リバースエニアグラム

T7考察第9回「機転と魔法の粉を持つピーターパン_タイプ7の懐柔策」

破壊者の母、篠田工治です。

前回は父性に対するタイプ7の「逃避・反発」という向き合い方が問題の種になりやすいことをお伝えしました。

特に「反発」は、父性や父性をよしとする者達からの怒りを買いやすいんでしたね。

今回は父性に対する3つ目の向き合い方「懐柔」について詳しく解説します。

順番としては、

  1. 懐柔の意味
  2. 懐柔の進化性
  3. 懐柔の強力な効果
  4. 懐柔に不可欠な特徴
  5. 強すぎる効果がもたらす懐柔の負の側面

こんな感じで進めていくのですが、すみません。例によってかなりボリュームが増えてしまいました。

なので今回は1.から4.までの正(せい)の側面だけを解説します。

そして次回は5.の負の側面についてお伝えしてから、負の側面全体をまとめたいと思います。

ああ、あとお時間が無い場合は、目次の「今回のまとめ」だけご覧いただき、お時間のある時に本文をご覧いただければ幸いです。

矛盾に満ちた奇策

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前回、タイプ7が父性に対して取りがちな行為は、主に次の3つだとお伝えしました。

  1. 機を逃さず素早く逃避する
  2. 稚拙な反発
  3. 魅了と話の上手さで懐柔する

息子や身近なタイプ7さんを観察していると、3つの行為全てを垣間見ることができます。でもよくよく考えると3.の懐柔って、1.の逃避や2.の反発と比べると、何か毛色が違うと思いませんか?

まずは三省堂大辞林さんで懐柔の意味を調べてみましょう。

かいじゅう【懐柔】
上手に話をもちかけて、自分の思う通りに従わせること。手なずけること。

自分よりはるかに強い存在に対してノコノコと近づき、上手いこと相手を従わせる。それが懐柔の意味するところです。

私は「剣と魔法」系のファンタジー小説、映画、RPGゲームが好きなのですが、そういう物語にはこういうキャラクターが必ず一人は登場します。

少々古いのですが、小説なら「ドラゴンランスシリーズ」に出てくるケンダー族、「タッスルホッフ・バーフット」君がその最たる例です。

この手のキャラクターは、一本調子になりがちな「化け物退治」に彩りと混乱(?)を与え、時には物語のキーマンとして扱われたりします。

ではタッスル君はどういうキャラなのか?

ウィキペディアさんから引用します。

タッスルホッフ・バーフット (Tasslehoff Burrfoot)
ケンダー。いたずら好きだが、軽い身のこなしで偵察を行ったり、地図で道を示したりと冒険には欠かせない男。いろいろな地図を持っている。非常に好奇心旺盛でちょこまか動き回る。他人の持ち物が“勝手にポケットに転がり込んでくる”こともしばしば。しかしそれはあくまでも好奇心から“少し借りている”だけなので、盗賊呼ばわりされると深く傷つく。また、恐怖を感じない。戦記を通して他人の心を感じ取るようになり、「無邪気さを失った」。

タッスル君は恐怖を感じないんだそうです。だから自分より強い存在に対して平気で近づくことができる。このプロフィールだけを見るとそういう解釈になります。

ただ、タイプ7考察をここまで読み進めたあなたなら、もう分かりますよね。「恐怖を感じない」というのは表面的な捉え方でしかないことを。

実際のところ、このタッスル君も心の奥底では大きな恐怖を抱えており、小説でもそのことが間接的ではあるものの、ちゃんと描かれていました。

大きな恐怖を抱えながら、恐怖を自他共に感じさせない態度をとる。

人は矛盾を抱える生き物ですが、タイプ7の父性に対する懐柔策も矛盾に満ちているのです。

以前ブログで脳内物質「ノルアドレナリン」についての考察を行いましたが、その物質の意味するところは「脳内の危機管理センター」でした。

詳しくは私の好きな樺沢紫苑先生の著書をご覧いただくとして。

脳内物質仕事術

簡単に言えばこの「ノルアドレナリン」は危機の際、「逃走か?闘争か?」を瞬時に判断し、迅速な行動が可能となるように体を調節する役割を担っています。

これが危機という恐怖に陥った人間の本能的な行動パターンなワケです。なのでタイプ7も本来であれば「逃避」か「反発(戦う)」のどちらかを選ぶハズなんですね。

それでもタイプ7は逃避と反発という可能性を残しつつも、実際には恐ろしい父性に対し懐柔策をとることが多いのです。しかも大抵は屈託のない笑顔を振りまきながら(笑)。

そういったことから、父性に対するタイプ7の懐柔は「奇策」と呼んでも差し支えないでしょう。

新たな進化

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以前の記事でもお伝えしましたが、私は「エニアグラムとは弁証法の概念を発展させたモノに過ぎない」と考えています。

弁証法とはざっくり言うと

対立する2つの考えが『いいとこ取り』で交じり合った結果、新たな段階に進化する

という法則のことです。

田坂広志先生著「使える弁証法

進化とは言わば「これまでとは全く違う正反対のやり方が新たな基準になること」です。

これまでのやり方を続ける立場からすれば、それはまさしく奇策に映ることでしょう。

でもタイプ7の懐柔策は、弁証法に当てはめて解釈すれば、実は奇策どころか「新たな段階へ進化したやり方」であることが浮き彫りになってきます。

ただ、このあたりの細かい解釈については、ボリュームの関係上全てお伝えすることはできません。(書いたけどバッサリ削除しました_涙)

ここでは逃避や反発と比べて、懐柔のどのあたりが「新たな段階への進化」と言えるのか、その核心部分だけお伝えしますね。

懐柔における進化性、それは「上下関係の無効化と逆転」です。

逃避と反発の本質的な共通点 懐柔の本質
父性から距離を置く 父性に対して接近する
父性の支配に対して受け身的な反応をする 父性に対して積極的な支配を試みる
父性とは敵対的・非友好的な関係になる 父性とは友好的な関係を作り味方につける

この表から読み取って欲しいのは、懐柔によってタイプ7と父性の上下関係に変化が生じている点です。

これまで散々「大いなるモノ=唯一神的存在=父性」ということをお伝えしてきました。

そしてタイプ7は父性をとても意識し、自覚の有無に関わらず物凄く恐れています。

これはストレートな言い方をすれば、タイプ7は「父親を恐れる子供のような存在」ということになります。

それは、これまでの考察全体を通して浮かび上がってくるタイプ7の本質なんです。

前回のタイトル「駄々っ子なアナーキスト」は言うに及ばず。幾つかの事例に息子を引き合いに出したのも、我が子可愛さというよりは、タイプ7が持つ幼さを伝えるのにちょうど良かったからです。

この「子供性(こどもせい)」はタイプ7が持つ根源であり、それはお年寄りと呼べる年齢になっても変わることはありません。

これは別の言い方をすれば、タイプ7は父性に対し、一生アタマが上がらないことを意味します。

逃避や反発という向き合い方では「父性>タイプ7」という関係性を超えられないからです。

だからこそタイプ7は「支配を受ける子供」としてのポジションに立ちやすいのです。

でも流石にそれではタイプ7にとって辛すぎるワケです。

そこでタイプ7は父性との上下関係を無効化して味方につけたり、上下関係を逆転して意のままに手なずけるという技を編み出しました。それが懐柔なんですね。

懐柔は逃避や反発の「父性>タイプ7」という関係性を、「父性≦タイプ7」という関係性に作り換えるのです。

その意味において懐柔は新たな段階へ進化した父性との向き合い方だと言えるのです。

以上が懐柔の意味とその進化性についてのお話でした。

懐柔策がタイプ7にもたらす効果

次は懐柔策が上手くいった場合の効果についてお伝えします。

まぁ、単純に考えて、懐柔がそんなに進化した方法であるなら、その効果はとても大きいハズです。

で、最初に結論ですが次の3つが挙げられます。

  1. 父性からの支配や攻撃を封じ込めたり緩和できる
  2. 内面に抱えた恐怖や緊張状態から解放される
  3. 心の弾む刺激や興奮を満たしたいという欲求を叶えてもらえる

以下順に解説します。

父性からの支配や攻撃を封じ込めたり緩和できる

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かいじゅう【懐柔】
上手に話をもちかけて、自分の思う通りに従わせること。手なずけること。

てなずける【手懐ける】
(1)うまく扱って、なつくようにする。
(2)さまざまな手段を使って、味方に引き入れる。

なつく【懐く】
慣れ親しむ親近感をいだき、近づきなじむ。

懐柔策によって父性はタイプ7に親しみを感じ、敵としてではなくまるで仲間のように接するようになります。

父性との間にそういう関係を構築できたなら、タイプ7はそもそも攻撃を受けることが無くなるんです。

父性という立場を取る者は子供のような立場を取る者に対し、「相手が子供のように振る舞うから私は正しく導かねばならない」という感覚を多かれ少なかれ持っているものです

これが子供ではなく、古くからの親友同士のような関係であれば。

いくらアタマの固い父性の側も

「仲間に対してそこまで言うこともないか。奴は奴なりに良い所もあるんだし」

と、その支配性や攻撃を手控えることになります。

タイプ7の立場から言えばそれは「封じ込め」であり、「お目こぼし」でもあるんですね。

仮に父性の側がタイプ7に対して支配や敵意を向けようとした場合でも、友好的な関係を盾にして、タイプ7は上手に怒りの矛先を自分以外に逸らすことができます。

これは先程のファンタジー系の物語やRPGゲームによく出てくる場面ですよね。

怪物の敵意を力で押さえつけるのではなく、上手に言いくるめることで、気がつくと怪物同士で戦っているみたいな(笑)。

こうやってタイプ7は父性の支配や攻撃を封じ込めたり緩和することができるのです。

内面に抱えた恐怖や緊張状態から解放される

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父性からの支配や攻撃を受けることがなくなれば、タイプ7は恐怖や緊張状態から解放されて安心することができます。

先ほど出てきたノルアドレナリンは、強い恐怖や緊張をキッカケに心身を一時的に臨戦態勢にする、言わばドーピングみたいなものです。だから長期に渡って逃げ続けたり反発し続けるのはいくらタイプ7と言えど疲れちゃうんですね。

例えば、だだっ広い公園にライオンを放し飼いにして、いつ襲われるか分からないまま怯えて逃げまわるよりも、自分のスグそばに頑丈な鎖で繋いでいた方が、かえって安全だし気も楽ですよね。それと同じことです。

人がもつ体力や精神力は無尽蔵ではありません。逃避や反発はそういった力を無駄に消耗します。なので逃避や反発はしないで済むならその方が賢明なんです。

それどころか懐柔が上手くいけば、本来消耗するハズだった体力や精神力を楽しい刺激や快楽の追求に回せるようになります。その意味でも懐柔のメリットは大きいのです。

心の弾む刺激や興奮を満たしたいという欲求を叶えてもらえる

かいじゅう【懐柔】
上手に話をもちかけて、自分の思う通りに従わせること。手なずけること。

てなずける【手懐ける】
(1)うまく扱って、なつくようにする。
(2)さまざまな手段を使って、味方に引き入れる。

父性を思い通りに動かせるようになったら、タイプ7は次第に心の弾む楽しい刺激や興奮、快楽を味わう為にその力を使うようになります。

ようするに「おねだり」が通じるようになるんです。

5歳の息子にいつもいいように使われる私にとって、その効果のホドは身を持って知っています。なんだかんだ言って断れないんですよ(苦笑)。

断れない、もしくは断りにくいという意味おいて、これはまさしく「トラップ(罠)」です。そしてこの効果は父性だけでなく、母性を含めた「親的な存在」に対して広く影響を及ぼします。

一旦このタイプ7のトラップにハマれば、普段は厳しい親的な存在も簡単に「甘い親」に成り果てるのです。

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以上3点が父性に対する懐柔策の強力な効果になります。

  1. 父性からの支配や攻撃を封じ込めたり緩和できる
  2. 内面に抱えた恐怖や緊張状態から解放される
  3. 心の弾む刺激や興奮を満たしたいという欲求を叶えてもらえる

懐柔はタイプ7にとって、まさに魔法とも言うべき効果を発揮するんですね。

懐柔に不可欠な特徴

ここまでで大体半分くらいです。頑張ってついてきてください。

それでは次に懐柔の際に不可欠となるタイプ7の要素について考えてみましょう。

これは主に2つありますが、その言葉自体は既にお伝えしています。

  1. 機を逃さず素早く逃避する
  2. 稚拙な反発
  3. 魅了話の上手さで懐柔する

それは「魅了」と「話の上手さ」です。

てなずける【手懐ける】
(1)うまく扱って、なつくようにする。
(2)さまざまな手段を使って、味方に引き入れる。

ここでいう「さまざまな手段」が「魅了」と「話の上手さ」になります。

タイプ7はその2つの特性を持つがゆえに、懐柔という奇策が使えるのです。

それでは順に見ていきましょう。

魅了の魔法

三省堂大辞林さんから。

みりょう【魅了】
人の心を引きつけ、夢中にさせること。

確かにそうなのですが、これだけでは説明不足です。

父性がタイプ7に親しみを感じ、仲間として認識する為に必要な前提条件が抜け落ちているからです。

それは何かというと「父性の警戒心を解く」という下地作りです。

父性とは一つの価値観や基準に他者を従わせるのが本質ですから、普段からいろんなところで反発を受けたり距離を置かれたりするワケです。

なので父性を担う側も、実は他者に対して多少の警戒心を持っていたりします。

懐柔とはまさしく相手の懐に接近することですから、父性の警戒心が強ければ、タイプ7は近づけなくなります。

つまり懐柔を成功させる為には、父性がひと目みただけで警戒心を解いてしまうような特徴をタイプ7は備えていなければならないのです。

つまり魅了という言葉を再定義すると、

人の警戒心を解き、人の心を引きつけ、夢中にさせること。

ということになります。

では恐ろしい父性すら魅了するタイプ7の特徴は何でしょうか?

それは次のとおりです。

  1. 幼さ、か弱さ
  2. 笑いを誘う、ひょうきんさ、面白さ
  3. あどけなさ、素直さ、無邪気さ
  4. 自信、楽観、万能感
  5. 可愛らしさ、愛らしさ
  6. 陽気さ、明るさ

簡単に解説しますね。

1.幼さ、か弱さ

「幼さ、か弱さ」は人の警戒心を解くのに一番大事なコトです。年長者や強き者には警戒心を向けても、幼くてか弱い者に対しては気を許しがちなのが人間心理だからです。

2.笑いを誘う、ひょうきんさ、面白さ

気を許すという意味では「笑いを誘う、ひょうきんさ、面白さ」も大事な特徴になります。人は完全で完璧な人間に対しては「とっつきにくさ」を感じるからです。

逆に「抜け」や「隙」がある人間の方が憎めないというか、人間味があって好まれることが多いです。そういう人の方が緊張もほぐれますし、父性の側も無駄に強がる必要は無くなりますよね。「隙」を見せれば相手にも「隙」は生まれるのです。

3.あどけなさ、素直さ、無邪気さ

「あどけなさ、素直さ、無邪気さ」は他者に疑念を抱かせない効果をもたらします。相手を思うように誘導するのが懐柔の本質なのですが、タイプ7においては虎視眈々と獲物を狙うようなところはありません。

「○○したい」「○○はやめて」のように自分の欲求を素直に伝えることで、逆に信ぴょう性と好感度が増します。その結果、拍子抜けするくらい簡単に要求を聞き入れてもらえたりするのです。

多分あなたもそんな経験は一度くらいありますよね?

4.自信、楽観、万能感

「自信、楽観、万能感」は第4回考察でお伝えしましたので詳しいことはそちらを御覧いただくとして。

それらがなぜ魅了に繋がるのか。それは意外性と期待感にあります。

先ほどお伝えしましたが、父性を担う立場にとって、逃げられたり反発を受けるのはよくあることです。そして願わくば従順に従って欲しいと思っている。

そんな中、幼くてか弱く見える者が自信にあふれた態度で近づいてきたら「お、こいつは只者ではないぞ」という意外性に満ちた期待感が生まれるんですね。

5.可愛らしさ、愛らしさ 6.陽気さ、明るさ

「可愛らしさ、愛らしさ、陽気さ、明るさ」というこれらの特徴は、ただそれだけで人を引きつけることができます。

男女を問わず、なんだかんだ言ってアイドル業が廃れないのは、可愛かったり明るい存在に対し、人は憧れや好感を抱くからです。

以上がタイプ7の魅了の元になる特徴の解説でした。

これらの特徴を備えるからこそ、タイプ7は父性の警戒心を解き、心を引きつけ、夢中にさせることができるのです。

  1. 幼さ、か弱さ
  2. 笑いを誘う、ひょうきんさ、面白さ
  3. あどけなさ、素直さ、無邪気さ
  4. 自信、楽観、万能感
  5. 可愛らしさ、愛らしさ
  6. 陽気さ、明るさ

こうやって並べてみて気づいたのですが、魅了の元になる特徴って、子供が大人になるにつれて失ったり、薄れていくモノばかりです(苦笑)。

先ほどもお伝えしましたが、やはりタイプ7は子供性が強いし、大人になってもそれを保っているのです。

そして面白さや自信や陽気さという特徴は、男性的か女性的かと言えば男性的と言えるでしょう。

つまり「男性的な子供性を保つ」タイプ7は「永遠の少年」としての魅力を持っていることになります。

「永遠の少年」といえば「ピーターパン」ですよね。

タイプ7が振りまく「魅了」という名の魔法の粉は、父性を手なずけるのをたやすくしてくれるのです。

以上がタイプ7の懐柔に不可欠な1つ目の要素、魅了の解説でした。

話の上手さ

今回最後の論点になります。もう少しだけお付き合いください。

タイプ7の懐柔に不可欠な2つ目の要素、それは話の上手さです。

かいじゅう【懐柔】
上手に話をもちかけて、自分の思う通りに従わせること。手なずけること。

てなずける【手懐ける】
(1)うまく扱って、なつくようにする。
(2)さまざまな手段を使って、味方に引き入れる。

このように話の上手さは懐柔が成り立つ条件になっているんですね。

話が上手いというのは普段からよく使う言葉ですが、具体的にはどういう意味でしょうか?

実は三省堂大辞林さんには記載がありませんでした。

Googleで検索しても、人によってその解釈はバラバラで、程よくまとまっているページはありませんでした。

ただ、まとまってはいないものの、話の旨さと「アタマの回転の速さ」は密接な関係があることは殆どのページで指摘されていました。

「アタマの回転の速さ」については第6回でお伝えしましたよね。

【処理速度の素早さが生み出すモノ】
1. 受け答えが速い
2. 決断や判断が速い
3. 切替が速い
4. 同時進行が可能
5. 飲み込みが早い
6. 要領よく立ち回る
7. 手先が器用である
8. 頭を冷やす時間が必要

話の上手さには上記12356が関係していることは間違いないでしょう。

でもこれだけでは足りない気がします。

確かに上記12356はアタマの回転の速さを表してはいるものの、「恐ろしい父性を懐柔できるほどの話の上手さ」までは表していると言えないからです。

では、そこまでの話の上手さに必要な特徴って一体何でしょうか?

それは次の2つの組み合わせです。

  1. 意外性のある話の組み合わせ
  2. しっかりしていて納得せざるを得ない筋書き

順に説明します。

1.意外性のある話の組み合わせ

タイプ7は本来なら繋がらないモノ同士の本質を見抜き、それを数珠つなぎに繋げていく、という能力を持っています。

人の話を聞くときって、多かれ少なかれ話がどういう展開になるのか、先読みしながら聞いていると思うんです。(私だけ?)

なぜ先読みできるかというと、話の流れには繋がりやすい組み合わせやパターンがあるからです。

タイプ7はこのありがちな組み合わせやパターンを新しくて意外なパターンに変えて話すことができるのです。

人はアタマに思い描いていたパターンを崩されると「ん?一体どういう意味なんだろう?」と、相手とその内容に意識を向けるしかなくなるんですね。

人は慣れ親しんだモノゴトを変えたくないという欲求が強いのですが、それと同じくらい、意外性のある新しいモノゴトにも強く興味を抱くからです。

これまでの考察でタイプ7は一つを嫌う、型を嫌うということをお伝えしましたが、この特徴もそこから発していると考えればよいでしょう。

2.しっかりしていて納得せざるを得ない筋書き

話の流れや組み合わせに意外性があるとして。

話と話がちゃんと論理的に繋がっていなければ、それはただの意味不明な困ったチャンになってしまいます(苦笑)。

ここでいう話の上手さとは、恐ろしい父性を思うように手なずける為に必要な手法なのです。

だからタイプ7にとっては会話の結果、その相手が「ああ、なるほどね。上手いこと言うねぇ」とポンと膝を打つように仕向ける必要があるのです。

必要は発明の母。

タイプ7は意外な話の組み合わせに対し、上手く辻褄を合わせることで、妙に説得力のある筋書きをつくりあげるのです。

このあたり、思考センターの「思考」という言葉の響きに違わない特性だと私は考えます。

新たな可能性という選択肢、すなわち新しい組み合わせを、常にアタマの中で探しているからできる芸当なのでしょう。

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  1. アタマの回転の速さ
  2. 意外性のある話の組み合わせ
  3. しっかりしていて納得せざるを得ない筋書き

以上3つの特徴が、懐柔策に不可欠な「話の上手さ」の意味するところでした。

この3つが上手く絡み合うことで、父性はタイプ7の発想の素晴らしさやアタマの良さに感心することになります。

その結果、「これは話に乗ってもいいかな」と思うにいたるのです。

これでタイプ7の懐柔策に不可欠な2つの特徴、「魅了の魔法」と「話の上手さ」の解説を終わります。

今回のまとめ

今回はここまで。

随分長くなりましたが、父性に対するタイプ7の3つ目向き合い方「懐柔」につき、1から4まで解説しました。

以下、簡単にまとめます。

  1. 懐柔の意味
    • 上手に話を持ちかけて思うままに相手を手なずけること
    • 手なずける為には恐ろしい相手であっても自ら近づく必要がある
    • その意味において奇策である
  2. 懐柔の進化性
    • 「逃避」「反発」という向き合い方に比べた場合、父性とタイプ7の上下関係が無効になったり逆転したりする
    • タイプ7は父性を恐れる者という意味で子供性を持っている
    • 子供と父親の立場が無効化したり逆転するという意味において革新的である
  3. 懐柔の強力な効果
    • 1.父性からの支配や攻撃を封じ込めたり緩和できる
    • 2.内面に抱えた恐怖や緊張状態から解放される
    • 3.心の弾む刺激や興奮を満たしたいという欲求を叶えてもらえる
  4. 懐柔に不可欠な要素
    • 1.魅了の魔法
      • 人の警戒心を解き、人の心を引きつけ、夢中にさせることができる
      • 魅了の魔法とは次の6つの特徴を意味する
        • 1.幼さ、か弱さ
        • 2.笑いを誘う、ひょうきんさ、面白さ
        • 3.あどけなさ、素直さ、無邪気さ
        • 4.自信、楽観、万能感
        • 5.可愛らしさ、愛らしさ
        • 6.陽気さ、明るさ
    • 2.話の上手さ
      • 父性にタイプ7への感心を抱かせ、話を聞き入れさせることができる
      • 話の上手さとは次の3つの特徴を意味する
        • 1.アタマの回転の速さ
        • 2.意外性のある話の組み合わせ
        • 3.しっかりしていて納得せざるを得ない筋書き
  5. 強すぎる効果がもたらす懐柔の負の側面

次回は5.の「強すぎる効果がもたらす懐柔の負の側面」について解説した後、タイプ7の負の側面全体を簡単にまとめたいと思います。

それではまた。

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