リバースエニアグラム

T7考察第4回「考える人は〇〇〇_タイプ7のハイテンションキープ法その2」

破壊者の母、篠田工治です。
 

さて、タイプ7考察の4回目。
 

前回はタイプ7がハイテンションをキープする手法、
「目標・計画を立てる」という特性について解説しました。
 

タイプ7は内面に抱える恐怖を打ち消すため、
常に新しい目標や計画を沢山立てることで
強い刺激を得て興奮しつづけるんでしたね。
 

今回はハイテンションをキープするのに有効な、
もう一つの特性にまつわるお話をしようと思います。
 

それではシンプルにいきましょう。
 

「考える人」は〇〇〇

 

目標や計画を立てるというのは頭の中の出来事です。
 

前回お伝えしたとおり、
脳科学的には実際の行動がなくても
刺激や興奮を得ることができるのです
 

行動しなくても、頭の中の言わば妄想だけで、
刺激と興奮が得られるのですから、
効率がいいというか、ラクといえばラクな気がします。
 

めんどくさがりな私にとっては羨ましいかぎり(苦笑)。
 

でも、多くのタイプ7は頭の中の妄想だけでは飽き足らず、
実際にせっせと行動に着手し、
刺激を求めてドンドン外の世界に出て行きます。
 

前回、数少ないエニアグラムの論点である、
「センター」について簡単にお伝えしました。
 

そこでは
「感情センターだからといって、
 必ずしも感情的というわけではない」
ということをお伝えしましたが、
これは思考センターでも同じことが言えます。
 

エニアグラムを学び初めて間もない人は、
思考センターというと、
いつも考え事ばかりしていて消極的
そんなイメージを持つかもしれません。
 

例えるなら彫刻家ロダンの作品「考える人」とでも言いましょうか。
 

でもタイプ7は思考センターに属するものの、
「考える人」には当てはまらないというか、
イメージ的には最も遠い存在だと言っていいでしょう。
 

第1回目でお伝えしたように、
タイプ7が刺激と反応を求めて外に飛び出すその姿は、
むしろ「スーパーボール」がイメージ的にはピッタリです。
 

で、結局これは、それだけ強い恐怖心を
タイプ7が抱えていることの裏返しだったりします。
 

実は「常に新しい目標や沢山の計画を立てる」という
思考に頼った刺激や興奮だけでは、
内面の恐怖を掻き消せないんですね。
 

もうお忘れかもしれませんが、
第1回目に、タイプ7が求める刺激として、
次の刺激を紹介しています。
 

「直感的刺激」
1.ニュー!(新しさ)
2.サプライズ!(予想外、驚き)
3.バリエーション!(変化、違い)
4.インタレスティング!(面白い、興味を引く)
5.レア!(珍しい)

 

「体感的刺激」
1.チャレンジ!(挑戦する)
2.ベンチャー!(冒険する)
3.トライ!(試しにやってみる)
4.ジョイン!(参加する)

 

これらの刺激は外に出て、よく見聞きし、
実際に行動しないと得ることができません。
 

というわけで、
タイプ7は「目標・計画」という頭の中の観念的な刺激に留まらず、
五感がフルに働くような環境に身を置いたり行動的になることで
ハイテンションをキープしようとするんですね。
 

「考える人」は「過活動」なのです。
 

過活動に必要なモノ

 

「目標・計画」とは違い、
「過活動」によるハイテンションキープ法には
一つ難点があります。
 

それはその行動が上手く行くかどうかは
結局のところ「やってみなければわからない」ということです。
 

このあたり、同じ思考センターであるタイプ6と比較すると
分かりやすいかもしれません。
 

タイプ6のようにあまりに疑う気持ちが強すぎると、
どうしても行動は先延ばしになったり、気後れしてしまいます。
 

でも、どれだけ頭で疑ってみたところで、
実際に着手しないことには体感による刺激は得られません。
 

タイプ6にとってはプラスに働くことも多い「警戒心」という特性は、
沢山の刺激と興奮を必要とするタイプ7にとっては
マイナスに働くことが多いということです。
 

では「警戒心」の真逆に位置するのはどんな特性でしょうか?
 




 

それは「楽観性」です。
 

三省堂大辞林さんを見てみましょう。
 

らっかん 【楽観】
物事をすべてよいように考えること。
将来の成り行きについて明るい見通しをもつこと。
⇔悲観

 

短いですが必要充分な説明です。
 

タイプ7は物事をすべてよいように考えることができるから、
何にでも挑戦したり、試してみたり、時には冒険したりできるんですね。
 

ただ、挑戦とか冒険というと、人によっては
少しばかり気負いのある言葉に感じるかもしれませんね。
 

でも、タイプ7における挑戦や冒険は
ま、とりあえずやってみよう!」という、
やったモン勝ちというか、もっと気楽で気軽なものだと解釈してください。
 

気楽で気軽だからこそ沢山の行動を試すことができ、
それが刺激や興奮につながるのです。
 

確かに世の中、そんな気楽で気軽な世界とは無縁の
「一点集中」「背水の陣」で取り組まなければならない状況は
山ほどあります。
 

でも、「とりあえずやってみよう」という楽観性をもって取り組んだ方が
かえって上手くいくことも多いわけでして。
 

なかなかいい例えが思い浮かばないのですが、
たとえば起業や独立を目指す場合。
 

お客さんが何を求めているのかは
結局のところ商品やサービスを出してみないと分からない、
よくそんなことを言ったりします。
 

確かに売れそうなモノを調査するのは大事なのですが、
結局は商品やサービスをいくつか小出しにして、
売れるかどうかを見極めるのが大事だということです。
(耳が痛いなぁ)
 

この点、タイプ7は沢山の計画を立てることも得意なら、
それをドンドン着手するのも得意です。
 

そして「楽観性」とは結果にあまり執着しないことでもあります。
 

タイプ7が結果に対してそんなに執着しないのは、
結果とはあくまで過去の出来事であり、
そこには前回お伝えした「無限の可能性」を感じることが
できないからなんです。
 

こういった思考法があればこそ、
最初に出した商品やサービスがダメでも落ち込むことなく、
次の計画に着手することができるのです。
 

これが早く商売を軌道に乗せる秘訣だったりします。
(ホントに耳が痛い)
 

実際に起業家や個人で独立している人を見ていると、
結構な割合でタイプ7さんを見つけることができます。
 

つまり「楽観性」はタイプ7の「過活動」という特性を維持するのに
必要不可欠であると同時に、
「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」が成り立つ状況(文脈)においては、
とても強力な武器に成り得るんですね。
 

タイプ4を反面教師に

 

「過活動」を容易にする特性が「楽観性」であるとして。
 

これでタイプ7はOKかというと、そうではありません。
 

実はもう一つ、念には念を入れてというか
「楽観性」を強めるような特性がタイプ7には備わっているのです。
 

その特性についてお話する前に、
反面教師について少し触れたいと思います。
 

 

反面教師。
 

シンプルエニアグラムにおけるタイプ考察には、
ある意味欠かせない単語になってきました。
 

性格タイプの成り立ちにおいて、
矢印逆順の一つ前と二つ前のタイプを反面教師にしている

 

という仮説を私は立てています。
 


 

【エニアグラムシンボル図矢印逆順】
・3→6→9→3
・4→1→7→5→8→2→4

 

これはタイプ9考察でもお伝えした考え方ですね。
 

まだしっかり検証していないので、
全てのタイプにこの考えが該当するかは分かりません。
 

でも少なくとも
タイプ369というグループにおいては9が、
タイプ417というグループにおいては7が、
この説に当てはまると思っています。
 

タイプ369で一つのグループというのは、
図の正三角形を見れば一目瞭然ですね。
 

その意味としては、
ブログのウィングシリーズでお伝えした論点、
「集団」を重視するグループになります。
 

そしてタイプ417のグループというのは、
その対極、「個(人・性)」を重視するグループになります。
 

これまでのタイプ考察でお伝えしてきたとおり、
タイプ417は「大いなるモノに対して注意を払う」という意味でも
一つのグループを形成している
といえます。
 

タイプ7は矢印の一つ前であるタイプ1の特性、
「真実はいつも一つ」
「絶対神の厳しい眼差しを自らの内面に宿し、従う」
を反面教師にしたのはこれまでお伝えしてきたとおりです。
 

それではタイプ7は、
矢印の二つ前であるタイプ4のどんな特性を
反面教師にしたのでしょうか?
 




 

それは「悲観性」と「劣等感」です。
 

今回はボリュームの関係から物語仕立てにはしませんが、
「エデンの園」におけるアダムとイブの追放劇を
天使であるタイプ7もこっそり見ていた、
そうお考えください。
 

タイプ4の悲劇を見ていたタイプ7は
「悲観性」と「劣等感」の2点に問題があると考えたんですね。
 

「悲観性」についてはタイプ4考察でもお伝えしたとおり、
「大いなるモノ≒親的な存在」が一方的に奪われ、
再び繋がりたいのに繋がれない、そんな悲しみを意味します。
 

でもタイプ7においては
「大いなるモノ」はとても恐ろしい存在であり、
常に逃げ出すか反抗の対象でしかありません。
 

そして悲しみという感情は、どちらかといえば、
内面の恐ろしさを紛らわす為の刺激や興奮にはなりにくいと言えます。
 

というわけでタイプ4の悲しみ、悲観性はタイプ7にとっては
あると困る特性だったりするのです。
 

らっかん 【楽観】
物事をすべてよいように考えること。
将来の成り行きについて明るい見通しをもつこと。
⇔悲観

 

先ほどの引用にもありましたが、
悲観性と楽観性は真逆の関係です。
 

タイプ4が味わった悲劇を回避する為に、
タイプ7は悲観の反対である楽観性を身に付けた、
そのように解釈してもいいでしょう。
 

劣等感の反対は?

 

タイプ7が反面教師とした、
もう一つのタイプ4特性が「劣等感」です。
 

三省堂大辞林さんから。
 

れっとう-かん 3 【劣等感】
自分が他より劣っているという感情。
⇔優越感

 

そのまんまですね。
 

タイプ4は「劣等感」があるからこそ、
「大いなるモノ」に繋がりたいけど繋がれないという
ジレンマを抱えています。
 

そしてこの劣等感も
刺激と興奮を求めるタイプ7にとっては
あっては困る特性だと言えます。
 

劣等感が強すぎれば実際の行動が鈍り、
「過活動」に悪影響を及ぼすからです。
 

というわけでタイプ7はタイプ4を反面教師にして、
「劣等感」の真逆の特性を持つにいたるのですが、 「優越感」だとちょっとニュアンスが違う気がします。
 

もともと「劣等」も「優越」も
他者と比較することを前提にした言葉なんですよね。
 

ゆうえつ-かん 【優越感】
自分が他人よりすぐれているという感情。
⇔劣等感
「―に浸る」

 

ようするに他者と自分を比べているわけです。
 

ただタイプ7はそこまで他者と比較しないというか、
そもそも比較する必要がないんですよね。
 

「目標・計画」は頭の中だけで完結するし、
「過活動」の多くは自分の行動、行為に意識が向いているからです。
 

なのでいい言葉がないかなと思って、
類語も見てみました。
 

「優越感」に似た言葉≫ 類語の一覧を見る
ナルシシズム 鼻高々 傲慢 誇る のぼせる

 

お、ありました、ありました。
 

タイプ7がタイプ4を反面教師として身に付けた特性、
それは「ナルシシズム」です。
 

三省堂大事林さんから。
 

ナルシシズム [narcissism]
(1)自分の容姿に陶酔し、自分自身を性愛の対象としようとする傾向。自己愛
 ギリシャ神話のナルキッソスにちなむ精神分析用語。
(2)うぬぼれ自己陶酔

 

「容姿」「性愛」はとりあえず無視するとして(笑)。
 

「自己陶酔」「自己愛」「うぬぼれ」
このあたりの言葉がいい感じです。
 

これらの言葉は、残念ながら普段はあまり良い意味では
使われないですね。
 

でも、こういうナルシスト的な感覚を持つがゆえに、
タイプ7は一つのことに囚われず、
失敗や結果を考えずに沢山行動できるのです。
 

主夫業のかたわら、情報起業を目指している(目指していた?)私にとっては、
ホント、羨ましい特性です。
 

(嫁に言わせれば「アンタも充分ナルシストだよ」とのことですが_汗)
 

ナルシシズムは楽観性を強める

 

今回最後の論点です。
 

ここまでの話をまとめると
タイプ7の「過活動」という特性を後押しするのが、
タイプ4を反面教師とした「楽観性」と「ナルシシズム」だということです。
 

そしてこの「ナルシシズム」は「楽観性」を強めるんですね。
 

ここで質問です。
 

この「ナルシシズム」によって高められた「楽観性」のことを
他の言葉で表すと何になるか分かりますか?
 




 

タイプ7とおぼしき人と話していると
よく耳にする言葉があります。
 

「私ってさ、なんか万能感があるんだよねー」

 

というわけで、答えは「万能感」です。
 

いつもの三省堂大辞林さんには「万能感」は無かったので、
さっとググってみたところ、分かりやすいページを見つけたので紹介します。
 

「心の相談室 石原臨床心理研究所」さんの
万能感と誇大自己」というページから引用します。
 

万能感とは、何でもできるという根拠のない感覚のことです。
幼児に顕著に見られることから、フロイトは万能感を幼稚で、
成人であれば克服されるべきものと考えました。
これに関連して、自己愛を否定されるべきものとされています。
他者への愛情を健康の証であると、フロイトは位置づけています。

 

うーん。ナルシシズムと同じく、
やっぱり良い意味ではないみたいです(汗)。
 

他にもいろんなページを見てみたのですが、
基本的には同じように否定的な使われ方をしていました。
 

確かに「何でもできる=根拠が無い」とか「幼稚」という言葉に関しては
頷くことはできますが、
万能感が「克服されるべきもの」「否定されるべきもの」という
フロイトさんの考えには私は反対です。
 

この「万能感=克服・否定されるべきもの」という考えは
医療、学問、教育、宗教という分野(文脈)においては
正しいのかもしれません。
 

ですが、前述の起業とかマーケティング、といったビジネス分野(文脈)や、
クリエイティブ、創造性が必要とされる環境においては、
この「何でもできる感覚」とか「幼稚さ」こそが必要とされるからです。
 

先ほどの繰り返しになってしまうのですが、
マーケティングの天才とかヒットメーカーと呼ばれる人でも
「手がけたモノがヒットするかどうかは出してみるまで分からない」
「その勝率は3割にも満たない」などと言います。
 

いくら根拠を求めて、分析や調査を繰り返し続けても
実際に行動し、やってみないことには
成功はおぼつかないということです。
 

そして実際にやってみることに対して、
タイプ7の持つ「幼稚さを伴う万能感」は物凄く強力な武器になります。
 

つい先日、とあるタイプ7さんとのやり取りで、
 

「そういえば、私って面接が得意っていうか、
 どんな仕事でも大体採用されるのよねー」
 

「もし採用されなかったとしても、
 それは『採用者の見る目がないからしょうがない』ってことで
 次の面接に意識を向けるの(笑)」
 

そんなお話を伺いました。
 

この面接なんかも「数打ちゃ当たる」系に入るので、
タイプ7が得意とする分野かもしれません。
 

万能感の根底にあるのは根拠のない自信なのですが、
面接や恋愛などの「マッチング」においては、
この自信こそが強みになることが多いんですね。
 

前述の「心の相談室 石原臨床心理研究所」さんも、
次のように「万能感」が持つメリットに触れています。
 

何故、万能感ということをコラムに書いたかというと、
古典的な精神分析的療法では、万能感を未熟なもの、
病的なものと見なす傾向が強いからです。
万能感の源泉である誇大自己は、
人が生きていくためのエネルギーにもなっているのです。

 

全く同感です。
 

そもそも「目標・計画」と「過活動」は
タイプ7が抱える未来の恐怖を克服する為に身に付けた特性です。
 

であるならばそれを補助する「楽観性+ナルシシズム=万能感」も
恐怖に打ち勝つ為に身に付けた特性だと言えます。
 

その意味においてはタイプ7が持つ「万能感」は
まさしく生き抜く力なんですね。
 

最後にサントリーの創業者である鳥居信治郎氏の言葉
今回は締めくくりたいと思います。
 

「なんでもやってみなはれ、やらなわからしまへんで。」

 


 

今回はここまで。
 

よくよく眺めてみれば、今回って
タイプ7の大きな特性である「過活動」を解説しただけなんですよね(苦笑)。
 

でもタイプ7を語る上で
とても大切な論点なのでちょっと深堀りしてみました。
 

次回はタイプ7考察の第5回目ですが最終回ではありません。
 

「目標・計画」「過活動」という特性が
タイプ7に新たな特性を身に付けさせる、
大体そんなお話になると思います。
 

それではまた。
 
 

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