世界に刺激を求め、
 心を弾ませることで恐怖を紛らわすことにした
・しかし外界において常に刺激が見つかるとは限らず、
 心が弾むような興奮状態を続けることは現実には難しい

 

こんな感じでしたね。
 

今回はそんなタイプ7が、
ハイテンションをキープし続ける為に編み出した、
その技についてのお話です。
 

それではシンプルにいきましょう。

思考センターに共通すること

エニアグラムを心理ツールとしてみた場合、
実は大事な論点ってそんなに多くありません。
 

その数少ない論点のうち、
一般的に重要とされるのが「センター」という概念です。
 

ただ当ブログにおいては、
これまで「センター」という概念に触れずに話を進めてきました。
 

その理由ですが、
この「センター」というヤツは、
どのエニアグラム会派の説明を読んでも
なかなかしっくりこないシロモノでございまして。
 

むしろ各タイプの主な特徴を抑えてから説明した方が
理解しやすいと思ったからです。
 

なのでこれまでのタイプ考察においては、
この「センター」のエッセンスを
ところどころ散りばめるに留めておいたんですね。
 

ではなぜ、タイプ7ではあえて「センター」を持ち出すのか?
 

それは今回の話を筋よく進める為に他なりません。
 

というわけで、以下センターについて簡単に説明します。
 

まずは図をご覧ください。
 

$シンプルエニアグラム

 

9つのタイプを円周上の
「上部、右下部、左下部」
でキレイに3等分した一つのまとまり、これがセンターです。
 

9つあるものを3つに分けたのですから、
一つのセンターには3つのタイプが属しています。
 

上部:本能(ガッツ、腹、体)センター=タイプ1、8、9
右下部:感情(ハート、胸、心)センター=タイプ2、3、4
左下部:思考(ヘッド、頭)センター=タイプ5、6、7

 

このように呼び方は人によって違いがあります。
 

ぶっちゃけどの呼び方でもいいのですが、
「本能・感情・思考」だと、
「タイプ2・3・4は感情的」という勘違いを起こしやすいので、
使わない方がいいのかもしれません。
 

(タイプ3は感情を後回しにしがちでおよそ感情的とは言い難い)
 

ただ、当ブログでは
「私が最初に覚えて染み付いてしまった」
というただそれだけのクダラナイ理由から
「本能・感情・思考」で通したいと思います(笑)。
 

さて、このセンターは一体どのような視点によって
3つに分類されるのでしょうか?
 

いろいろな解釈がありますが、私は
「不快や脅威に対する対処の仕方の違い」
だと解釈しています。
 

具体的には次のとおり。
 

対処の仕方
本能189向き合う・接近する
感情234自己像で他者の関心を引く
思考567備える・逃避する

 

タイプ7は思考センターですから、
不快や脅威に対して「備える・逃避する」という特性が
タイプ7のハイテンションキープ法に大いに関わってきます。
 

ただこの視点だけではワケが分からないので、
もう二つの分類の視点を加えましょう。
 

それは
「どの時間軸に意識が向いているのか」
「内面に抱く感情の違い」
です。
 

では3つの視点を組み合わせてみます。
 

時間軸抱く感情対処の仕方
本能189現在怒り向き合う・接近する
感情234過去恥ずかしさ自己像で他者の関心を引く
思考567未来恐怖(不安)備える・逃避する

 

タイプ5、6、7は思考センターです。
 

なので未来の恐怖に対して
備えたり逃避したりする傾向があるんですね。
 

さて、ここで思い出していただきたいのはタイプ6考察です。
 

タイプ6も常に将来の恐怖に意識を向けていました。
 

それ故、拠り所や基盤となる集団や組織、規範などに
属することで自分の身を守るのでしたね。
 

エニアグラムタイプ6考察
 

思考センターに属するタイプ7はタイプ6と同じ様に脅威に対して、
「あらかじめ何かを備えておこう」
「何かによって回避できるように準備しておこう」
という意識が働くのです。

ひとつはこわい?

センターのお話はここまでにして。
 

タイプ7の恐怖や脅威は、
内面に宿した「大いなるモノ」の存在です。
 

そしてその恐怖や脅威に対してタイプ7が
「あらかじめ何かを備える」
「何かによって回避できるように準備しておく」
のであれば。
 

この「何か」とは一体何を指すのでしょうか?
 




 

これ以上引っ張るのもアレなので結論を言いますが、
それは「可能性」です。
 

ここでようやく三省堂大辞林さんの出番です。
 
(久し振りを超えて懐かしいすな)
 

かのう-せい 【可能性】
(1)物事の実現する見込み。
 「成功の―がある」「―が小さい」「無限の―を秘める」
(2)〔哲〕〔possibility〕物事の現実の在り方(現実性)に対して、
 できうる(ありうる、考えうる、能うる)在り方。
 事柄・知識・能力などの、今実際にそうではないが、
 そうでありうる範囲・程度のこと。→蓋然性

 

つまりタイプ7は、
まずは「未来にできうる」ことを
あらかじめ備えておくことによって
恐怖を和らげようとします。
 

・・・あれれ。
 

実は狙った言葉が本文中に含まれていないので、
ちょっと困ってます(苦笑)。
 

ただ用例の方にちゃんと含まれていますので、
その言葉からドンドン展開していきますね。
 

それは「無限の」という言葉です。
 

つまり可能性とは、
現実にはまだ起きていない未来のこと。
 

未来に何が起るかは誰にも分からない。
 

誰にも分からない以上、
「未来にできうること」は通常一つに縛られるモノではない。
 

つまり可能性という言葉は
複数のやり方や結果を前提とした言葉
だということです。
 

だからこそ「無限の」という、数として最大の枕詞が 用例として使われているワケですね。
 

でもここで注目したいのは実際の数の多さではなく、
「一つに縛られるものではない」という感覚の方です。
 

もうお気づきかも知れませんが、
「大いなるモノ」の本質性は「ひとつ」です。
 

タイプ4考察やタイプ1考察では、
「大いなるモノ」とは「唯一神」的存在であることを
さんざんお伝えしてきました。
 

「唯一」とはまさしく「ひとつ(ひとり)」な存在なワケです。
 

だからこそ、その教えは絶対的であり、
タイプ4はそんな「大いなるモノ」への一体化を切望し、
一体化したタイプ1はその身を委ねることを選択したのです。
 

タイプ7はそんなタイプ4やタイプ1の負の側面を見て、
「大いなるモノ」への強い恐怖心を募らせるようになりました。
 

いうまでもありませんが「大いなるモノ」とはあくまで比喩です。
 

実際には「教え、法、規則、規範、ルール、権力、権威」などを指し、
タイプ7はこれらに接した際に「大いなるモノ」を連想します。
 

そしてこれらの言葉が共通して持っている本質性は、
「ひとつに縛る、収束させる」という意味において
やはり「ひとつ」です。
 

つまりタイプ7は
「大いなるモノ=ひとつ」
すなわち
ひとつはこわい
という感覚を持つのです。
 

では「ひとつ」が怖いのならどうすればいいのか?

言うまでもありませんが、
「ひとつ」を避け、「たくさん」増やせばいいのです。
 

増やすのは先ほどお伝えしたとおり「やり方」です。
 

じゃあ「たくさんのやり方」を別の言葉に言い換えると何になるか。
 

それは「選択肢」です。
 

つまりタイプ7は「選択肢」という名の可能性を
あらかじめたくさん備えておくことによって、
「ひとつに縛られる、収束させられる」という恐怖を
回避しようとする
んですね。

計画はカ・イ・カ・ン

ここまでは思考センターに特有の、
「あらかじめ何かを備えておこう」
「何かによって回避できるように準備しておこう」
という観点からタイプ7の戦略を見てきました。
 

でも何かひっかかりませんか?
 

冒頭でお伝えしたことをもう一度書きます。
 

・タイプ7はタイプ1と同じように
 自分の内面に「大いなるモノ」を宿している
・「大いなるモノ」を内面に宿したことによる
 タイプ1の弊害を目の当たり(反面教師)にして、
 タイプ7は「大いなるモノ」へ強い恐怖を抱くようになった
・但し「大いなるモノ」は依然としてタイプ7の内面に潜んでいる
・それ故、タイプ7は外の世界に刺激を求め、
 心を弾ませることで恐怖を紛らわす
ことにした
・しかし外界において常に刺激が見つかるとは限らず、
 心が弾むような興奮状態を続けることは現実には難しい

 

つまり前章までの内容では、
「選択肢という可能性の確保」が
何故「強い刺激や心が弾む反応」になるのかが見えてきません。
 

この両者がイコールの関係にならなければ、
第1回や第2回でお伝えした内容は、
なんの根拠も無いことになってしまいます。
 

そこで出てくる考え方が
脳内物質ドーパミンは2度出る
です。
 

さて、今回参考にするのは、
私が大好きな精神科医、樺沢紫苑先生の著書です。
 

脳内物質仕事術

 

話を広げすぎるとアレなので、
今回の話に関連する部分だけを簡単にまとめますね。
 

・人の2大欲求は「快を得る」と「不快を避ける」である
・この「快を得る」という欲求を司っているのが、
 「ドーパミン」という脳内物質である
・「ドーパミン」が脳内から放出されると快感を得られるばかりか、
 やる気や学習能力までUPする
・「ドーパミン」は目標を達成したときに沢山分泌されるが
 目標を立てたときにも分泌される
・「ドーパミン」は生きる為に必要な活動を
 積極的に促す為に分泌されるものであり、
 その意味では脳が用意した「ご褒美=報酬」である
 (実際にドーパミンは報酬系と呼ばれる)
「ドーパミン」が引き起こす快感は強い刺激による興奮状態
 なので暴走するとより強い刺激を求める「依存症」になりやすい

 

こんなところです。
 

「やる気」「目標」「達成」
というキーワードで思い出して欲しいのはタイプ3ですね。
 

タイプ3考察
 

このドーパミンが引き起こす特性は
まさしくタイプ3が持つ特性だと言えます。
 

ただ今回注目して欲しいのは下線部です。
 

「目標を立てたときにも分泌される」
「ドーパミンが引き起こす快感は強い刺激による興奮状態」
 

つまり目標を立てること自体が刺激や興奮状態になるんです。
 

それは、たとえ目標が達成されなくてもです。
 

でも同著に触れられているとおり、
たくさん分泌されるのはあくまで目標を達成した場合です。
 

ということはですよ?
 

足りない分をカバーするには
「たくさん目標を立てればいい」
ということになります。
 

そうすれば、タイプ7は常に強い刺激をうけ、
快感という名の心が弾む反応をし続けることができるのです。
 

そして目標をたくさん立てるとは・・・。
 

もうお分かりですね?

選択肢をたくさん確保することに他ならないワケです。
 

ここで以前も紹介した、
オスカーイチャーゾ氏によるタイプの呼び名を見てみましょう。
 

「オスカーイチャーゾ氏によるタイプの呼び名」
タイプ1:resent=resentment 憤慨、憤り
タイプ2:flat=flattery お世辞、媚び、迎合
タイプ3:van=vanity 虚栄心、うぬぼれ
タイプ4:melan=melancholy 憂鬱、物悲しい
タイプ5:stinge=stinginess けち、物惜しみ
タイプ6:cow=cowardice 臆病、物怖じ
タイプ7:plan=planner (無節操な)計画、立案
タイプ8:venge=vengeance 復讐、敵討ち
タイプ9:in=indolence 怠惰、怠け者

 

「目標を立てる」とは、すなわち「計画する(plan)」ということ。
 

タイプ7は常に新しいことをたくさん計画し続けることで、
強い刺激を得て興奮し、
「ひとつに縛られる」という「大いなるモノ」への恐怖を
紛らわせる技を編み出したのです。

 

(おお、ようやくつながりました)
 

実はオスカーイチャーゾのタイプ7の呼び名「計画(plan)」は
それに伴う完成や達成が「なおざり」になりがちだ、
という負の側面にフォーカスしたものです。
 

でもここで思い出していただきたいのは、
思考センターであるタイプ7が恐れているのは
「未来の恐怖」そして「ひとつ」だということです。
 

未来に対抗する手段は、つまるところ
予測したり備えたりするしか方法はありません。
 

もちろん他のタイプであれば、
目標の達成それ自体が備えになることもあるでしょう。
 

でも達成や完成の為には
「ひとつのコト」に意識を集中する必要があり、
これがタイプ7にとっては鬼門になります。
 
くどいようですが「ひとつはこわい」からです。
 

だからタイプ7にとっては
「完成」「達成」がなおざりになり、
「たくさんの未来の計画」に意識が向かいがちなのは
ある意味致し方ないとも言えるのです。
 

今回はここまで。
 

3回に渡ってタイプ7の外観と抱えている根源をお伝えしました。
 

次回はタイプ7の根源から導きだされる素晴らしい特性について
お伝えしていきたいと思います。
 

それではまた。
 

【追伸】
 

タイプ考察再開を期に、
各タイプ5回ずつという制限を取っ払うことにしました。
 
残るタイプは7・5・8・2とあと4つあるのですが、
全部でどれだけの記事数になるのかは
正直未知数です(笑)。
 

ちゃんとまとめてから書かないと、
むしろ合計の文字数が増える気もするんですけどね。
 

でも、あちらのブログ記事でお伝えしたとおり、
いずれ教材かレポートという形でシェアするから、
きっちりまとまってなくてもいいのかなと思ってます。
 
 

前のページ第2回「大いなるモノとの〇〇な関係_タイプ7の根源」に戻る
次のページ第4回「考える人は〇〇〇_タイプ7のハイテンションキープ法その2」に進む
章のトップ「タイプ7考察」に戻る
シンプルエニアグラムトップに戻る

Return Top